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06話 ござる集団戦 -2-

「拙者がこれまで、にんにんしていただけと思うなかれ! 技の研鑽を重ね、精神を集中させた拙者の刀に、どれほどの重みがあると思っているでござるか!」


 抜刀した刀に手を添え、僕に見せつけるように突き出してくる。


「くれるんですか?」


「あげる訳ないでござるよ! 話を聞くでござる!」


 なら見せつけてくれなくてもいいのに。


 あと話は聞いていましたが、別にあなたみたいにストーカーしていた訳じゃないので分からないです。


「あなたについては、迷惑メールを送りつけてくる事しか知らないですよ」


「何たる事! やはり拙者を馬鹿にしているでござる! 《居合抜刀 紫電》!」


 鬼の形相で刀を鞘に戻すや否や、スキルを発動してきた。


 だがやはり前置きが長い為に、盾で弾く事は容易である。


「《居合抜刀 紫電》! なぜ当たらぬ! 《居合抜刀 紫電》!」


 攻撃速度は驚異的ではあるが、ワンパターンな攻撃しかしてこない為、難無く盾で弾ける。


 それ以前に同じスキルしか使わない上、いちいち刀を鞘に戻してから使用している時点で……。


 この人は本物の馬鹿なのだろうか。


「天姉、まや。ござるさんは本物のおさるさんみたいなので、気絶かけて置いておきますね」


「分かったわ。おさるさんが楽しみね」


「りょーかいー。今、天姉と一緒に攻撃職の人と戦っているから、終わったらいくー」


「了解。じゃあ、おさるさん以外の盾と回復は倒しておきますね」


「拙者は無視して話をするなでござる! 《居合抜刀 紫電》!」


 懲りずにスキルの連続使用を続けるござるさんに、敬意を表してスキルを撃ち返す。


「生け捕りにしたいので、すいませんが……

《カウンター》」


 攻撃を盾で受け止め、その際の衝撃を倍にして相手に返すスキル。


 このスキルは受付時間がそんなに長くなく、相手の攻撃に合わせて使用しなければならないのだが、攻撃が単調だったから、とてもやりやすかった。


「ぬッ! 卑怯でござ──」


「寝ていて下さいね」


 長銃と持ち替えた短機関銃の銃口を、ござるの腹部に押し付け、連射。


 当然の如く弾は麻痺弾の為、ござるさんは麻痺にかかる。


「何たる不覚。拙者、忍者ながら忍べもせず何が忍者でござったか……」


「平原で忍ぶのは難しいかと思いますが。あと忍者なら投擲武器も装備しておいたほうがいいかもしれませんよ?」


「……ごもっともでござる」


 痺れて動けないござるさんを放置して、残りの回復職を片付けに向かう。


 勝ちを確信したのか、片付け中に話される少し場違いな会話が飛び交う。


「蓮にぃ、麻痺の弾使い過ぎ」


「使い勝手がいいのでつい。とはいえ、弾を一発一発買わなきゃいけないのは、金欠からすれば厳しい事この上ないですがね」


「あら、私は結構貯まっているのだけれど」


「僕は器用貧乏しているので、必要な装備が多過ぎるのですよ」


「蓮にぃも一つに絞ればいいのにー」


「絞りたいのは山々、だったんですけど、なんだかんだ言って今の状態が便利なんですよね」


「私達にないスキル取ってくれているから、下手に変えてほしくないのも本音なのよね」


「元々は、お二人に取らされたものですが?」


「そうだっけー?」


「覚えがありませんわね?」


「まぁ使い勝手がいいので文句はないですが」


 そんな話をしている合間に、ござるさん以外の掃除を終わらせる。


「相変わらず、ござるさんを最後に残しておくんですね」


「それはそうよ。メインだもの」


「楽しみは最後までとっておくー」


「早めに終わらせてあげて下さいよ?」


「「はーい」」


 この後、ござるさんの断末魔が悲痛に感じた事は、言うまでもない。

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