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真説・赤ずきんちゃん

作者: 頭山怛朗

ヤフーブログに再投稿予定です。

 前略。

 ……。

 狩人が近づくとオオカミはいきなり目を見開き、ぱくりと飲み込んでしまいました。

「あぁ……。満腹だ! 」 オオカミはそう呟くと森の中に消えて行きました。


 それで、赤ずきんちゃんのお母さんは王様に“オオカミを捕らえ、殺すよう”に訴え出ました。

 

ところが王様の裁断は赤ずきんちゃんのお母さんにとっては意外なものでした。

 王様は言いました。

「赤ずきんはお母さんの言うことを聞かなかった。おばあちゃんはオオカミが森にいるのが分かっていながら、しっかり戸締りをしなかった。狩人は不用意にオオカミに近づいた……。皆、自業自得だ。一方、オオカミが肉を食べるのは猫がキャット・フードを食べると同じで自然なことだ! 私が一番許せないのは年老いた病気の母親を独り暮らしさせていた赤ずきんの母親だ。赤ずきんの母親の入牢を申し付ける」

 こうして、赤ずきんのお母さんは牢屋に入れられてしまいました。


 王様はますます“名君”の名を高めました。


 めでたし、めでたし……。


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