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プロローグ

 皆さんこんにちわ、きさらぎです。無事に大学に受かったのは良いものの、授業の内容に着いて行く事や電車通学に耐える事、そして今後の生活の事で頭がいっぱいでした。


 関連性は不明ですが、一寸畑のネタも思い浮かばなくなってしまったため、それならば気分転換に!と、前々より書いてみたかった設定で新しい小説を作ってみる事にしました。「この文体ウゼエ!」とか「作者の頭を心配するわ」という考えが脳裏を過ぎった時は、何も考えずに無心で[戻る]キーを押し、何も見なかった事にしてください。

 そうでない方は、暇な時にでも時間を潰すために読んで頂けると嬉しいです。

 人間の三大欲求の中の一つ、睡眠欲。身体からストレスなんかの疲れを取り除くのに一役買って出てくれているありがたい存在だ。しかもだ、取り除くだけじゃ物足りないらしく、人間に最大級の至福の時間を提供してくれたりもする凄いヤツでもあるんだぜ?

 すげーだろ睡眠!マジで!どっかの鼠のきぐるみ着たオッサンが提供する癒しなんかよりも凄い影響力をもってして圧倒的快感を与えてくれるんだぜ?!ヤベエよマジで睡眠、いや睡眠様リスペクトっすよ!一生付いt


『お~そ~ろし~い~あ~さがっきった!』

「(ビクッ!!)」


 しまった、目覚ましの音弄くられたままじゃねぇか………にしても酷い歌詞だなぁおい。せっかく人が夢の中で気持ち良く睡眠の素晴らしさを淡々と語ってたのによぉ………。


『は~め~つの~あ~さ~が!』

「………」

『か~なし~みにむっねっをっつ~かれ!』

「………………」

『が~けし~たあ~お~げ~!』

「………………………」

『カ~オス~の~な~かに~』

「うるせええええええええええええ!!」


 ガシャアン!


「朝っぱらから気分は底辺だぞこんちきしょおおおおおおおお!」


 ああもう!何でこうなんだよ………俺の素敵な素敵な睡眠時間を返せよクソ目覚まし………っと、今目覚まし(仮)をぶん投げたのは誰かって?

 フヒヒ、聞いて驚け!この物語の主人公である“一之瀬(いちのせ) (はじめ)”様だぜぇー!

 ………え?うるさい?ごめんね。悪気は無いの。


 まぁ、なんだ、あれよ。冷静に考えるとさ、目覚ましぶっ壊しちゃったんだよね。これで12個目なんだよね。仮に1つ100円税込み105円と仮定してもさ、12日で1260円も使っちゃったんだよね。だったら目覚まし使うなって?それは俺の寝起きの悪さを見てから言うんだな………はぁ。

 取り敢えずだ、俺の毒牙に掛かって犠牲になられた目覚まし時計(享年1/365歳)を何とかしないと………


 コン、コン、コツン!


 む?………何か今、何処かのちびっこメンヘラ兼狼藉者が俺様の家の窓に直径1センチに満たない石ころを投げ付けた音がした気がs


「誰がちびっこメンヘラな狼藉者だってー?」


 コツン!ゴツン!ゴン!ゴンゴンゴンゴン!


 今度は直径が2センチ………否!それ以上!これはヤバイ、エマージェンシーエマージェンシー!衛生兵、ガラスの応急処置をー!


「わーわー待て待てごめんなさいごめんなさい!分かったから今開けるから!ガラスぶち破んないで!お願いしま」


 ガラララッ


 ってちょ、石が飛んでk


 ゴスッ!


「すぇ゛っへぇ?!」

「うむ、分かれば宜しいのだ。その小石ちゃんで許してやろうではないか」


 っ~!おいテメエ、拳位の大きさの石の何処をどう改竄(かいざん)したら小石になるんだよ。テメエに二つくっついてるおっきくてまんまるなめん玉はフシアナサンか?!

 ………とは、口が裂けても言いません、言えません。言ったが最後、俺はこの幼馴染──見た目だけなら物凄く可愛い子に殺されちまう。


「小石ったら小石だよー?それとも、その大きさじゃ満足できなかったかな?かなかな?」

「いいえ滅相も御座いませんですからその足元に転がってる大きなお石様を愛しげな顔で見つめるのは止めてください」

「遠慮はするもんじゃないよー?」

「謹んでお断わりさせていただきます故、どうか石を拾わないで………お願い………」

「………ちぇっ、今度は“心も”素直だから、許してあげる」


 よ、良かった………“テレパシー”のせいで心までお見通しだったのを失念してたぜ………これじゃあ愚痴の一つさえ言えな


「え?」

「ああああああいやいやいややややややっや、ななななあああななんでもないんだよ、ね?ね??」

「そーお?」

「(コクコクコクコク)」

「………ふーん」

「ふぅ………」


 クソ………クソッ………!何て攻撃的で恐ろしい………いや、あれよあれ、今のナシね、ね。

 まだ地方新聞紙の片隅を飾りたくはないんだよ!


「まーまー、いいから早く準備しておいでよ。また遅刻するつもり?(ニコニコ」


 ぐっ………一理あるな、反論の余地さえ無いぜ………。


「その笑顔が怖いから動くに動けないんだよ………」

「まっ!こんなに笑顔の似合う女の子に何て酷い事を!ぶーぶーぶー!」

「あーはいはい分かりましたよー!直ぐ行くからちょっと待ってろ!」


 ったく、朝っぱらから騒がしいったらありゃしねぇ………ま、お陰様で遅刻が劇的に減ってるんだけどさ。

 踵を返して台所へ向かい、歯ブラシに歯磨き粉を乗っけ、口に突っ込んでしゃごしゃごしながら考える。


 今の好戦的………否、とても可愛い子(棒読み)は俺の幼馴染の一人、(ひいらぎ) (まどか)。俺より少し早く生まれたけど、言うまでも無く精神年齢は5歳


 ゴンッ、ゴンッ!


 ………ごほん、精神年齢は実年齢よりも高く、ブロンドでストレートの長い髪は良く目を引くし、かといってチャラいって感じもしない外見は端麗で性格もお淑やか(棒読み)、頭も良くて、小柄のくせに巨乳、そして究極(アルティメット)天然という反則クラスのスペックの持ち主だ。必死になって探し出したデメリットっつったら、運動ができない事くらいじゃーのかな。まぁそのデメリットも、コイツの頭の良さの前じゃああんまし目立たないけどな。

 んでもって、さっきも言ったが“テレパシー”の使い手でもある。テレパシーってのはあれ、相手の心を読んだり、逆に自分の考えを言葉無しで相手に伝えたりといった便利な魔術の事で、全体的に使えるヤツが少ないのが最大の特徴だ。

 だから、円の愚痴を脳内で再生しようものなら、その時は俺の家のガラスが寿命を迎える事になる。そろそろ危ないかも知れねぇ。


 得意魔術がテレパシーってのもあるのかも知れねーけど、時たますっげぇ鋭い意見を出したりもする。ド天然の平常時とのギャップ萌えとの声も数多く上がってるんだよあ。まぁ、それも仕方ないとは思うけどさ。


 コップに水を注いでうがいをし、顔を洗って一段落。


 さてと、円と“もう一人”がお待ちかねだろーし急ごうか。授業の用意は予めしてあるんだぜ!朝飯は食わないし──というかそんな時間無いし、あとは着替えて鞄を持って家を飛び出せばおしまいだ。

 パッパと制服に着替えて鞄を持って、いざ………男の着替えシーンなんて詳しく説明したってつまんねーだろ?因みに言っとくが、俺にそっちの気は無ぇかんな?!


 ガチャッ


「うー、良い天気しやがって………」


 あー今日も腹が立つくらい良い天気だ。

 仕方が無いから二人に挨拶でもしてやるか。俺様えらーい!


「ふー、おひゃおうおみゃー………ふぁあ~」


 うぉ、欠伸と被っちまった。俺とした事が、間の抜けたアホらしい挨拶にっ!

 不覚、無念………あーねむ。


「おはようっ!」

「おはよう」

「全くー、一ちゃんが早く起きればこんな荒行しなくて済むのにー」

「全くだ、としか言えないな」


 挨拶の次には傷害の責任転嫁をする円、そしてそれに追従するクソイケメン男。

 ガラス割れたらお前等に弁償させてやる。当然だがぼったくるぜ?


「うっせ嘉明」

「口だけ達者とは良く言ったものだ」

「あん?」

「嫌なら早起きすればいいだろうに」

「あ………ん………」


 クソ………クソッ………!

 どうしてこうも俺の周りには論破できないヤツが多いんだ………まだ二人だけど。


 この地味に鋭いツッコミをしてきたのは菅谷(すがや) 嘉明(よしあき)。185センチっつー高身長に引き締まったスレンダーな身体、真っ黒で丁度良い長さの髪を良い具合に整え、そして腹が立つくらいに整って整いやがったイケメンフェイス野郎で、しかも俺ら幼馴染以外には無口っつー無愛想さ(別名クールさ)まで兼ね備えやがった意味不明なくらい覚醒してる野郎。極め付けにずば抜けた身体能力まで持ってやがるってんだからな………当然だがまぁモテモテ、だけどそんな環境にまだ気づいてないドジな天然な一面も………神様が居るなら俺にもこいつの成分を分けやがれってんだ、鬱になるだろうが。てめぇ等が差別推奨してどーすんだよボケ、ペッ。

 そんな嘉明だが、こいつも氷属性っつーなかなか珍しい属性の魔術を使うんだわ。氷属性ってのはええと………ああもうめんどくせえ!とにかく氷属性!!おk!!!


 因みに、俺ら三人の中ではツッコミをする事が多いのも嘉明だ。これ豆な、テストに出るぞ。

 

「まぁいいでしょー。今日の一ちゃん苛めはこの辺でおしまいにしよっ、よっちゃん!」

「それもそうだな、俺達まで遅刻しちまう」

「くそぅ、覚えてろよお前等………!」

「「え?」」

「………」


 駄目だ、勝てる気がしねぇ………樹海があったら入りたいぜ、ちきしょう!

 そして、それを読み取った円が口を開いたんだ。


「駄目だよ一ちゃん!一ちゃんが居なくなったら………」

「円………」


 こいつさ、本当は優しいヤツなんだ。だから


「私達が退屈になっちゃうじゃん!!」

「ああ、お前に1ナノメートル分でも期待した俺が馬鹿だったよ」


 うん、前言撤回、ただのアホだわ。全俺が保証でも何でもしてやるわ!


「むぅー、何よー!」

「まぁまぁ、一だって貴重な“雷属性”の使い手だ、そう簡単に死のうとは思わないだろう」

「お前テレパシー使えたっけ?」

「何だ、当たってたのか」

「………」


 ………だが、嘉明はガチだ。こいつは強敵以外の何者でもないぜ………。

 そう、俺は雷属性の魔術を使えるんだ。歩く電磁石だって避雷針だってできるんだぜ。珍しいみたいだけど大して気にした事なんて無かったなー。まあいいや。


 そんな事より………


「ふんっ!」


 (おもむろ)に走り出した俺。

 戦場では如何に先制攻撃を取るかが生死を分ける鍵となっている。俺達はまだ学生だと思っているだろう。だとするならまだまだだな、学生には学生の“戦争”があるんだよっ………!


「「?!」」


 豆鉄砲を食らったような顔になる幼馴染共。

 フハハッハ!貴様等は大事なことを忘れているッ!!命を落としたも同然だァァーッ!


「時計を見てみろハハハハハアハアア!!」

「「………あ!!」」


 そう!この俺様を苛めている間にも時計の針は忙しなく動いていたんだYO!

 つ ま り だ 。


「今日はお前等二人が遅刻だぁー!!!!1111」

「くっ、卑怯だぞ、一!!!」

「ずっるーい!!!」

「負け犬は校門の外で吠えてろ!ヒャッハァー!!!」


 舗装されたアスファルトを軽やかに駆け抜ける俺。ああ、僕は今風になってるんだ………!そしてそしてそして!閉まりつつある生者の門──校門に滑り込んで生き延びるぜェェいいいいいいいああああああ!!!

 安心しろ円と嘉明、お前等の骨は粉塵にして爆発させてやるからよ。


「待てーっ!」

「逃がさんぞ!」

「アーイ・キャーン・ダーーッシュ!!!!!!!!1」


 後ろで喚く敗者の声に耳を傾けるなっ………!それが戦場では命取りとなる事を、俺は痛いほど学んでんだよボケ共め!

 今日こそは貴様等にギャフンどころかキューンと言わせてやるんだあはははっははあはは!!!









 結論から言うと捕まったんだけどな。

 遅刻にされるわ二人にボコボコにされるわ、悲惨な目に遭ったぜ………。


 ま、そんな感じで普段と変わらない一日が始まったんだわ。

 あーめんどくせえ。何か面白い事ねーかな。

 まず、ここまで読んでくださった皆様に感謝の念を送りつけます。ありがとうございます!

 魔術やその他諸々、一寸畑と被っている所も多いと思います。無い脳味噌をフル回転させた結果がこれなので、そこには目を瞑ってください………!


 自分は物凄く漫画なんかに影響されやすいらしく、最近ハマってしまった漫画の影が色濃く残っていると思います。まぁ、学園が舞台の話は昔から興味があったのですけどね。なので、今回は異世界にぶっ飛んだりはせずに舞台を学園にさせてもらいました。補足しておくと、この小説の脳内構想率は0に等しいです。見苦しい内容になる可能性が8割を超えています。

 そして、前書きでも触れていますが………大学に着いて行くのに精一杯だったりするので、更新頻度は高いとは言えません。期待しないで下さい☆


 最後になりますが、この小説に出てくる人名や地名は作者の創作です。仮に一致する人名や地名があっても、それらとは何の関係もありません。

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