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忘れられた神話  作者:
71/72

現実逃避がしたくて

お城の図書室にヘラクレス様が

案内してくれた。

『すごく広いですね。

これだけの蔵書...』

「そうか、読みたいものがあれば

取ってくるが?」

『順番に読みたいので

上から順に持ってきてくださると』

「わかりました」

そういって、ふわりと風を通して

高いところから、持ってきてくれた。

『いまのは?』

「魔法です。

見たことありませんか?」

『見たことはあります。

私でも、使えたりするんですか?』

「素質と魔力量、霊力とか

お嬢様にあれば、使えますよ」

『そうなんですね...』

「ハデス様に、魔術や神の権能

それらの使い方を聞いてみては

如何ですか?

家庭教師など、付けてくれるかと」

『いえ、大丈夫です。

あまり迷惑をかけたくないので』

「そういうのは、遠慮なさらず

父親に言ってみてください。

迷惑など、思わないと思います。

家族なんですから、頼ってあげてください」

護衛騎士兼、義兄に言われ、頷いた。

わたしは、その日、本に没頭して

イヤな気持ち、イヤな言葉を

忘れたくて、1日中、本を読んだ。

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