匂いの元凶
俺は匂いのする大扉へと早歩きする、そして俺は大扉の前に足を止める、それにしても旨そうな匂いだ。
俺の予想通りならもしかするとこの先は・・・・・・、俺は勢いで大扉を強く開ける。
「ここは・・・・・・。」
そう、予想通りにここは食堂だ。俺は周りを見渡すが誰もいない。目の前のテーブルの皿には茹でたじゃがいもとパン一つだけが乗せられていた。恐らくこの砦の兵士達のだろう。
「誰もいないか・・・・・・。よし、直ぐにコイツを食ってエネルギーを補給しないとな!」
そう思い俺はテーブルに並び置かれた兵士達の食事を食べる事を決意する、俺はじゃがいもを取り食べようとした。
カラン
「!」
その時、何かが落ちた音に気づき俺は食べるのを止めた。
音の方角、厨房の方か?俺はじゃがいもを皿に戻し厨房へと入り誰かいるか確認する。
「誰か居るのか!?」
「ひいっ!!」
すると奥からか太った男がフライパンを構えながら現れた。男は俺を見て震えている。
だがこの男、帝国の兵士じゃない、良く見たらこの人、料理人だ。
「く、来るな!俺を殺すんだろ!俺に近づくな!!」
「ま、待ってくれ!俺がアンタを殺そうに見えるか!?」
「五月蝿い!そう言って俺を殺そうとしてるんだろ!!」
「落ち着いて聞いてくれ、俺はシュート、ザラムを倒しにきたんだ!」
「えっ!?」
料理人はフライパンを落とし俺の方を良く見る
「そ、そういえばそうだ。す、すまない兄ちゃん!俺てっきり盗賊か何かかと思って挙動不審になっちまって!」
料理人は俺に謝罪する。
「いや、謝らないでくれって!ところでおっさんは一体?帝国の兵士には見えないけど。」
「俺はこの砦で一人働いてる料理人だ。俺はザラムの奴に無理矢理働かせていて何時もザラムや兵士達の料理を作ってたんだ。」
「そうだったのか・・・。」
「ところで兄ちゃん、アンタ今、ザラムを倒しにきたって言ってたけど本当かい?」
「ああ、俺達がそうだ。」
俺は正直に料理人に言う、すると料理人は涙を流しながら感動する。
「有難い!実は俺ザラムの野郎に何時も『飯が不味い』だの『鼠の餌』だの言われてたんだ!!もう我慢の限界だったんだよ!!」
「は、はあ・・・・・・。」
この人も結構被害を受けてたんだな、あのザラムとかいう貴族騎士に。すると料理人が自分の完成した料理に目をつける。
「どうせこの料理もザラムの奴は絶対食ったら不味いって言われるし、けど処分するわけにもいかないし・・・・・・。」
「・・・・・・。」
確かに料理を、食べ物を粗末にするわけにはいかない、ていうかこれ、俺が食ったほうが解決じゃないか。
「なあ、良かったらその料理、俺が代わりに食べてやろうか?」
「えっ?兄ちゃんが食べてくれるのか!?」
「ああ、食べ物を粗末するわけにはいかないからな。」
「おう、それは構わないぞ!遠慮しないで食べてくれ!」
そう言って俺は料理人が作った食事にありつけ始める。
《食事により、エネルギーの補給開始。》
待っていろリィフェ、この料理を食べ終えて直ぐにお前の所に向かうからな。




