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彼とあたしと、鉄の処女  作者: 瑞雨
彼とあたしと、ささいな日常
13/24

彼とあたしと、宮沢賢治

久しぶりの更新です。



雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチ

慾ハナク

決シテ瞋ラズ

イツモシヅカニワラッテヰル

一日ニ玄米四合ト

味噌ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ

ジブンヲカンジョウニ入レズニ

ヨクミキキシワカリ

ソシテワスレズ

野原ノ松ノ林ノ蔭ノ

小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ

東ニ病気ノコドモアレバ

行ッテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ

行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

南ニ死ニサウナ人アレバ

行ッテコハガラナクテモイゝトイヒ

北ニケンクワヤソショウガアレバ

ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒドリノトキハナミダヲナガシ

サムサノナツハオロオロアルキ

ミンナニデクノボートヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニ

ワタシハナリタイ



    【アメニモマケズ   著:宮沢賢治  より】









雨ニモマケズ

風ニモマケズ

ダーリンの甘い声にも甘い言葉にもマケヌ

気丈な精神力をもち

生きたいという慾だけは何が何でもしっかりともち

決シテ屈せず

いつも余裕の笑みでワラッテヰル

一日に恐怖に脅える悲鳴と

快楽に溺れる悲鳴と少しの甘い声をあげ

あらゆる攻撃から

自分を守り

ダーリンの話はよく見聞きせず聞き逃し

そしてすぐさま忘れ

ダーリンの白く長い腕の中と

すらりと長い脚の中にヰテ

右耳に鉄の処女の話を吹きかけられれば

その唇を己の口で塞いでやり

左耳に呂后の話を囁かれれば

自由を拘束して唇を奪ってやり

甘い声で童話を語られれば

美味しく狼に食べられる

胸を掴まれたときにはそっと涙を流し

珍しく拷問話のないときはオロオロと不安になり

みんなにバカップルとよばれ

助けてくれもせず

相手にもされず

そういうひとの

ワタシはハニーです










雨ニモマケズ

風ニモマケズ

雪にも夏の暑さにもマケヌ

丈夫な鉄の処女を作り

ハニー以外をそこに入れたいという慾はなく

決して諦めず

いつも静かに笑ってヰル

一日に手枷足枷首枷と猿轡をはめて

言葉攻めとほんの少しの身体的苦痛を与えて

あらゆる拷問に

自分をカンジョウに入れつつ

よく苦しめ苦しめられ

そして快楽を忘れず

小さなハニーの小さな体の小さな頭の小さな顔の

小さな口の小さな舌を絡め

右に楽しそうに笑うハニーがいれば

耳元でそっと言葉で責め

左に青ざめてくるハニーがいれば

逃げる腕を掴んで息を吹きかけ

目の前に死にそうなハニーがいれば

腕の中に入れて甘い声色で恐怖を与え

己の体の下で堕ちそうなハニーがいれば

すぐに堕ちるのはツマラナイから責めるのをヤメ

ヒトリ喘ぐハニーを見つめ

言葉攻めでオロオロするハニーを愛おしく見つめ

ハニーに鬼畜と言われ

弄られ罵声を浴びせられ時には反撃され

苦になるはずもなく

そういうハニーに

愛される僕にはもうなってるよね、ふふ







ぽつぽつ、お気に入り登録ありがとうございます。

できれば直接お礼を言いたいので、登録して下さった心優しい御方は、私の方に一言「登録しました」だけでもいいので、感想なりメッセージなりを残して下さると嬉しいです。よろしくお願いします。

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