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機界戦記ー機械人形となった青年の異世界転生録ー  作者: 二代目菊池寛
灰の章・リィフェ編
34/56

いざ、上へ

俺とリィフェは階段を素早く駆け上り二階の廊下を突っ走ろうとする。


「侵入者だーー!!」「ザラム卿の所へ行かせるなーー!!」「ここで食い止めろーー!!」


俺達二人の目の前に四人の帝国兵士が剣や槍を手にし俺達を行かせないよう三階の階段がある続く曲がり通路を包囲する。

俺は右手を『(ガン)』に変え敵に向けて二発撃ち、リィフェは直ぐ左手を敵に向け風槍を放つ。


「『(ガン)』!!」


風槍(エア・ランサー)!!」


リィフェの鋭い風槍が先に放たれ後から俺の銃から二発の弾丸が放たれそれぞれの攻撃が帝国兵士二人ずつに直撃する。


「「ぐわああっ!!」」


「「ぐはああっ!!」」


四人の帝国兵士は俺達の遠距離攻撃を体に受け倒れる。

よし、このまま通路を曲がって次の階へ行こう、そう思った矢先、メイスを構えた帝国兵士がリィフェを奇襲しようとする。


「うおおおーーっ!!」


帝国兵士がメイスを縦に振る、しかしリィフェは自分の剣で受け止めそれと同時に受け流し帝国兵士の後ろに素早く回り敵兵の背中を斬り込む。


「剣技・流!」


「ぐわああっ!」


メイスを持った帝国兵士の背中は斬られカーペットに倒れ込み、そして俺達は三階へと続く階段を駆け走る。


「変態にしてはやるな。」


「変態言うな。」


「ふん、次来るぞ!」


「おうよ!」


三階に到達すると一人の三等貴族騎士が八人の帝国兵士を率いて剣やら槍を手に持ち俺達に向け構える。


「侵入者め、ザラム卿の所にへは行かせんぞ!殺れ!!」


「「「「「うおおおお!!」」」」」


三等貴族騎士の命令で兵士達は俺達に向かって突撃する。俺はリィフェより速く先走り目の前の敵勢を銃で撃ち込み二人の帝国兵士の胸に弾丸が貫かれ倒れる。


「「ぐわああっ!!」」


「ええい、怯むな!相手はたった二人だぞ、殺せ!!」


三等貴族騎士は怯まず兵士達に指示をする、次にリィフェが先走り目の前の帝国兵士を迎え討つ。


「でやぁーーっ!!」


「ぐわああっ!!」


リィフェの剣が帝国兵士の胴体を斬り床に倒れる、あと五人。俺は再びリィフェより先走り俺は素早く右手を(ソード)に変え目の前の帝国兵士に斬り込む。


「はあああっ!!」


「ぐはあっ!!」


俺の剣が帝国兵士の胴体を斬り床に倒れる、あと四人。すると俺の後ろから二人の帝国兵士が剣と槍を振るい俺に不意討ちを仕掛ける、俺は直ぐ様に(ソード)から(ガン)に切り替え後ろを振り向き不意討ちを二人の帝国兵士に向けて二発撃つ。


「「ぐわあああーーっ!!」」


二人の帝国兵士それぞれの胸に銃弾が直撃し床に倒れる、あと二人。


「うおおおおおおっ!!」


俺の後ろに一人の帝国兵士が剣を縦に斬り込もうと襲い来る、俺は直ぐ様に(ガン)から(ソード)に変え斬り込もうとする。


「うおっ!?」


その時突然俺の足が突然と転ける、あれ?まだエネルギーの残りはまだある筈なのにどうして。


専用技(オリジナルスキル)、『(ガン)』の使用により現在のエネルギー残量は16%まで落ちました。》


成る程、要するに使いすぎたらエネルギーも消費するって事か、てことはヤバいぞ、今更剣に変えても間に合わない。


風槍(エア・ランサー)!!」


「ぐわああっ!!」


突然俺の真上からリィフェの風槍が放たれ俺を襲ってきた帝国兵士の腹に直撃する、あとはあの貴族騎士一人だけ。


「くっ・・・、己ぇぇ!」


貴族騎士は剣を抜き俺達に襲い掛かる。俺とリィフェは互いの拳で貴族騎士の顔面を殴り込む。


「俺達の邪魔を」


「するなぁぁぁぁっ!!」


「へぶしぃぃぃっ!?」


貴族騎士は殴られた衝撃ぶっ飛び砦の壁にめり込まれ気絶する。


「行くぞ!」


「あ、ああ。」


敵勢を片付け俺達は走り出す、すると二手の分かれ道が俺達の道を阻むと思いきや、片方は大扉、もう片方は四階へと続く階段がある。俺とリィフェは直ぐ四階へと続く階段へと登ろうとする。


「ん?」


俺の足は突然と止まる、何故止まるかって言うと後ろの大扉から美味しそうな匂いがするからだ。


「どうした?」


「悪いリィフェ、先に行ってくれないか?直ぐに戻る。」


「何?まさか敵の追撃か!?」


は?敵の追撃ってお前は一体何を言って、いや待て、もしかしたら俺が後ろの大扉へ行くことにまだリィフェは気付かれてない、ここはとりあえず誤魔化そう。


「ああ、俺は連中を相手にする!リィフェはザラムを!!」


「解った。必ず後から来い!」


そう言ってリィフェは四階へと続く階段を駆け登る、俺は直ぐ様に匂いのする大扉の中へと突入した。

すまんリィフェ、俺はエネルギーの補給をしなきゃならないんだ。

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