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君たちへ告げる
注意です。
人物の生い立ち等はストーリー上の都合により、
史実通りでは有りません。
どうかご了承下さい。
今日は、まっこと穏やかな日じゃなぁ。
じゃが、身体の芯まで冷え切ってしもうて、手足はぎちぎちと震えとる。
今頃、どうしとるだろうか。 あの三人の馬鹿共は・・・。
なぁ、
晋作、玄瑞、小五郎・・・-
すまぬ。
俺は、もうお前達について行けそうにない。
じゃが、・・・お前達3人集っていれば、松陰先生の願いや夢は必ず叶えられるであろうの。
お前達は、男としても武士としても、大きくなったのじゃからな。
お前達がいるのならば、長州は心配いらぬ。
心おきなくこの世を去れるというものよ。
しかし、お前達は俺が死したと聞いたら、怒るのであろうな。
玄瑞あたりは、また ー女子なのにー などと言って・・・。
じゃが、どうか許してくれ。
すまぬ。すまぬな・・・。