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私の生きた証  作者: ふりふり
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人生

頭が真っ白になるというのはこういうことかと、その日改めて思った。



私は30年前田舎町に生まれた。三人兄弟の真ん中、長女としてそれはそれは大切に育てられてきた。

実家は美容室を経営しており、私は3代目という事もあり、小学生に入った時からお店が忙しい時は手伝いをさせられていた。兄と弟は手伝いなどせず遊んでいる中私だけいつも呼ばれて洗い物や髪の毛を掃いたり、雑用をさせられていた。毎回なんで私だけ?と思いながらも母に逆らえるわけもなく渋々手伝っていた。


中学校に入る頃には部活動があったため、必然と手伝いはしなくなっていった。

高校生になると将来のことを考え始めるようになっていく中、母、祖母、兄弟、父、いとこ色んな人にあなたは美容師になるのよと言われ育ってきていたため何の疑問も持たず高校に通いながら通信制の美容学校に入学した。高校卒業後は母の勧める美容室に入社してしばらくは働いていた。

だけど働いているうちに、これは本当に私のやりたいことなのか?このまま親の言いなりでいいのか?

疑問をもつようになっていた。疑問を持ち始めてからはなんとなく朝起きて仕事に行くのが苦痛になり、入社半年で退職していた。

その後都会の方に引っ越しをし、新しい職を求めていた。でもずっと美容師になると言われていたからか、それ以外に何をしたらいいのか何がしたいのかわからずにいた。

そのためまた美容室で働くことを選んでいた。。。新しく入社した美容室は毎日とても忙しく、アシスタントだった私は毎日毎日シャンプー、ドライ、シャンプー、ドライの繰り返しだった。

すると手荒れがひどくなり、手の指紋がなくなるほどパサパサになりヒビ割れがひどくなり、結局そこも退職することにした。

その後実家に戻り、渋々実家の手伝いをしていたが、ある日中学時代の友人が留学するという話を聞き、すごく興味を持っていることに気がついた。

海外に行けば何か変わるかもしれない。やりたいことが見つかるかもしれない。

そう思い私も留学することを決意した。


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