ー登場人物ー
人が増えてきたので、登場人物紹介を作りました。誰が誰だか分からなくなったら此処を見てください。
新しい人が増えたら更新していきます。
人物紹介がドヘタなのか、あらすじもちょっとだけ載っていたりします。ネタバレともいう。
しかしながら、ネタバレが必要な程凝ったお話でもないという…。
追記:久しぶりに編集しました。抜けている部分もあるかもしれません。ネタバレも増えました。
異世界組
・高砂 友 《たかさご とも》
十六歳 164cm 二月二十八日生まれ
目の色は茶色、一般的な少年の髪型で茶髪。ヘアピン二本で髪を分けている。身長に比べ、身体はこぢんまりした印象を持つが、実は胴に比べて足が長かったりする。(本編に書いていない。此れからも書く事は無いだろうと予測)
歌奏世界での服装は短いズボンに萌黄色の袖無しの着物に上から藍色の羽織を腕を捲って羽織った、祭りに行きそうな忍者みたいな姿。
本編における主人公で、多くは彼目線で話は進行する。
至って普通の高校二年生の少年であると言いたいところだが、極端に人からの注目を集め辛い体質がある事や、小学校時代のトラウマ(特に視線)から人と関わる事を苦手と感じ、高校までに友達は零、及び誰の視界にも掠める事はなかった。ネグレクトではないが、親とは義務的な関わりしかない。
不思議な空間にて出会った男(と松の木)と友達になり、人と関わる勇気を貰ってから歌奏世界にやってきた為、一緒にやってきた四人とちゃんと仲良くなりたいと思うようになる。が、人と話す不安は拭えておらず、対話しようとするとどもる(道を聞く等の相手の顔も覚えないような会話ならどもらない)。
勿論戦いの「た」の字も無く、初めて鬼を前にした時に白夜が死にそうな傍で何も出来なかった事から強くなる事を決意。二三を師に仰ぎ、体作りから始めている。
武器は基本的に針。歌意の形状が針(実際には松の葉)であった為、持つ物を針に統一した。服の彼方此方に隠しているので、気分的には忍者か暗殺者。
一緒にやってきた四人にとっては同じ事態に巻き込まれた者同士、藤姫達からは特異な客人として特別に見られるので今のところ彼自身の体質が働いてはいない。が、長くいて馴染んで「当たり前」になってしまった時に如何なるかはまだ分からない。
『劣化』
高砂 友の歌意。詠う事で針が出現し、此れが刺さり溶け込んだ部分から一定範囲を弱体化させる。
RPG風にいえば防御力低下、攻撃力低下、運動能力低下を引き起こす。
もっと具体的にいえば、物であれば、脆くなり、植物であれば、枯れて、生き物であれば、老いる。
・鵲 白夜 《かささぎ びゃくや》
十六歳 197cm 十月五日生まれ
目は黒色、耳を軽く隠す程度に伸びた髪も黒なのだが一房だけ白く染めている。目付きはじっと見てるだけでも脅しととれる位には悪い。戦闘後は更に吊り上がっている。
療養中は臙脂のゆったりとした着物を着て、前を広げて三角巾代わりに腕を突っ込んでいる。
見た目はガラの悪い不良で、見た目の印象で悪い噂も絶えない。だが暴力で物事を解決しようという思考はなく、中身は昼間に仲間内で騒ぐ普通の男子学生とそう変わりはない。
しかし、戦闘能力は見た目通りのもので、十を超える悪漢を全て地に伏せさせた。
鬼との初めての戦いでは、相手が拳で戦うには相性が悪く、劣勢の末に右手首を嚙み砕かれ、体中から血を流す重傷を負った。
五人で行動するようになってからは、白菊には息を吐くように弄っては殴られ、夜明には自分が弄ばれ、さえは何を話せばいいかよく分からないので、友が一番話しやすい相手だと思っている。とはいえ、見た目だけで遠巻きにされる事の多かった彼は、気圧される事無く自分とつるんでくれる四人を少なからず好ましく思っている。
五人の中の肉体担当。ただし、力任せというわけでもない。
『虚影』
人の無意識下の思考を操作する事が可能。相手の行動を誘導する事が出来る等使いようはあるが、相手が思っている事である事や相手が意識していないといった制約も多く、事前に上手く発動しているかも確かめられない為、白夜自身は「使い辛い」と評する。
・折霜 白菊 《おりしも しらぎく》
十六歳 158cm 九月二十五日生まれ
目と髪が黒色で、長い髪をポニーテールにしている。
歌奏世界では丈の短い明るい赤の着物で、下はスカートみたいなゆったりとしたズボンを穿いている。
快活な女の子で、感情が露わになりやすい為か、会って早い段階で白夜から弄られた。突然知らない場所に放り込まれた恐怖心がある反面、見た事の無い新鮮な世界に心を躍らせる。初めて会う人でも気軽にコミュニケーションが取れる派。
鬼と初めて会った時には、恐怖心から失神してしまい、其の後起こった事は殆ど友から聞かされていない為、白夜が怪我している事は知っていても、右手首が噛み砕かれている事は知らない。
理由は不明だが、戦う事を決意しており、千早を師に友と同じく修行をしている。
男の子の幼馴染が二人おり、幼い頃から殆どの時間を彼等と過ごしていた事のより、二人が傍にいない今を痛感し、五人の中では一番のホームシック。なお、歌奏世界にて幼馴染と容姿が瓜二つの男の子と会って動揺している模様。
五人の中では(多分)ムードメーカー。感情のままに動く方。
『繰上』
手に持つ物を白菊の想定出来る限りの最上位に強化出来る。
形は変化するが、持つ本人は元々の重さしか掛からない。しかし、受ける相手は形相応の重さが掛かる。
・日暮 夜明 《ひぐらし よあけ》
十七歳 172cm 七月十一日生まれ
身長は普通に男なのだが、腰まで伸びた白に近い黄色の髪と柔らかく余裕のある眼差しの碧眼、角ばっていない体付きから、体型のよろしい女性にしか見られない。本人は間違われる事は其れほど気にしておらず、寧ろ間違える男を見て笑うイイ性格をしている。ただし、男と分かっていて女性扱いしてくる人は苦手で、つまり人を弄るのは大好きだが、弱点も大きいのでやり返される事も多々ある。
原成世界では誕生日を過ぎている(ぎり夏休みに入っていないくらい)ので、たった一人十七歳。
当初は十二単ならぬ三単を無理矢理着せられたものの、日常的には水色の簡易的な狩衣を着ている。
五人の中では一番最初に現状を受け入れて楽しむ気満々なのだが、五人の中では一番元の世界に戻る道を模索している人物である。予想外も多くあるが、大体は彼の思っている通りに進んでいる。
鬼と初めて会った際には、さえの手を引いて店まで戻る事に成功する。途中で友と白菊が一緒に走っていない事に気付くも自分が戻っても意味がないと理解し、白夜に全て託した。待つしか出来なかった自分が嫌で強くなりたいと思うが、戦いの才能がないとされて断念。自分に出来る事を模索して、文官の仕事を手伝う傍らで帰る為のヒントを探している。
五人組の頭脳役。
『再昇』
太陽のごときエネルギーを地上に落とす。ただし、夜明が「面白くない」という程、縛りが多い。
・就永 さえ 《つくなが さえ》
十六歳 159cm 九月十六日生まれ
髪は肩に掛からない程度に短い深緑色で、ぼんやり開かれた目は黄緑色と色々特徴はあるが一番目を引くのが左目を縦に大きく裂いた傷である女の子。感情があまり顔に出ない。
喋らないわけではないが、喋る言葉は少なく、多くの三点リーダーを利用する。話すのにとても時間が掛かる。
歌奏世界では治癒師という事もあって、清潔さの分かる着物が多い。
五人の中ではマスコットのような感じで(特に白菊から)可愛がられる。顔には感情が出ないがちゃんと考えてはいて、身体での感情表現は若干オーバーめなところがある。本人は何も言っていないが、初めての場所にワクワクしている模様。
鬼のところから無事に帰ってきた友にはタックル、怪我をしている白夜にもお構いなしにコアラの如く抱き着いている。
自分の持つ歌が治癒の力であった為、都唯一の治癒師として力の効率的に使えるよう怪我人(大体白夜)の協力を経て練習している。
庭で日向ぼっこをしている時にやってきた白猫?を可愛がっている。
『直治』
者であろうと、物であろうと直して(治して)しまう力。その代わり、治癒能力は似た能力に比べて弱い。つまり、時間を掛ければどんな傷だって塞いでしまうが、治すスピードより其の傷によって死ぬスピードの方が早い場合がある。此の事がさえにとっては不満である。
春の都の住民
・藤姫 《ふじひめ》
三十二歳 145cm
春の都の真ん中に聳え立つ風香城の城主であり、南環の地を管理、侍(武官)と文官の上に立つ最も偉い人。ただし、見た目幼女。更に老人口調なので、典型的なロリババァ感がある(言ってはいけない)。身長より長い髪と目は名前を体現したように藤の色をしている。また、文章中にはないが大分下の方で一つ結びにしている。
見た目に引き摺られてか、年齢の割に感情が表に出やすい事があり、上に立つ人間として如何なのかというところも無くは無いが、其の真摯な姿だからこそ彼女に付いて行きたいという人も多い。
都及び南環の地を守る戦力の増強の為に、身分の保証を対価に異世界組の五人を引き入れた。まぁそうでなくとも、別の世界からの客というのには興味があった。
歌奏世界の成り立ち等、知識は多い。
基本的に城の最上階から出る事はなく、晴れの日には露台に続く戸を開けっぱにして吹く風と共に城下からの賑やかな声を聞くのが毎日の楽しみである。
『藤世』
頭上にて藤の花が咲き誇る空間を創造する。空間の形は自由に決めていいが、必ず出入り口を設置しなければならない。よって、人を中に閉じ込める事は出来ないが、複雑な形にすれば足止めに使える。空間内において門の形をしているが、外から見れば藤ではない名の無い花が咲いているようにしか見えない。複雑に形を作るのは頭を使うので、だだっ広いだけの空間を造るのが一番楽。
・豊国 理知 《とよくに よしちか》
三十歳 178cm
藤姫の傍付き兼文官の長。跳ねの無いストレートの黒髪を首の辺りで括り、前髪も綺麗に分けた見た目で分かる真面目さん。眼鏡OFFの嫌味の無いインテリ男を想像すれば良い。なお、此の世界ではパソコンのような目を悪くする要因はなさそうなので惜しみながらも眼鏡OFF。
大体の場合藤姫の傍にいる。藤姫からの信頼も厚い。
藤姫の傍にいなくとも多くの時間を城で過ごし、殿のある地上まで降りてくる事も珍しいと言わしめる。
色事には疎いらしく、歌意を使う為とはいえ見ている方が赤面するような事を平気でする。本人が分かっていないので、藤姫と年の離れた玉梓からも先ずは相手に歌意を使う事を言ってから了承を得ましょうと言い含められているが、口より頭が先行する事が多々あり、言葉にするより先に実行に移してしまうのはよくある事。
『去見』
他人の視界の記憶を自分の記憶に転写する。転写するのは視界のみなので、視覚以外の五感のない記憶になる。
条件として、転写を行う人と目を合わせる必要がある。其れも鼻と鼻がくっつく距離で。
本人に其の気はないが、傍から見れば女でも男でも怪しい図にしかならない、難儀な歌意である。
一の隊
・名取 二三 《なとり ふたみ》
五十四歳 174cm
一の番隊長。濃い藍色甚兵衛を普段から着用し、青みを帯びた灰髪は自然な伸びに任せて肩に到着した。何時も持っている扇子が風を起こした事はない。
玉梓の紹介で友の師匠をしているが、目標を達成するまでは傍観の姿勢を保つ。
体の出来上がっていない友に対し、かなり厳しめの修行を課し、怠けたら死ぬしかないと言い切る。
どんな時でも何も映していないようで優しさを孕んだ、矛盾した灰色の目をしている。
人を「ちゃん」付けで呼ぶ事が多い。特に時雨の事を物凄く可愛がっている。
・時雨 千草 《しぐれ ちぐさ》
三十六歳 170cm
一の隊隊員。白菊の師匠をしている。黒い前髪を伸ばしに伸ばして口以外見えない女性。口だけでも感情豊か。声は限られた人達の耳元でしか話さないが、とても綺麗な声らしい。
八の隊の隊長である天地に対して、我を忘れる程の恨みがある。
『?』
詳細は判明していない。
三の隊
・夕山辺 燈 《ゆうやまべ ともす》
三十九歳 167cm
三の隊隊長。耳に掛かる長さの髪は所々に赤髪の交ざるアッシュの黒髪。目は深紅。門番の仕事中に学生服姿の主人公等五人が通るのを見ているが、直感的に悪い奴等ではないと感じとり止めなかった。
かなり話の分かる人。隊長としてもベテラン。
『円炎』
歌を詠う事により、人の顔大の火の玉を三つまで出現させる事が出来る。火の玉は自分で操作することができ、年の功ゆえか、自分が動きながらでも三つ全て動かす事が可能。
四の隊
・春苑 紅 《はるぞの くれない》
二十六歳 170cm
四の隊隊長。高い位置でポニーテール状に括ってもなお腰につく長い赤髪。目は深紅。友は遠くからしか見ていない。
五の隊の春人は嫌いだが、隊の役割り柄共闘する事は多い。
刀の代わりに木刀を腰に差している。鬼を退治する意思は侍の中でも強い。
『火樹』
木刀から火柱を出す事が出来る。火の強さは調節可能。
発動に木刀は必要だが、火を出したからといって燃え尽きる事はない。
・山吹 比良
二十六歳 167cm
四の隊隊員。
ピンクの髪をオールバックにした男。四の隊舎に入ろうとした友の一行を追い返した。
紅への心酔の気がある。
五の隊
・三井寺 春人 《みいでら はるひと》
二十三歳 190cm
五の隊隊長。スポーツマンみたいな短い黒髪をしている(ソフトモヒカン的な)。黒目。身の丈以上の大剣のような日本刀を振るう。無表情ではないが、どんなに感情を乗せてもすました顔が崩れる事はない。
年上であろうと、非があるならば厳しく言い、また接する。
死に掛けの白夜を片手間にしか考えなかった、其の当事者の白夜から多少の尊敬を得ている為、友は少しばかり良く思っておらず、彼の事を「すまし顔男」と呼称する。
五の隊隊員からの信頼は厚い。
あらゆる武術の精通しており、組み合わせることが出来る…らしい。
とりあえず強い。強いから作者も扱いに困っている。
・久動 蝉 《くどう ぜん》
十九歳 184cm
五の隊隊員。黒髪は肩まで適当な伸びをして、鼻に掛かる前髪を左に寄せている。目は深い藍色をしている。刀を二本差している。語尾に「っす」と付き、軽めで下手に出やすい。
白菊の幼馴染と容姿が似ているらしいが、彼女が言うに性格は真逆らしい。なお、白菊の幼馴染は今後登場する予定はない。
『振動』
手に持っているものを微弱に振るわせる事が可能。ぶっちゃけ其れだけの能力。
・銀 瓜助 《しろがね うりすけ》
十六歳 164cm
五の隊隊員。黒い髪に長い手拭いを鉢巻き状に巻いている。灰目。蝉と仲が良い。
一見腕白坊主の印象を受けるが、六人兄弟の長男でお兄さんらしいしっかりした面も持っている。親に自分の思いを打ち明けられないお年頃。
六の隊
・在立 百済 《あらだち くだら》
四十二歳 168cm
六の隊隊長。罪人を管理する〈獄〉の管理者。仏の顔をする悪魔。隊員からも恐れられている。ニコリとしたような細目が常で、基本的に裸足である。ただし、裸では地面を踏むのは嫌なようで、隊員である陽炎を踏む。
突然上から現れることが多い。
・東 陽炎 《ひむがし かぎらい》
三十二歳 174cm
六の隊の隊員。跳ねっけのある黒髪に銅色の目をしている。頬に古い傷跡を持つ。重々しい〈獄〉には似合わない雰囲気を持つが、一癖もありそう。
百済からの扱いが酷い。
七の隊
・初雁 玉梓 《はつかり たまづさ》
二十三歳 175cm
七の隊隊員。容姿は典型的な現代のお兄さんな大学生が平安装束を着ている感じらしい。一応追加すれば、肩の上で切り揃えられた茶髪に茶色い目。武官では珍しい、文官のような狩衣。色は赤というより茶色近い黄色を混ぜた明るい緑。説明は少し下手なのではないかと自身で思っているが、其れでも五人の為に色々教えようとしている、先生みたいな存在。交流範囲は広い。
隊長を招集された場合、七の隊は隊長がいないので誰が出ても良いのだが、他の二人が訳あり過ぎるので大抵玉梓が担当する。
最近影が薄い。出したいとは思っている。
『羽爆』
雁を召喚する。召喚した雁は一見何の変哲もないが、抜けた羽根は小規模の爆弾として扱う事が出来る。
形状が羽根の爆弾なので、普通の羽根同様不規則にひらひら落ちていく。此の軌道を制御出来ないが、爆破のタイミングは玉梓が決められる。
雁の顔はアホっぽい。名前は《家鴨》。
・薬師寺 大和 《やくしじ やまと》
二十六歳 153cm
七の隊隊員。艶の悪い白髪の雑ざる黒髪、血の気の無い白い肌で救護室を受け持っている筈なのに、どっちが病人か分かったものではない。書いていないが、黒目は開くのも億劫なところを無理矢理開いているので目付きは悪い。清潔さの為か、上から下まで白い着物を着ている。
歌意の所為で、貧血ではない日の方が少ない。口は基本悪い方だが、血が足りていれば口調は柔らかくなるらしいが、血を多く使わなければならない怪我人・病人がやってくれば良くなった後の当人への当たりが強くなる。常時貧血なので荒事に赴く事は少ないが、歌意が攻撃に向かない武官なので刀の腕は立つ。
レバー大好き。
此の設定を書くまで身長を決めていなかったが、おそらく栄養は足りていないだろうと成人男性としては低身長になった。
『血意』
自分の血をあらゆる薬に変える。場合によって血の量は異なる。
薬は大和の想像で造り上げられるので、想像の範囲を超えたものは作れない(不老不死の薬等)。
出来上がる薬はあくまで薬の範囲を出る事はない。
八の隊
・駿河 天地 《するが あまち》
三十五歳 176cm
八の隊隊長。濃い蒼の天パで目元が見え辛くなっている、目の色ははっきりと分からず淀んで死人のような印象を受ける。
自分の事を罪人としており、裁かれる事を待っている。
千草と因縁がある。
『?』
詳細不明。人を行動不能にすることが可能。
九の隊
・葛飾 真継 《かつしか まなつぐ》
二十七歳 169cm
九の隊隊長。無造作に跳ねさせた黒髪に深い緑目。人の好さそうな顔立ちをしている。しっかりしているのが基本らしいが、妹の駒と昔馴染みの東人の前だと精神年齢が下がる。
隊長である自身を「人より少し人をまとめるのが上手かっただけ」と評価しているが、同世代では群を抜いて強かったというのが東人談。
・葛飾 駒 《かつしか こま》
二十六歳 160cm
九の隊隊員。真継の妹。兄の髪を真似ている。黒髪黄緑目。年子で結構いい年だが兄へのコミュニケーションは激しい。其の割には兄の扱いが酷い。兄と隊長の区別はつけているつもり。
きょうだいで顔の似づらい歌奏世界では珍しく顔の似ている兄妹。
・梓 東人 《あずさ あずまひと》
二十七歳 170cm
九の隊隊員。真継とは同じ道場の出。きょうだい共通の緑がかった茶色の髪は風に流れる程度伸びている。ベージュ目。梓きょうだいの長男。きょうだいで一番顔が整っている。
真継とは同じ道場である以外に長男同士という事もあって話が合い、気の置けない関係で、真継の事を恥ずかしがり屋と豪語しながら真継の武勇伝や恥ずかしい話を口に出るままに色んな所に流している。
十の隊
・標野 守 《しめの まもる》
二十一歳 159cm
十の隊隊長。お面の邪魔にならないよう短くにした黒髪で、年の割に子供より子供に見えるのは幼い素振りと言動、ぱっちり開かれた茶色い目の所為。刀を差していない。興味のあるものには警戒心無く近づく。良くも悪くも天真爛漫な性格。真継に懐いている。
『化面』
被ったお面の姿に変身する。
変身した姿に寄らず、会話は可能。愛用は狐のお面で、大抵頭に斜めに掛けている。
十一の隊
・言撫 幸 《ことなで さち》
二十歳 165cm
十一の隊隊長。赤寄りのピンク長髪をツインテールにしている。目はオレンジ。結構強気な性格。自身の管理地域におけるアイドル的存在。元は踊り子をしており、隊長として忙しい今でも月一で舞を披露し地域を活気付けている。隊員は大抵ファンで、グッズとして赤い扇子を振っている。ファンサは充実。愛称は〈幸たん〉。
十二の隊
・五月雨 大河 《さみだれ たいが》
二十九歳 181cm
十二の隊隊長。(  ̄ ∪  ̄ )な顔をしている。特徴の無い黒髪。五感における触覚が無いに等しく、痛みを感じない。其の為、危機感が薄い。真継や十二の隊の隊員といった(過)保護者がいなければ、今生きていないと思われる。間の伸びた喋り方をする。
十三の隊
・佐野 渡 《さの わたる》
三十一歳 176cm
十三の隊隊長。ボリュームある金髪をバンダナ状の物で括り、後ろに流している。茶目で肌が色黒。汗っかきで、着ている服は多くの場合よれてはだけている。鍛冶事が好きで、隊舎より鍛冶場にいる事の方が多い。おそらく軽めな性格。幸に嫌われ、篤紀は心の友。
武器はハンマー。
十四の隊
・若浦 鶴 《わかのうら たづ》
三十七歳 178cm
十四の隊隊長。柔らかな水色の髪を前に持ってきて結んでいる。目は髪よりも白に寄った水色をしている。雰囲気がおっとりしていて、武官の格好をしていても争い事が得意そうには見えない。稲見の事をワンコみたいだと可愛がっている。
・波千重 稲見 《なみちえ とうけん》
二十五歳 174cm
十四の隊隊員。黒にも見える濃いブラウンの髪はおでこが少し見えるように上げている。後ろ髪は耳に掛からない程度。黒目。鶴を尊敬し、行動・思考の基準が鶴になっている。鶴との稽古が大好き。
剣術道場の息子で、流派一綺麗に刀を型通りに振れるが、逆に型通り以外では振れない。
十五の隊
・国原 印南 《くにはら いなみ》
三十三歳 169cm
十五の隊隊長。黒髪黒目の上に跳ねたツンツン頭。黒い着物着用。夜の都を一身に背負う十五の隊の隊長を任されるだけの其れなりに凄い人なのだが、主人公達の前では何時も不憫な目にしか合わない。
・国原 南 《くにはら みなみ》
三十八歳 177cm
十五の隊隊員。印南の姉で、黒髪黒目に腰まで長い髪を波立たせているナイスバディ。黒い着物着用。がたいは印南よりしっかりしており、後ろ姿では男と間違いやすい。が、表を見れば直ぐに女性だと分かる。印南・楮・思色を叱れる姐さん。下手したら隊長である印南より十五の隊に必要不可欠な人材。
・香具山 楮 《かぐやま こうぞ》
三十三歳 173cm
十五の隊隊員。右のダークブラウンの髪を少しだけ上げて結んでいる。所詮格好付け。黒目。黒い着物着用。思色との仲が悪い。
・耳成 思色 《みみなり ことしき》
三十三歳 173cm
十五の隊隊員。左のダークグリーン髪を刈り上げている。所詮格好付け。黒目。黒い着物着用。楮と仲が悪い。
文官
・阿古辺 万 《あこべ よろず》
二十九歳 169cm
「仕事が恋人(嫁)」を体現した仕事中毒者。寝るより食べるより仕事がしたい。一度仕事をし始めると何をしても止められない。
夜明と同じくらいの黒に見える青髪は跳ねが目立ち、顔の真ん中を一房分の髪の毛が通っていても気にしていない。夜明と違って男と分かるキリッとした顔立ちをしている為、目の下の隈が勿体無い。目は灰色っぽい青。
仕事が早く、沢山仕事を受け持ってくれるのは文官全体として嬉しいのだが、其れで死なれるのも寝覚めが悪いので文官総出で万を寝かせにかかっている。文官は万に仕事を取られないよう急いで仕事を終わらせるので、結果的に文官全体の仕事がスムーズに終わる。何方にせよ原因は万なので誰も喜べない。
戦いの才能はない。
鑑定士。
『語録』
人の歌意を判別する。発動の為の歌が俳句である為か、表現する文字数は二文字。読み方は万の自由で、春の都の詠い手の殆どを万が名付けている。
墨汁が必要。
・大野 社 《おおの やしろ》
三十三歳 170cm
万とは会社的にいえば同部署の存在。だから、万の面倒のお鉢が全て回ってくる。黒髪は、触角を巻き込んで短いポニテにしており、黒目は生まれた時から視力が弱いので、此の世界ではめったにない眼鏡をしている。
会っても万を怒鳴っているか、万を追いかけているか、万を寝かせ(気絶させ)ているかしか見ないので、誰もがお疲れ様と思いたくなる人。
・梓 弦作 《あずさ おはく》
十九歳 161cm
殿に勤める文官の男の子。梓きょうだいの三男。ふんわりとした印象のある髪はきょうだい共通の緑がかった茶色をしていて、頼りなさが目立つ垂れ目も同じくベージュである。気は弱いと思われる。
仕事は早い方ではない。殿にある食堂でも昼限定で働いている。万とは別部署。
・梓 みこ 《あずさ みこ》
十八歳 161cm
殿に勤める文官の女の子。梓きょうだいの次女。顔の似ていない梓きょうだいの中で、弦作とは双子のように似ているが双子ではないが同じ年に生まれた。髪は弦作より短く、釣り目。色は同じ。気は強いと思われる。万とも弦作とも別部署。万を寝かせるには積極的。
・梓 緒 《あずさ いお》
二十七歳 176cm
殿に勤める文官の男性。梓きょうだいの次男。顔の似ていないきょうだいで最も似ていない。バッサリ刈った髪と目はきょうだい共通色。侍である兄より背が高く、がたいが良い。豪快な性格。弦作、みこ、万と別部署。昼限定で弦作と一緒に食堂で働いている。
・梓 遥良 《あずさ ようら》
二十二歳 163cm
城で藤姫様の御世話をする女中。梓きょうだいの長女。大人な女性らしさを纏う。色はきょうだい共通で、ストレートの艶髪。此処最近は夜明に可愛らしい女性物の着物を着せる事がブームで、夜明からは苦手とされている。
・銀 金 《しろがね くがね》
四十七歳 171cm
殿の文官。黒髪灰目で自身の子供の稜恭に寄った風貌という印象を受ける。友の目の前ではよくできたお父さんにしか見えないが、夜明からは子供の前で表情の崩れるロリコンだと言われている。
城下の住民
・帆風 篤紀 《ほかぜ あつき》
二十三歳 174cm
春の都を中心に仕事をする牛車の御者であり、詠い手。リムジンのような牛車を扱える凄腕だが、其の実、口に出す事全てが下品である事が玉に瑕の暑苦しい男。黒い髪は雑に後ろで小さな一つ結びを作り、目は黄混ざりの緑。牛車にはお偉いさんを乗せる事もあるが、身嗜みを気にする事なく庶民気たっぷりの着古した着物を着ている。
様々な牛車を持っている。玉梓にだけは待遇が違う。
鼻歌(下手)を歌うのも趣味なので、歌わせとけば暇だと言って絡んでくる事はない。
『強牛』
牛の力を強くする能力。この能力の御陰で沢山の人を一気に運ぶ事が出来る。
・小母ちゃん、小父さん、琴ちゃん
大五郎茶屋にて食事を提供している家族。結構人気があり、其れが原因でやっかみを受ける事があるが悪漢であろうが小母ちゃんはどっかりと構えて立ち向かう。
恰幅の良い小母ちゃんが明るいのに対し、小父さんは必要な事以外口にしない。
琴ちゃんは二人の娘であり、おっさん達には可愛いと評判。看板娘である。
・翁
鍛冶場の長。厳つい印象がある。友の武器を制作した。
・銀 優 《しろがね ゆう》
四十二歳 165cm
金の奥さん。黒髪黒目。おっとりとした印象を受け、とても子沢山の母とは思えない。
・銀 栗助 《しろがね くりすけ》
十五歳 163cm
銀きょうだいの次男。お揃いの手拭いで髪を覆っている。黒髪灰目。兄にとてもよく似ている。(特に兄と)勝負する事が好き。侍になる事を夢見ている。
・銀 稜恭 《しろがね いずく》
十二歳 152cm
銀きょうだいの三男。アルビノ気味で色素が薄い。白髪薄灰目。長い手拭いを首に掛けており、天女のようで儚さを感じられる。よく眠る体質で、日中も起きている方が珍しい。
・銀 璃子 《しろがね りこ》、銀 甲斐 《しろがね かい》、銀 元奈 《しろがね もとな》
九歳、六歳、四歳
銀きょうだいの長女、四男、次女。全員黒髪灰目。それぞれ頭のてっぺんで髪を結ぶ、首にスカーフ状に手拭いを巻いている、おかっぱという特徴を持つ。
璃子はしっかり話せるが、甲斐はまだ拙く、元奈は真似をしたいお年頃。
中京
・神風 浜荻 《かむかぜ はまおぎ》
三十一歳、177cm
中京から来る一役人。位は高いらしい。丁寧な物言いながら何か含んだような言い方をする。春の都の文官とは良い仲ではない。
都の外
・北山 蒼 《きたやま あお》
十四歳 162cm
山賊の頭。姐さんと呼ばれる。クリーム色の髪を背中以外バッサリ切った髪型をしている。背中部分だけ腰まで長い。
『成雲』
人が二人乗れるくらいの雲を作り出す。
・入包 智男 《いりづつみ ともお》
二十二歳 167cm
盗賊の一人。蒼の事を慕っている。
謎の空間
・男/彼
黄金の松の木の下で出会った小豆色の平安の装束を着た美男。烏帽子を被っていた。
歌に新たな一面を見せてくれた友の此れまでに考え方を取っ払って手を差し出した、友にとって初めての友達。
見た目は若々しいが、見た目以上の大人の印象を受けやすい。しかし行動も言動も突発的で大胆。
何も知らないように見えて、此れからの友の為を思って自分の出来る事を行い、友と再び出会う事の無い別れをした。
服装は書いていない限り、武官なら戦国や江戸の侍の格好、文官なら平安装束(狩衣)、一般人なら江戸の町民の着物を想定しています。色はお好きなように。
今後はっきり決まりましたら、追加しようと思います。
昔の日本人は今より身長が低いというのは有名な話ですが、此処は別の世界なのでそんな事気にしません。ちゃんと食べ物が行き渡っているのでみんな立派に成長しています。