閑話・ハデスとヘラクレスの夜の茶会
俺はハデスに呼ばれて、執務室へ。
義理の妹が寝たあとに呼ばれた。
「どうだ、セリーヌは」
『年頃にしては、落ち着いてるし
子供の無邪気さがないのが、気になる』
「セリーヌはセラフィム達に育てられた。
セラフィムによると、人間界の孤児院で
酷い暮らしをしていたそうだ」
『では、あの子は人なのですか?』
「いいや、こちら側だ。
ただ、本質的に神に近いらしい。
人に転生して、その際に、不手際が
あったらしく、記憶も力も、封印というか
記憶喪失に近い感じだ」
『そうなんだな、こちら側に来てるってことは
死んでるのか?』
「でなければ、天界の扉を通れんし
冥界への道も塞がれる」
『ふーん、死んだことに気づかずに
そのまま生きてるってことか』
「ただ、ミカエルが掟を破り
こちらに来れるようにしたと聞いてる。
だから、死んでることに
気づかせないでほしいらしい」
『そういうことか。
『あとメイドのやつ、セリーヌに
聞こえるように、悪口を言ってたぞ。
気にしてないようにしてたが
流石に、助け舟をだした』
「手間をかけてすまんな」
『別にいーよ、妹ができたみたいで
俺も嬉しいし。
ペルセポネーはどうすんだ?』
「セリーヌと仲良くできそうだし
しばらくは様子見だ。
家族の愛情を知ってほしいが
心の壁は大きそうだ」
『ハデス、俺にも言えることだが
焦らないほうがいい。
あのクソ親父、ゼウスには
どう伝えるんだ?』
「慣れてきたらだな、あの女好き...
教育に悪いしな...」
『それは言えてる』
「夜も、もう遅い...。
ヘラクレスお前も休め」
『はいよ、ハデス、お休み』
「ああ、お休み」
俺は執務室を出ては
さてと、どうすっかなぁと
頭を悩ませた。




