旅
電車に乗り込む
目的地はある
しかしそこは歩いたことのない土地
過ぎて行く窓の景色を眺めながら
その地に思いを馳せる
車掌の声 開く扉
目的の場所に辿り着く
改札を出る 出口へ向かう
いや 入り口でもあるのだろうか
はじめての太陽
はじめての風
はじめての大地
青空を鷹が舞っている
どうか道案内をしてはくれないだろうか
そんな僕の心の声は 届かない
彼らは自由なのだ
縛ってしまったら 飛べなくなってしまうだろう
さぁ 僕も今日は自由の身
翼はないが 足がある
どこへだって行ける