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機界戦記ー機械人形となった青年の異世界転生録ー  作者: 二代目菊池寛
灰の章・リィフェ編
20/56

専用能力(オリジナルアビリティ)

空全体は曇っていた。今にでも雨が降りそうな程

に曇っていた。

俺達三人は今、橋の先には外壁を張っている正門を見つけ、その先には目的地である街が見え直ぐ俺達は向かうはずだった。


「どうした?」


「「・・・・・・。」」


「?」


フランとリィフェが真剣な眼差しで正門前の方を見ていた。

俺は二人の目線の方を見る、そこには正門前の左右に黒い鎧兜を着こんだ男達が立っていたからだ。すると二人が小言に会話し始める。


「姫様、帝国の兵士です。」


「ええ、もしかしたらこの街は恐らく帝国軍に占領されてる可能性があります。」


「・・・・・・ええ、直ぐにでも倒したいのは山々ですが、何とか騒がずに通過出来れば良いのですが。」


「・・・・・・・・・。」


俺は考える、どうすれば・・・・・・。

そういえば俺の能力(アビリティ)の中に一つだけ妙な名前のがあったな。

専用能力(オリジナルアビリティ)、簡単に言えば自分にしか使えない自分だけの能力と言えばいいのかな?俺はそう思い二人の前に進み始める。


「シュートさん?」


「!」


俺が正門前に向かうのを二人は気づく、リィフェは直ぐ様に俺を冷たい目で見ながら俺の右肩を強く掴む。


「・・・・・・貴様、一体何をする気だ?」


「大丈夫、兵士を方は俺が何とかする。」


「何!?貴様、下らない冗談は・・・。」


確か能力(アビリティ)の発動条件は心から念じるだけでいいんだな。


「(『加速装置(アクセル・スイッチ)』!!)」


すると全ての世界が突然瞬間的に灰色になり変わり始めた。俺は全体を見回りだす。俺は直ぐ様に気づいたフランとリィフェの動きが突然と止まっていたからだ。この能力ってもしかして!


「時間が止まった?いや違うこれは!」


俺はフランの口に気づく徐々にだがゆっくりと動いている、そういえば俺が生きてた頃、部屋のテレビでプロ野球中継を見てたな、選手の活躍とかで必ずリプレイとかでゆっくりになる事がある、確かテレビの実況は『スーパースローモーション』とか言ってたな。


「先ず正門前に入る兵士を何とかするか。」


俺はリィフェの腕を直ぐ放し素早く兵士達の所に向かう。


「とりあえず腹に拳でも決めるか。」


微妙な顔をしながら俺は兵士一人一人の腹目掛け拳を決め込む、直ぐ様に俺は二人の所に戻りリィフェの手を持ち俺の右肩に触れさせる。すると世界が灰色から元の色へと戻り時間が平常になった。


「いい加減にしろ!」


「ぐはっ!」「ぐわあっ!」


「「!?」」


リィフェの怒号と同時に正門前を見張っていた兵士達は突然と倒れた。予想外な展開を見てフランとリィフェは驚いていた。リィフェは俺の身体に右肩を直ぐ様に放し目の前の兵士達の倒れた光景を見つめた。


「一体何が・・・。」


「解りません、とりあえず街に入りましょう。」


「ああ。」


俺達三人は直ぐ様に橋を渡りそして正門前の左右に倒れた兵士達を気にせずに街の中へ入って行った。

この世界に転生しての始めての街だ。それにしても俺が気絶させたあの兵士達を見てフランとリィフェは真剣な眼差しで見ていたな。今日の夜、フランに聞いてみるか。

そんな矢先、俺とフランの後ろを歩いていたリィフェは無言で俺を冷たい目で見ていた。

専用能力(オリジナルアビリティ)

加速装置(アクセル・スイッチ)Lv1』

●発動ごとに経験値入手。

○自分以外の時間をスーパースローモーション状態にさせる、自分だけ通常に動く事が出来て無論攻撃・回避・物を動かす事も可能、活動時間は1分だが、Lvが上がる度に活動時間が伸びる。更に自分の時間に影響は無い。

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