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君を護る為なら俺は・・・。

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俺は森林の中を全力で走り続けていた。落ちた枝を踏み折る程に急いで北方の方へと走っていた。


《距離マデ残リ200メートル、生命反応ガ続々消滅残リ3、内2弱体、内1大キナ生命反応アリ。》


「急がないと・・・、二人が危ない!」


《距離残リ150・・・130・・・100・・・》


段々と距離が近づく、助けるんだ!二人を助けるんだ!森林を抜け荒野が現れた。

そこにフランとリィフェが入るのなら・・・。


「あれっ?」


すると俺は突然足を踏み外す、可笑しくない、平らなこの地面に足を踏み外す何て、俺は直ぐに目線を地面に下を向ける。

俺は今気付いた。この先に地面が無い事を。


「うわあああああっ!!?」


足を踏み外したと同時に俺は谷から落ちていく。

落ちたその先には真っ白な地面がある、俺はその地面に背中を打たれ落ちる。


「がはっ!」


すると地面が突然と揺れだす。

いや、これ地面何かじゃない、良く見たら頭と腕と脚があるこれは身体だ。俺は怪物の背中に落ちてその衝撃で怪物は本当の地面に倒れたんだと同時に大きな土煙が出来たんだ。

俺は直ぐ様に怪物の背中から立ち上がる。


「と、取りあえず助かったかな・・・。」


「そんな、どうして・・・。」


「え?」


俺は後ろを振り向く、土煙が晴れる、そこには赤髪の少女が立っていた。驚いた顔をして。


「名無しさん・・・、どうして此処に!?」


「どうしてって・・・、それは此方の台詞だろ!どうして二人共突然といなくなったんだよ!!しかも別れも何も言わずにさ!!」


「廃城の外側の壁に紙を張りました!」


「そう言う問題じゃないっ!!」


「くっ・・・。」


フランの斜め横にリィフェが倒れている事に気付いた。


「リィフェっ!どうしてこんな大怪我を!?」


「・・・リィフェは私を護る為に自ら。いけないっ!!」


フランは急いで倒れたリィフェの所に向かい膝ついて座り込む、

するとフランは自分の両手をリィフェに(かざ)す、するとリィフェの身体全体が光だし彼女の傷が治り始める。


「フラン、今のは一体?」


「今のは治癒魔法です、リィフェの身体の怪我を治しました。それよりも名無しさん、早く逃げて下さいっ!このままでは貴方も巻き添えを食らいます!!」


「一体何を言って!?」


「おい貴様・・・。」


「ん?」


俺は直ぐ様に振り向く、そこには土煙で汚れた赤服の男が立っていた。しかも俺を睨みながら。


「よくもこの帝国貴族騎士である私の邪魔をしてくれたな貴様っ!!この罪は重いぞ、鼠風情が直ぐに貴様を殺してくれるわ!!」


すると男は右手を上げる。その直後に俺に指さす。


「ゴーレム!!あの鼠を殺せえええっ!!!」


「■■■■■■■ーーーーーッ!!!!!」


男の叫びの直後、白い巨人・ゴーレムが立ち上がり背中にいた俺は直ぐに地面に落ちた。


「うわああっ!」


「名無しさんっ!!」


倒れた俺の前にゴーレムが立ちはだかり直ぐ様に左足で踏みつける。


「避けて下さい!」


「!」


俺はフランの声に反応し直ぐ様にゴーレムの踏みつけ攻撃を素早く避ける。けどゴーレムの攻撃は止まらない。今度は右の拳が俺に襲い来る。


「また来ます!」


「わ、分かった!」


またフランの声に反応し地面に飛び込むんでゴーレムの拳を避ける。

左踏みつけが来る、フランの声に反応し避ける!

次はまた右の拳が来る、フランの声に反応し避ける!

次は左の拳が来る、フランの声に反応しまた避ける!


「ええいっ、鼠風情がちょこまかと!!」


赤服の男はゴーレムの攻撃が当たらずに苛立ちを始める。


風槍(エア・ランサー)!!」


すると別方向から鋭い竜巻が現れゴーレムの右肩に直撃する!


「今の魔法・・・、まさかっ!」


「えっ!?」


俺とフランは竜巻の方に振り替える、そこには重症を負った筈のリィフェが立っていた。


「リィフェ!!」


だがリィフェ直ぐ様に左膝を崩し地面につける。


「ここまでか・・・、変態、直ぐに姫様と共に逃げろ。ここは私一人で迎え討つ!」


リィフェは再び立ち上がり剣を抜く。


「死に損ないの女騎士が・・・、ゴーレム!!あの女騎士にトドメをさせえええ!!!」


「■■■■■ーーーーッ!!!」


ゴーレムはリィフェに向かって走り出すと同時に体当たりを仕掛ける。

対するリィフェは剣を構え後ろゴーレムに立ちはだかる。

駄目だ。こんなやり方は無謀だ。フランが、リィフェが、二人が死ぬ、俺はリィフェの所に全力で走り向かう。俺はリィフェを強く押しゴーレムの体当たりの範囲外に吹っ飛ばす。


「危ない!!」


「ぐあっ!貴様何を!?」


次の瞬間だった。俺はゴーレムの体当たりを受けてしまい俺の身体が宙へと飛ぶ。


「がはっ・・・。」


俺の身体が地面に強く当たり落ち倒れる、俺の意識が薄れる、フラン・・・、リィフェ・・・。俺は言う二人に『逃げろ』と。


「早く・・・逃げ、ろ・・・。」


そして目の前の視界が暗い闇に染まり俺の意識は闇にへと堕ちていった。


《記憶修復率99.8%》

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