前編(2/2)
巨大な火の玉が着弾。爆発が起こった。その中から、5人の戦士が現れた。
「ウォーターガン!」
エイプが変身した緑色の戦士は、ウォーターガンと名乗った。体にスクリューがついている。
「ウイングガン!」
カークが変身した青い戦士は、ウイングガンと名乗った。背中にウイングがついている。
「ダッシュガン!」
クマードが変身した黄色い戦士は、ダッシュガンと名乗った。体にホイールがついている。
「ドリルガン!」
ガンマが変身した黒い戦士は、ドリルガンと名乗った。体に大きなドリルがついている。
「レールガン!」
狼牙が変身した紫の戦士は、レールガンと名乗った。胸部に忍者特急の先頭部分がついている。
5人は宇宙昆虫軍団と戦闘を開始した。
「キング変形! ウイングガンジェット!」
「キング変形! ダッシュガンカー!」
「キング変形! ドリルガンタンク!」
「キング変形! レールガンライナー!」
ウイングガンはジェット機に、ダッシュガンはスポーツカーに、ドリルガンはドリル戦車に、レールガンは忍者特急の先頭車両に変形した。
車体の各部に搭載された火器を駆使して宇宙昆虫と空中戦、地上戦を繰り広げる。
「キングクーボー! とうっ! キング変形!」
ウォーターガンは大型の飛行挺を召喚した。そして自らは潜水艦に変形し、飛行挺キングクーボーに搭載された。
「レーザー!」
キングクーボーはレーザーで宇宙昆虫を撃墜しながら、惑星コダイの引力を振り切り宇宙空間へ飛び出した。
そこには、キングクーボーよりもさらに巨大な、カブトムシ型の戦艦が待ち構えていた。
カブトムシ型戦艦からは今もなお、宇宙昆虫軍団が続々と飛び出している。
「ウォーターガンマリン!」
キングクーボーから潜水艦ウォーターガンマリンが宇宙の海に発進した。
ウォーターガンマリンはキングクーボーの援護射撃を受けながら、魚雷で宇宙昆虫を撃墜していく。
「キング変形!」
ウォーターガンマリンから人型のウォーターガンに変形し、キングクーボーの上部に立った。
ウォーターガンは、カブトムシ型戦艦に向けて拳銃を構えた。
「ストームブラスター!」
必殺武器、ストームブラスターがカブトムシ型戦艦に命中。その一撃で、巨大なカブトムシ型戦艦は大爆発を起こした。
その頃、惑星コダイの地上では、ウイングガンジェットたちがボス格の宇宙昆虫に苦戦していた。先程生身のエイプたちを仕留めようとした、カマキリ型の宇宙昆虫である。
火器を多く搭載しているドリルガンタンクとレールガンライナーが並走しながらカマキリ型宇宙昆虫に攻撃を浴びせる。だがカマキリ型宇宙昆虫が怯まず火球をぶつけてきたため、避けきれずに吹き飛ばされてしまった。
ダッシュガンカーが飛行し、ウイングガンジェットとともにバルカン攻撃を行うが、カマキリの鎌で地上に叩き落とされてしまった。
「大丈夫か? ダッシュガン」
「惑星コダイは、ボクたちが守らないといけないのに」
カマキリ型宇宙昆虫の攻撃を受けた4人は人型形態に戻った。ダッシュガンのもとへドリルガンが駆け寄る。
「ダッシュガン! ドリルガン! 仕掛けるぞ!」
ウイングガンの号令で、3人はそれぞれの近接武器を手にカマキリ型宇宙昆虫に攻撃を仕掛けた。ウイングガンは槍、ダッシュガンは剣、ドリルガンは斧だ。
「レール剣! トウッ!」
続いてレールガンが二刀流の忍者刀で切りつけた。
「きりがないな」
4人の連続攻撃でもカマキリ型宇宙昆虫に決定的なダメージを与えることができない。
その時、はるか上空からの攻撃がカマキリ型宇宙昆虫に命中した。
「俺もいるぞ!」
空から、キングクーボーに乗ったウォーターガンが降りてきた。
「キング合体!」
キングクーボーは変形し、巨大な腕と足をもつ、人型に近い姿になった。
「とうっ!」
ウォーターガンが、変形したキングクーボーの胸部に合体。最後に頭部が飛び出した。
「キングウォーターガン!」
巨大ロボ、キングウォーターガンの誕生である。
「あんなことも可能なのか!」
「すごい!」
「よっしゃあ! いけー!」
巨大ロボ、キングウォーターガンとなったことで、カマキリ型宇宙昆虫と渡り合うことができるサイズになった。
「はぁぁぁ、ウォーターバーン!」
キングウォーターガンの胸部から放つ必殺光線ウォーターバーンでカマキリ型宇宙昆虫を粉砕した。
ここに、宇宙の平和を守る戦士たちが誕生したのである。