釣り
青年『名無し』と二人の少女との出会いにより共同生活スタート!
退屈だ。湖の前でちょこんと座ってる何てそれにしても魚一匹に時間掛かる何て釣りって意外と甘くないんだな。
「はぁ、退屈だ・・・。」
魚が引いてくるまで俺は地面に寝そべった。
「早く魚引いて来ないかな~。」
《接近者アリ、数1》
「ん?」
また頭の中から声がした。さっきからこの声は一体何なんだ?接近者アリとか数1とかって・・・。
「魚一匹に何時まで掛かっているつもりだ変態。」
寝そべった俺の前に一人の女性が現れた。
「何だリィフェか。てかその変態っての止めろ。正直心に傷がつく。」
「お前見たいな奴は変態という名前で充分だ。この変態。」
「はあ・・・。」
あの日から一週間、俺は暫く『名無し』という仮の名前というか呼び名を使いフランら二人と共に共同生活を送っていた。
彼女の名前はリィフェ、フランの御付きの侍女さん、というか騎士風の格好をしているが一応侍女さんだ。
俺とフランの不運的な事故を目にしフライパンで俺の頭を叩かれその日以降彼女は俺は目を付けられ変態扱いされてしまう。
「それよりも糸が引いてるぞ」
「えっ!?」
リィフェが釣竿の方に指を指す、俺は直ぐ様振り向き釣り糸が引いてるのに気づき急いで釣り竿を持つ。
「うおおおおおっ!!?」
「私は先に戻る、魚が釣れるまでは戻ってくるな。」
そう言ってリィフェは廃城の方向へと戻ろうとするが俺はリィフェに助けを求める、さっきから魚の勢いが強いからだ。
「ちょ、待てって!そこは手伝うところだろ!!」
「貴様の手に触れたら私も変態になるから御断りだ。」
リィフェは俺の助けを拒み去っていった。ていうかこの状況を何とかしないと・・・。
《パワーヲ上昇サセマスカ?》
「はぁ!?パワーを上昇!?」
《繰リ返シマス、パワーヲ上昇サセマスカ?》
「何だか分からないが上昇させてくれ!!」
《了解、パワー上昇開始》
「うおおおおおっ!!!」
瞬間、俺の力が何故か無意識に上がり竿を引き上げる。釣り糸の先には4メートル近い大きな魚が餌付き釣り針を口に引っ掛かっていた。魚は釣られた直後地面に強く打ち倒される。
「な、何とか釣れたか・・・。」
俺は釣った魚を両手に持ちよく見つめる。
「・・・これは大量と言うより大物だな。」
その後俺は直ぐ様に魚を持ちフラン達のいる廃城にへ帰りだす。それにしても突然と力が一気に引き出される何て俺って一体何者何だ?
《記憶修復率41.9%》