おかしい任務
ある日、一つの依頼が舞い込んできた。その依頼は、
「はぁ…なぁマスター?なんで俺ら二人に依頼がくるんだ?」
「知らないよそんなこと。私はただ依頼が来たから君らに通しただけ。そこに善意も悪意もないよ。」
そう。今回の依頼は、『掃除屋鴉』である二人に来たのだ。彼が困惑するのも当然である。すると、
「まぁ、良い機会だと思うけどね。やってみればいい。君らの実力を試す意味でもさ」
「正直不安だが……まぁいいだろう。やるだけヤってみるさ。ただ、失敗しても文句言うなよ」
「あぁ、わかってるさ。さぁ依頼内容の説明だ」
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「はぁ…ふざけるなよ。なんで」
彼は憤っていた。なぜなら……
「学園に通って対象を護衛しろ。だとぉ!?それは殺し屋じゃあなくて傭兵に頼めよ!!」
「まあまあ、落ち着いてよお兄」
何故殺し屋に護衛を頼むのか。これがわからない。
「まぁ別にいいじゃあないの。それに、茜は行ってみたいよ?学園。」
「はぁ、まぁ茜がそう言うなら仕方無い。いくか。学園にさ。」
そうして彼は不本意ながら学園に通うことになってしまったのだった。