表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
finish  作者: 犬猫芝居
1/3

part1

 正義を掲げた革命は終わりを告げようとしていた。



**

 ヘリの中から下の惨状を見下ろす。


 かつて経済を担っていたビル群は砲撃と空爆、地上部隊の血みどろな接近戦で崩壊、炎上している。無数に煙が上がり、その中を通るたびにテイルローターが煙を巻き上げる。


 無数の部隊が瓦礫の合間を行進している。ここらは既に制圧しているようだ。


 小銃に取り付けたスコープ越しに光景を眺める。後続の部隊では着剣した小銃で原形を留めている死体を突いていた。延々と続く生死判断作業。


 一人、死体に隠れていた生き残りが飛び出した。全身黒く汚れて見えた。突然だった。


 反射的に一個分隊分の銃撃がおこる。止まれ、もなしに。突然で警告という概念がなかったのかな。それとも

「逃げたから、撃った。」

だけかな。


 過ぎ去る瞬間、詰め寄る集団の隙間から死体が見えた。他人の血と自分の血で黒く汚れていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ