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MW元   作者: ただっち
オールドア編
14/69

ステージ14:3分間の修業

神魔法にはまだ隠された事実が眠っていたのだ・・

それを彼らは今回知ることになる・・

 3分間・・みんなは何を思いますか?

 俺はカップヌードルができる時間くらいしか想像ができない。

 でも、3分間なんて短いですよね・・

 だけど、俺にはこれが3日間になったんだ・・

 魔法の空間の効果でね・・


「翔琉に基礎と暗黒魔法を教えるぞ。」


 そういって、ホルブによる魔法講座が始まった。

 ”各属性には、発動させる時のイメージにコツがある。炎は燃やし尽くす、水は波紋を、雷は雷鳴を、闇は黒く染まるのを、氷は凍結させるのを、風は突風を、光は闇を照らす輝きを・・”


「まずは、基礎中の基礎からじゃな!」


 そういって、ホルブは両手の中央に光の玉を作る。


「これを10分間続けるのじゃ!最初はきついぞ・・集中していくのじゃ!」

 ・・俺は集中した。


 手のひらに光の玉を・・

 気づくと2時間が経過していた。

 光の玉は一定に保たれている。


「ディルから才能が異常で気持ち悪いとは聞いておったが・・ここまでとは・・」


 ディルめ、陰で俺の悪口とか言ってんのか?


「じゃあ、基礎は終わりじゃ。もう、完全にできておる。コツを教えるとすぐ覚えるとは聞いておったのじゃが、本当じゃな・・」

「次の修業は?」

「闇属性の魔法を教えてやる・・」


 そういうとホルブは少し離れたところに立ち


「ほれ、闇魔法を使ってみなさい。」


 そういうのであった。

 俺は先ほどのホルブの説明の通りにイメージした。

 黒く染まる・・


「闇の魔法:闇球体こくたい。」


 そういうと、黒い球が俺の手から出た。


「本当、才能が異常じゃな・・」


 そういっていくつかの指導もあったが、俺は闇の魔法を覚えることに成功したのだ。

 終わると、ディルがこちらに来て


「翔琉。ホルブ。実戦やるわよ!」


 そういって、全ての魔導士と全力で戦う実戦修業が始まった。



 炎・水・雷・闇・氷・・そして光の各属性の攻撃が飛び交う。


「おら!炎の魔法:陽炎星かげろう!」


 エンの攻撃。溶岩の雨が降り注ぐ。


「水の魔法:水滝流かわながれ


 リュウがそういうと、水が新体操のリボンのようになりリュウの動きに合わせて華麗に舞い、陽炎星をはじく。


「雷の魔法:落雷稲妻いなび


 ライがそういうと、雷の雨が降る。

 みんな各属性でこの攻撃をガードする。とここで、ボルが大きく出る。


「隙あり、空間の魔法:断罪だんざい。」


 そういうとボルの上空に、これまでのみんなの攻撃が苦手とする属性の攻撃となって、ボル以外の全員に襲い掛かる。


「時の魔法:逆時さかのぼり!」


 そういうと、ボルの攻撃の時間が戻った。


「やるな!」

「あんたもね。」


 とここで俺が魔法を繰り出す


「神魔法:光天神!」


 そういって、俺は光天神を発動させる。


「やべえのが来たな!」

「翔琉ちゃんを集中攻撃した方がいいわね!」


 と俺以外全員が俺に攻撃を仕掛けてきた。


「光の魔法:輝天鏡こうてんきょう!」


 といい、俺は自身の周りに光の鏡を発生させた。そして、全ての攻撃を光属性に変換して10倍に威力を上げて、全員に攻撃する。


「まじかよ・・あないなもん反則やで!」

「翔琉・・強すぎるだろ。」

「流石・・俺の運命の人・・」

「私の時間魔法が効かない!」

「翔琉ちゃん。さすがね・・」

「翔琉さん・・これほどとは・・」

「我の魔法でも吸収しきれんとは・・末恐ろしい小僧じゃ・・」

 と全員が愚痴をこぼす。だが、俺の手は緩めない。

「我・・千載一遇を運命の籠へといざなうとき・・」

「!!みんな!翔琉の詠唱を止めさせて!あれは光属性最強クラスの魔法の発動させるものよ!」

「何!」


 全員が俺に向かって攻撃を仕掛けるが、もう遅い。


「・・東西を照らす太陽となる!光の魔法:神之憤怒かみのいかり!」


 その瞬間、俺の背中の翼から光の波動が出て、周囲を攻撃する。そして、光が止む頃には全員倒れていた。

 俺は、全員に状態異常回復魔法と体力・傷の治療魔法をかけた。

 そして、光天神が切れた。



「はあ・・はあ・・」

「半日でここまでとは・・恐れ入るよ。」

「いやディル・・教えてくれる人たちが、世界最強クラスなんだから・・当然だろ・・。はあ・・はあ・・。」


 流石につらくなって俺はその場に寝転んだ。


「いや、それにしても神魔法があんなにけた違いだなんて・・うち、思わなかったわ。」

「ワタクシもです・・あんなに美しくもあり、けた違いだとね・・」

「翔琉ちゃん・・あたしと戦ったときに使わなくてよかったわこの魔法・・今頃、あの辺の泉無くなってたんじゃないかしら・・」

「違いねえな。流石俺の・・」

「運命の人か?ライ・・おぬしの思い人は、レベルが違いすぎるのう・・」

「俺の友達はこんなにすげえんだな・・改めて惚れ直すぜ・・」


 とみんなは言う。


「はあ・・はあ・・ディル・・あと、何日分?」

「まだ、1日もたってないわ。」

「じゃあ、続きやろうか・・」


 そういって俺は再び光天神を発動させた。


「じゃあ、今度は翔琉対私たち全員でね」


 そういって、大魔導士・太古の魔導士・元暗黒賢者が俺に再び攻撃を仕掛けるのであった。



 俺対全員の戦いは2日目に入りこれまでの戦績は、3勝1敗。俺は世界最強の魔導士たちを相手によく勝てているなと思う。


「あと、2勝するわよみんな!」


 とディルが再びみんなに活を入れなおす。


「翔琉が敵になったら、怖いな・・」

「そうね・・」

「ほら、行くわよ!」


 そういって向かってくる。

 俺はここにきて、光天神の持続時間が伸びていることに気づいた。

 そして、前は気絶したり倒れこんでしまったりしたが、今は息切れ程度でおさめることができるようになった。


「いくよ!」


 そういって、再び俺は神之憤怒を発動させる。しかし、全員この攻撃に対して攻撃を当てることによって威力を弱めるコツを覚えてきたようだ。


「いまだ!」


 そういって全員が再び、攻撃してきた。しかし俺はそれを光速でかわす!


「光の魔法:罪滅光つみほろぼし!」


 すると、全員の周りに光の輪が現れその輪の中の全員に光の波動の攻撃をする。再び、俺に軍配が上がる。現在4勝1敗。

 ここで、俺は試したいことができたのでディルに相談にしてみる。

 すると、ディルは目を見開き驚く。


「そんなこと普通はできないわ・・でも、神魔法ならもしかして・・」

「やってみようよ!」


 そういって俺は試しにと、ディルに使う。

 すると、できてしまった。

 その光景に一同は驚きを隠せない。

 何故なら、光天神を発動しているのがディルであるからだ。

 おれが試してみたかったのは光天神を貸す、つまりそれは他人への能力の貸し与えである。

 光天神の発動を他人へ譲ることができるのか・・と言う実験であった。

 実験は成功した。ディルに光天神の発動を譲ることができたからだ。

 その10分後、ディルの光天神は消えた。


「これは・・つまりは、光天神を他者に10分間限定で他人に貸すってことか・・」


 そうエンは分析した。とりあえず他の人にも・・とやってみることにしたすると、面白い結果が出たのだ。

 エンに対して光天神の貸し出しをすると光に包まれるのではなく、炎に包まれた。

 また、ライの場合は雷に、リュウの場合は水に、ヒョウは氷、ホルブとボルは闇に包まれた。

 この結果から言えることは

 ”光天神は他者への貸し出しが可能、制限時間は最大10分、そしてその人の一番強く扱える属性の神魔法になる”って事だ。

 つまり、エンが使うと光天神は炎天神になると言うことだ。


「興味深い情報を得ることができたよ!」


 そういってエンは喜んでる。


「それにしても、神魔法にこんな使い方があるとはな・・」

「1回、全員で神魔法使ってみる?」

「やってみるか・・。」


 そういって、全員が各属性の光天神状態で戦いを始めるが、10分後引き分けと言う結果に終わり、俺以外全員地面に寝転がっている。

 全員曰く”反動がきつい!”とのこと。

 こうして、3日目に修業は突入しそして修業は終わりを迎えた。

 現実世界では3分間で、空間内では3日間ではあったが、全員3年以上は修行したというレベルにまで成長することに成功した。現実世界に戻ったら1日休息をとることに決めて、ディルは魔法を解き、全員あの別荘へ戻ってきた。

 現実世界に戻ってみんながしたことは、寝る事だった。

 実は不眠不休で戦いを繰り広げていたので、全員すぐに眠りに着いたのであった。

次回は再び風呂場です。

風呂のシーン好きすぎますね、私。

そして突然の出来事に一同涙・・

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