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優しい宇宙人

作者:BNC
地球の半分ほどの大きさの隕石が10年後、地球に衝突するとNASAが発表して、世界は大パニックになった。なんとかして衝突を回避する方法を考えているとき、このパニックを収めたのは意外な人物だった。

「初めまして、地球の皆さん」
地球に現れた救世主は宇宙船でやってきた宇宙人だった。
「あなた方の星を観察させて頂いていたのですが、どうにもピンチのようですね」
そう言って宇宙人は解決策を提案した。
「我々の技術をもってしても、あの隕石の軌道を変えたり破壊することはできません。そこで、この星からだいぶ距離はありますが、この星と似たような環境の惑星があります。我々が船を用意しますからそちらに移住なさってはいかがでしょうか」
進んだ技術を持っているであろう宇宙人ですらあの隕石を止められないのだから、きっと人類には無理だ。多くの人がこの意見に賛成した。
「ありがとうございます。宇宙船は空間圧縮を行っておりますので、皆様がお乗りになれますよ。隕石が衝突する前に地球上の皆さんに乗船していただきましょう。もちろん、お連れのペットなども同行可能です」
なんとも親切な宇宙人に一人が訊ねた。
「何故、我々にここまでしてくれるのでしょうか」
宇宙人はにっこり笑って答えた。
「この広い宇宙でも私たちのような知的生命体は数少ないのです。そんな数少ない知的生命体を見捨てるようなマネは私たちには出来ません」

3年後、すべての人類の乗船が終わった。
「移住先の星まで900年掛かりますので、こちらの冬眠装置をご利用ください。移住先の星で我々の仲間を待機させていますので、分からないことがございましたらお尋ねください」
こうして人類を乗せた宇宙船は新天地を目指して、長い旅に出た。

「綺麗な星ですね」
「あぁ、資源もいっぱいあるし大した星だよ。あっ、隕石の方はもう片しちゃっていいよ」
「彼らはどうなるんですか」
「冬眠したまま宇宙を彷徨うことになるな」
宇宙人は言った。
「戦争すれば簡単に侵略できるのに、なんであんな手間のかかる方法で追い出したんですか」
一人の宇宙人が訊ねると、もうひとりの宇宙人は答えた。
「戦うのは好まない。それに絶望の中で死ぬよりも、希望を胸に死んだ方が幸せだろ。せめてもの配慮さ…」

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