サードステージ1:時の改変
どうもみなさんおはようございます?こんにちは?こんばんわ?
時空間魔法の使い手のディルです。
あの戦いから、約6か月経ちました。
”あの戦い”と言うのは、前章を読んでいただければ理解していただけるかと思います。
翔琉が元の世界へ帰ってからと言うものの、どうにもオールドアがおかしい以外はこの世界は平和です。
【オールドア】と言うのは、全世界全時間軸へと移動することができる神様が使ったとされている魔法のドアの事で、全知全能の神アマギが封印されている扉でもあります。
このアマギと言うのは、先の戦にて3人の神様によって封印された邪神です。
生物を実験体と呼んで、様々な事件や事故の裏で糸を引いていた恐るべき神様なのでした。
しかし、翔琉のおかげでどうにかこの世界は救われました。
翔琉と言うのは、今ではこの世界の英雄として扱われている異世界の天才少年の事であります。
天才少年にして、激レアな神魔法の使い手、そして私の初恋相手……ゴホンっと―――――
さておき、天野翔琉は数々の戦いを繰り広げた後、オールドアをくぐり、元いた世界へと帰っていきました―――――が、どうやら翔琉がたどり着いた世界は元の世界ではなく、【元いた世界から数十年先の未来の世界】へたどり着いてしまったみたいだ。
ここで何故この事態を知りながらも、解決に尽力を尽くしていないのか、という事が疑問としてあがってくるのではないだろうか?
前述でも申し上げた通り、翔琉の世界へと繋がる唯一の手段である【オールドア】が現在、原因不明の故障により使用不可能である。
そのため、翔琉の元へ行くことも、翔琉がこちらに来るという事も出来ない状態である。
「やれやれ、相も変わらず、君は不運の星の元に生まれてきたのかな?」
そう私は思いながら、持っていた本を閉じる。
さてさて朗読タイムは終わりだ。
現在起こっている現状を理解していただけただろうか?
という事で私は―――――否、私たちは行動を開始することにする。
世界魔法連合の8人の大魔導士、3人の太古の魔導士、そして神魔法の継承者によるこの世界屈指の魔法使いたちが、異世界の仲間を助けるために今こそ立ちあがる。




