フラン、地下牢へ・・・。
フランside
砦の内部にへと侵入した私達は二手に別れ別々に行動をとっていた。
私とイワンさん、そしてゼペッドさんの三人は地下通路へと続く階段を降り走っていた。
「凄く奥深い階段じゃのう・・・・・・。」
「はい、でもこの先に捕まった女性方が居ます、お二人共、もう少しの辛抱です!」
「ええ!・・・・・・待っていろ、直ぐに助けてやるからな。」
「見えました!」
私達の目の前に一つの通路が目にした。どうやらこの先の通路に街の女性達が捕らえられてる可能性が高い。
通路の奥には大扉、そこの左右に見張りの帝国の兵士が二人居て大扉へと走る私達に気付いた。
「あれは・・・・・・、侵入者だ!」「街の女共を取り戻すつもりだ。この扉の先を絶対に行かせるな!」
見張りである二人の帝国兵士が剣を抜き私達に襲い掛かる、するとイワンさんが先に走り背中に背負ったバトルアクスを抜き一人の帝国兵士に振りかかる!
「うおおおっ!!」
「ぐわあっ!!」
イワンさんのバトルアクスが一人の帝国兵士の胸を深く斬りつけ冷たい床に倒れる、もう一人の帝国兵士がイワンさんに襲い掛かる。それ。
「『火球』!!」
ゼペッドさんの杖先から火の球が放たれ帝国兵士の頭に直撃し燃え始める。
「うわあああっ!あ、頭がああああ!!」
「これイワン!余所見をするでない!!」
「すまない、爺さん。」
「お二人共、助けに入りましょう。この先は恐らく敵兵はいないと思います。」
「ゆくぞイワン。」
「ああ。」
私達は扉の内部にへと突入する、中は牢に閉じ込められた街の女性達が居た。
「誰か来たわ」「きっと帝国兵士よ!」「また私達を様子見に来たんだわ!」
するとイワンさんが牢の女性達に声をかけた。
「おーーーい!!俺はグレイの街で食堂やってるイワンだ!!お前達を助けに来たぞーーーーーっ!!」
イワンさんの掛け声で牢の中に閉じ込められてた女性達は喜びだす。
「アンタ!!」
すると一人の女性が立ち上がりイワンさんの事を呼び、牢の先頭に向かいイワンさんの所に近づく。
「アンタ!!」
「お前!無事だったんだな!!」
イワンさんが女性を抱き付く、もしかしてこの人イワンさんの奥さんだと思う。
すると私の隣にゼペッドさんが現れ私に話し掛ける。
「本当に無事で何よりじゃ。」
「ええ。」
「お父さん!」
「ん?おお!」
するとゼペッドさんが牢の方へと近づき自分の家族と再会して娘さんらしき人と幼いお子さんを優しく抱き締める。
「じーじ、怖かったよーー!!」
「よしよし、もう大丈夫じゃ。」
「お二人共、本当に良かったです。」
するとイワンさんとゼペッドさんは私に向かって御辞儀する。
「姫様!今回の一軒の御協力、本当に有り難う御座います!」
「鷲からも本当に礼を言う、有り難う。」
「いえ、此方こそ本当に有り難う御座います。」
「そうだ!お前、この牢の扉の鍵は何処に!?」
「見張りの兵士が持ってるよ!」
「よし!直ぐに此処から出すから待っててな!」
そう言ってイワンさんは見張りの帝国兵士から鍵を取りに向かう、シュートさん、リィフェ、こっちの方はもう大丈夫だから。




