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銀鈴の異邦人  作者: 月兎
5/13

第5話

エレンの堕胎(だたい)手術を終えた真人(まこと)は、倦怠感(けんたいかん)の抜けない身体に気合を入れて動きだした。


ゴブリンの胎児を包んだ氷が解けかけている事に気付き、念の為【フリーズ】を掛け直して部屋から持ち出す。僕の行動を察したのだろう。手術後で疲れた体を休めていたカティアが僕の後に続いた。


ちなみにエナーシャはギルドへ報告に行っている。本来エナーシャはギルドの調査任務に備えて待機する予定だったが、ギルド支部長に相談して条件付きで連れ出していた。

その条件の一つが手術の詳細な報告。全国的に絶えないゴブリンの被害には、今回のように受胎して間もないケースもあるのだ。その全てを安楽死させていたが、治療方法が確立すれば助けられるケースも出てくると言う訳だ。


僕とカティアはエレンの家を訪れ、エレンの父親を伴って町の外でゴブリンの胎児を焼却した。魔物によっては呪詛(じゅそ)をまき散らすものも居るようだが、ゴブリンの胎児にそれは当てはまらなかったようだ。

翌日改めてエレンを診察すると告げ、僕とカティアは冒険者ギルドを訪れた。


「支部長と面会の約束があって来ました、マコト=カグラです。お取り次ぎをお願いします。」


と告げると。ギルドの受付のお姉さんが深々と頭を下げた。


「お待ちしておりました。この度は姉のエナーシャを助けて頂きありがとうございました。」


「エナーシャさんの妹さん?」


少々おっとりした雰囲気はエナーシャとは結びつかないが、言われてみればどことなく顔つきが似ており、髪はエナーシャと同じく真っ白、頭頂部には猫耳がぴんと立っていた。人受けの良い笑顔には少し朱が差しており、営業スマイルでない事を伺わせる。


「はい、エアリスと申します。本当にありがとうございました。」


ギルド内勤務(きんむ)の制服だろうか。白いシャツに薄い緑色のベストを着合せている。ベストと同じ色のスカートの裾からは、細く伸びた白いしっぽがゆらゆらと踊っていた。しばらく揺れるしっぽに釘付けになっていたが


「支部長に会いに来たのよね? 私はここで待ってるから、さっさと行ってきなさいー・・・よっ!」


「くはっ!」


凍てつく視線と肘打ちでカティアが引き戻してくれた。


(危ない・・・軽く催眠誘導(さいみんゆうどう)にはまってた。あのしっぽは五円玉の振子(ふりこ)なんかよりよっぽど強力だぞ。)


慌ててしっぽから目を離して周囲に目を配ると、周りの冒険者から一様に鋭い視線を感じた。ゴブリンを殲滅した件で、仕事を取り損ねて恨みを買ったのかな・・・。


「す、すみません。私事(わたくしごと)を優先してしまって・・・。

お話は(うけたまわ)っております。すぐにご案内致しますので、こちらへどうぞ。」


「(何様だよアイツはっ!女連れでエアちゃんとイチャ付きやがって!)」


(そっちかよ!)


殺意に似た視線を放つ冒険者の(つぶや)きに内心ツッコミを入れつつ、エアリスに案内されて支部長の執務室へ向かった。




「約束通り来てもらえたんじゃな。」


手術にエナーシャを連れ出す時に交わした条件の事だ。ゴブリン殲滅の件も含めて改めて僕から報告する約束をしていた。支部長の名前はドゥリン。熊の家系の出で、遺伝的に膂力(りょりょく)に優れている。前職は予想通り冒険者で、かなり高ランクまで上り詰めたらしい。

今も修練を欠かさず行っているようで、ゆったりとした赤いダブレットの上からでも質の良い筋肉が存在感を隠せていない。


「はい。お約束の事もありましたが、冒険者として登録させて頂こうと思っておりましたので。」


「おお、そうであったか。では先に登録を済ませてしまおう。エアリス、すまないが魔水晶を持ってきてくれんか?」


(かしこ)まりました。少々お待ちください。」


エアリスが一礼して退出したところを見送り、少し疑問に思っていた事を聞いてみる事にした。


「そういえばエアリスさんとエナーシャさんはご姉妹だったのですね。」


「そうじゃな。2人は宿の女将、ケイトの娘でな。気立てが良く、見ての通り器量も良い。」


「そうですね。仲が良さそうですし、エナーシャさんが捕縛されたと聞かされた時には心配されていたでしょうね。」


「一時はエアリスも仕事に手がつかんようになってしまってのう。ケイトに事情を話したついでに引き取ってもらっておったわ。」


前振り完了。さあ、本題行ってみようか。


「そうですか。ところでエナーシャさんはどうして捕まってたんです?」


「あー・・・それはじゃな、あまり話したくはないのじゃが、お主ならば仕方なかろう。職員が捕縛(ほばく)された事も含めて口外はせんでくれよ?」


「・・・はい」


(口外されたくない理由はギルドの体裁(ていさい)の問題だろうか?)


「聞いておると思うがエナーシャは斥候部隊の隊員での。エナーシャを含めた職員5名でゴブリンの拠点探索と規模を把握する仕事を任せておった。

報告では丁度エレンが犯されておったところに出くわしたらしくての。周囲のゴブリンも数が少なかった事もあり、(かどわ)かされた者だけでも救出しようとしたそうじゃ。」


「それは調査結果を集める前の話ですか?」


「その通りじゃ。正確な規模も把握できぬまま独断で救出しようとした結果、エレンを犯しておったゴブリン共は排除したらしいのじゃが、拠点に戻ってきたゴブリンに囲まれたらしくてな。既に疲弊しておったエナーシャは大した抵抗もできずに捕えられたという訳じゃ」


(要するに頭に血が上って冷静な判断を欠いたのだな。戦闘能力はあるようだけど、斥候には向いてないような気がするなあ。)


「なるほど。しかし、職員が捕えられた件を秘匿(ひとく)する理由はなんでしょう?」


「ギルドからの依頼は調査の上でランク付けされるのは知っておるかの?これはそのまま依頼の難易度を測る指標(しひょう)となるのじゃが、調査に不備があれば依頼を請け負う冒険者の危険に直結するのじゃ。

そういう事も稀にあるのじゃが、その場合はギルドから賠償金を支払う事で多少の不備には目を(つむ)ってもらう。まあ滅多にない事じゃが、そういった危険も含めて冒険者稼業じゃしのう。

じゃが今回の場合はちと問題が違うのじゃ。」


「エナーシャさんが任務を放棄したからですか?」


「うむ。正確には斥候が任務を放棄した上、独断で救出しようとした事が問題じゃ。

職員の調査不足を疑われるだけならはまだ良いのじゃが、独断で任務外の行動を起こせば、故意に調査内容を隠匿(いんとく)したと取られ兼ねんからのう。国からの討伐依頼を請け負う手前、ギルドに対する不信は無いに越したことはないのじゃ。

エナーシャも良かれと思っての事だと思うのじゃが、今回の件は何らかの処分をせねばなるまい。」


「そうですか。」


丁度会話が途切れた頃、執務室に乾いたノック音が聞こえた。


「エアリスです。」


「入ってくれ」


「失礼致します。魔水晶をお持ちしました。」


絶妙なタイミングで入って来たけど聞かれてないだろうか。とはいえ、気にしても仕方がない問題か。


「ご苦労。引き続き登録手続きをしてやってくれ。」


「承知致しました。ではマコト様、こちらの魔水晶握って頂き、【リンク】と唱えてください。」


言われるまま作業すると、魔水晶が発光しだした。よく見ると黒い水晶内に小さな光の粒がたくさん見える。


「ありがとうございます。ではその魔水晶をお預かりします。ドゥリン様、ギルドカードの発行をお願い致します。」


「了解じゃ」


そう言って支部長は魔水晶を預かると、奥の部屋へ向かった。ギルドカードの発行は支部長の仕事らしい。


「ではマコト様。カードができるまで冒険者ギルドの説明をさせて頂きますがよろしいでしょうか。」


「はい、お願いします。」


基本的な事は教与された知識で理解しているはずだが、低ランク支援の件もあるので一通り説明を受ける事にした。



冒険者ギルドは国を越えて存在する組織で、基本的にはどの村や街にも支部が存在する。また、一部を除いて支部ごとに機能している。


ギルドに寄せられる依頼は、住人からの個人的な依頼とギルドの依頼に分かれる。この辺りは以前村長と話した時に参照した記録(教与の記憶)の通りだ。


冒険者は依頼の遂行能力を規定に照らしてランク付けがされる。ランクは低い方からF,E,D,C,B,A,Sとなっており、ランク毎に毎月1回の管理費用を請求される。ランクが上がれば、それに応じて支払う管理費用が多くなるという事だ。ただし、見習いは管理費用の支払いを免除される。

依頼は自分のランク±1のものを請ける事ができる。-2以下のものは、依頼の量が飽和している場合に限り受ける事ができるそうだ。


FとEをギルドでは低ランクと位置付けている。このランクに該当する者達は戦闘能力を問われず、受けられる依頼はギルドで販売するポーションの素材採集と害獣討伐だけだ。Eランクへの昇格に際して特に満たす条件はないが、無計画にランクを上げると管理費用が払えなくなるから注意が必要だ。

また、低ランクの冒険者はギルドと提携した施設の利用料値下げと資金援助を受けられる。これはカティアから聞いた通りだった。


Dランク以降は依頼に魔物の討伐と護衛が含まれるようになる。また、昇格には試験に合格する必要がある。受ける試験内容は都度変わるらしい。

最近になって、Dランクからは冒険者ギルドに口座が開設されるようになったそうだ。口座に一定額預けておけば、管理費用は自動的に引き落とすようにもしてくれる。



「冒険者の義務は毎月の支払だけですか?」


「基本それだけですが、稀にギルドから非常呼集が掛かりますので、それには応じて頂く必要がございます。例えば、災害や魔物が侵攻した場合には住民の誘導や救助活動、魔物の討伐の為に近隣の冒険者に非常呼集が掛かります。

これはギルドの存在意義に直結する問題ですので、申し訳ございませんが参加は強制となります。」


「複数の冒険者で1つの仕事を受ける事はできます?」


「可能です。ただ、報酬が多くなる事はありませんのでご了承ください。」


「なるほど。では逆に、1人の冒険者が複数の依頼を受ける事は?」


「そちらも可能です。依頼には期限がございますので、無理のない範囲で受けて頂ければ問題ございません。期限を過ぎれば罰金をお支払い頂くことになりますのでご注意ください。」


罰金は依頼した金額の2倍支払う事になるそうだ。リスクが高すぎる気がするが、それがこの業界の方針なのだろう。



「待たせたのう。ギルドカードが出来たので確認してくれんか?」


支部長のドゥリンが奥の部屋から戻ってきた。手にしていたカードを受け取り、そこに書かれていた内容を確認する。



 ───────────────────────────────

 氏名:神楽(かぐら)真人(まこと)

 

 種族:銀狐

 性別:男

 年齢:17

 

 ギルドランク:F

 ───────────────────────────────



カードにはシンプルにそれだけが書かれていた。漢字が間違っていない事に若干驚いたが、年齢が17になっている? そういえば獣耳が生えてきた時、顔つきが少し若返ってたような気がするが・・・獣人になった経緯を話す訳にもいかないので黙っておこう。階級というのはランクのことかな。


「そのカードの表面は常時、氏名、性別、年齢、階級が表示されております。裏面は現在白紙となっておりますが、コマンドと呼ばれるキーワードを唱える事で、それに応じた情報が表示されます。

コマンドは2つあり、1つ目は【ステータス】です。」


カードの裏面を見ながら【ステータス】と唱えてみると、青く発行する文字が浮かび上がってきた。



 ───────────────────────────────

 HP:12184 / 2184 (+10000)

 MP:121628 / 71628 (+50000)

 ST:5216 / 2830 (+5000)

 

 状態:正常

 

 STR:195 (+500)

 VIT:168 (+2000)

 DEX:373 (+1000)

 INT:768

 MND:150

 AGI:441 (+500)

 CHR:830 (+1000)

 LUK:12

 

 金 貨:0

 銀 貨:0

 銅 貨:0

 半銅貨:0

 ───────────────────────────────



(HPってあのHPだろうか。+10000 とかついてるのはなんだろう。MPも大概ぶっ飛んでるような・・・突っ込みだすと切がないな。)


「ステータスには身体能力や生命力等が数値化して表示されます。先ほど魔水晶で【リンク】して頂きましたので、常時状態はステータスに反映されるようになっております。

ステータスに表示されます HP や MP につきましては、一般的な知識の範疇(はんちゅう)になりますので、説明を省かせて頂きますがよろしいでしょうか?」


HP,MP は問題ないな。ST はスタミナだろう。気になるのが CHR だが、これはカリスマか?

カリスマが修行で鍛え上げた STR や VIT を遥かに凌ぐのは納得できないが・・・。


「大丈夫、問題ありません。」


「では次に、【アビリティ】です。」


ステータスの時と同様にアビリティを表示した。



 ───────────────────────────────

 ▼習得技能

 【新明無限流免許皆伝】【魔法医術】

 【属性魔法:Lv.2】

 

 ▼固有技能

 【九尾】【衰退停止】【固有魔法:教与】

 【インベントリ】【魔法開発】

 

 ▼適正属性

 火,水,風,土,光,闇,無

 

 ▼備考

 【大神:天照の加護】

 【神獣:銀狐の加護】

 ───────────────────────────────



料理や製造技術に関しては知識だけ持ってても習得技能にはならないんだな。【医術】に関しては堕胎手術をしたからか。という事は、料理をしてみたり服作ったりすれば勝手に習得技術に載るのかな。時間があれば試してみるか。


「アビリティには習得された技能が記載されます。マコト様の場合、獣人ですので固有技能に【獣化】があると思われます。」


「?・・・ありませんよ?」


何度も確認してみたがやっぱり見当たらない。エアリスさんもかわいく首を傾げている。


「もしや【獣化】の上位技能をもっておるのか?」


(【衰退停止】は違うだろうな。不老になったって事だろうか。有り難いけど、こういうのは先に教えてほしかったな。あとは・・・【九尾】だろうか。巴ちゃんに確認するまで黙ってようか。)


「え・・・ええ、はい。その通りです。ところで、生活魔法は技能じゃないんですね。」


「魔法の素養が無く、技能を修めなくても使う事の出来るものが【生活魔法】に分類されている・・・と、言われております。」


身体能力を数値化したりと高度な技術が使われている為、細部を把握している人いないそうだ。そもそもギルドカードを生成する魔導器は神様から(たまわ)ったものらしく、誰かに聞いて答えられるものではないらしい。この辺りはブラックボックスのようだ。

ちなみにギルドカードを生成する魔導器は王都にしか存在しない。ギルドマスターのところへ魔水晶を転送し、生成したギルドカードを送り返してもらうのだそうだ。


「以上で登録手続きは完了になります。ご質問がございましたら随時受け付けておりますので、ギルドの受付までお越しください。」


「ではそろそろ報告をしてもらおうかのう。エアリス、ご苦労だった。通常業務に戻ってくれ。」


(かしこ)まりました。では失礼いたします。」



そう言って退出するエアリスを見送り、僕は予定通りを話し出した。カティアに話したように全てだが、今度はカードの【アビリティ】を開示して見せるオマケ付だ。さすが老練(ろうれん)の元冒険者、驚きはしたものの取り乱す事はなかった。



「【魔法開発】以外の固有技能は聞いたこともないのう。適正属性は今や使い手のいない無属性を含む全て。更に御加護を2つ、内1つは最高神の神獣銀狐様とは・・・。冒険者の枠に納めて良いものか悩むレベルじゃのう。」


「働かないと生活できないので、ぜひ働かせて欲しいのですが・・・。」


「じゃがこれだけの技能を持っておれば、どこの国でも欲しがるじゃろうに。生活の為と言うのなら、その方がよっぽど安定すると思うのじゃがのう。」


「代わりに自由が利かなくなりませんか? 我儘(わがまま)と言われればそうかもしれませんが、そう言う人が冒険者になるんだと思いますし、まずはやってみるのも良いかと思ってます。」


「なるほどのう。君はやはり冒険者に向いておるようじゃ。その気概が無く、生活の為に冒険者になる者も少なくないが、そういう者は命を散らすものが多い・・・。

それに、それ程規格外な力を特定の国が所有すれば国力のパワーバランスが崩れ兼ねん。今でこそ大きな戦争はないが、圧倒的優位に立つ国がでれば始まるかもしれんのう。」


戦争を起こす気が無くても、バランスが崩れるだけで戦争が起きる可能性がある。優位に立つ国が(けしか)けなくても、危機感を持った国から暗殺される可能性は大いにある。それを防いだとしても事態の対応で国家間の緊張は高まるだろう。


「僕は人死にとか人殺しは嫌ですよ・・・。」


「解っておるよ。そうでなければエレンを助けたりはせんかったじゃろう。

おお、そうじゃ。堕胎手術の方法はギルドを通じて広めて良いかの?」


「構いませんが、手術の技能はギルドでしっかり管理することが条件です。地位や人種の差別で手術を受けられないような問題は起こして欲しくないので。」


「もちろんじゃ。約束しよう。

ところで技術指導も頼んで良いじゃろうか。聞く話では人体構造に詳しくなければならないのじゃろう?」


「はい、それもそうですね。まだ試した事はありませんが、技術指導は【教与】で可能になると思います。技術者候補は女性職員から何人か選別しておいてください。」


「女性に限定するのかね?」


「いや、女性の体の秘密が多分に含まれてますからね。手術する時も、男性に触れられるよりも安心するんじゃないでしょうか。」


「なるほど、了解じゃ。では手間をかけさせてすまんが、4人程よろしく頼むぞ。技術提供の報酬は、職員1人につき金貨2枚で良いかの?・・・大凡(おおよそ)王都の新米騎士1か月分の給与と同額じゃ。」


価値基準が判らず首を捻っていたところに、タイミングよくフォローが入った。


「解りました。ただ、報酬は半額で良いです。これからギルドで大量の道具も手配しなければならないと思いますし、新米冒険者には多すぎる報酬ですよ。」


まだギルドに加入してから何もしてないのに、数か月分の収入が確定した。順調すぎるなあ。


「報酬といえば、君が討伐したゴブリンとオーガも報酬がでるぞ。普段は討伐を証明する部位を持ってきてもらうのじゃが、今回討伐の事実はエナーシャが目撃しておるからの。

エナーシャが確認できた、ゴブリン30体とオーガ1体で総額金貨9枚じゃ。」


「・・・技術提供10人までは無料にさせてください。」


順調すぎて怖かった。


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2012/09/09 属性魔法の等級表記をレベル表記に変更しました。

2012/09/19 誤字修正しました。「弧」「孤」⇒「狐」

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