プロローグⅠ
「ああ~~~~!!!もうやだ!飽きた!」
空は晴天。最近時折冷たい風が吹くようになったがまだまだ暖かい秋のある日の昼下がり。
花良紅高校[以下:花良高]の音楽準備室ーー通称「譜面庫」から 吹奏楽部 2年 新木音葉 の絶望と諦めの悲鳴が聞こえてきた。
「何であたしがこんなことしなきゃいけないのよ!部長だけどさ!雑用じゃないし!」
今日は土曜日で学校休みだから1日中吹けるとおもったのに!こんなに晴れわたってる空見たら誰だって屋上コース直行なのに…1日中薄暗い室内なんて…
音葉は花良高吹奏楽部の部長である。ということは以下の式が成り立つ。
部長=部のみんなをまとめる人
=部で一番頼りになる人
=面倒くさいことでも快く引き受けてくれる人
=ってことは雑用その他の仕事をやってくれる
=パシり☆
うぉい!何言ってんだそこのナレーター的なやつ!
三行目くらいまでは多めに見るけどその下なんだおい。~☆じゃないよ。
……主人公に突っ込まれてしまいました…
しかしまあ、音葉のパシりとしての地位はほぼ確立しており、今も押し付けられた仕事をこなしているところだ。
花良高は近くコンサートを控えているのだが、実はまだ曲さえ決まっていない。そう、コンサートが近づいていることに気がついた部員は一番面倒くさい曲決めを音葉に押しつけたのだ。それが決まらないと曲の練習ができないと言って期限までかってに決めて。
期限、一週間後。
はぁ!?みじか!と、音葉は反論したものの、もともと人がいいので結局引き受けてしまった。
引き受けたからにはしっかりやらねばと思い、かなり譜面をあさってみたのだがどれもピンとこない。そんなこんなしてるうちに、
期限、明日。
さすがにヤバい!と思って、吹奏楽部創立以来たまりにたまった譜面の大部分が保管されている譜面庫にやってきたのだが……
「ここにくればいいのがあると思ったんだけどなぁ…」
外から気持ち良さそうな楽器の音が聞こえてきた。
いいなぁー、いいなぁー。ちくしょー
なんであたしだけこんな所でううぅぅ…
「よし!行き詰まったときは気分転換だ。うん!そうと決まったら早速屋上へレッツゴー☆」
そうして仕事はなにも進展がないまま放り出し、音葉はスキップして屋上へ向かった。
…………………………ドン!!
「いってぇ…」
音葉が出ていき、誰もいなくなったはずの譜面庫に人影が現れた……
初めてですよー、小説書くことが。
いや、我ながら思い切ったことしたなー。
まあ、暇つぶし程度に読んでいただけると嬉しいです。
てか、これ後書きだから読んでくださったってことか!
いや、すみません。つまんなかったらつまんないとコメントしていただけると嬉しいです。
面白いとコメントしていただけると嬉しくて踊りだします。
今後ともよろしくお願いします。