いしずえ
いしずえ
もしかして。
それは、もう、
基礎の部分から。
道しるべ。
足元を、いつでも照らす灯。
地図。
方向を、見失わないコンパス。
エネルギー。
弱ったとき、強くなれる光。
その肩に載っているとき、
怖さも、消える、と。
いしずえ。
自然に、
手を伸ばせるのは。
そういうことか。
声の大きな人に、
惑わされていたのは、
わたしだ。
この目は、
ふしあなだ。
深淵にあり、
あたたかく、無音。
わたしなどが、
そう簡単に、
行ける場所では、ない。