家族の時間
次の日、世間体を気にして
あたらしい家族と朝食を取ることに。
知らない方の姿もある。
「お初にお目にかかります。
ヘラクレスです。
血のつながりはありませんが
貴方の兄でもあります。
騎士でもありますので、貴方を守るよう
ハデス様から、お願いされました。
よろしくお願いします」
『はい、よろしくお願いします。
セリーヌと申します』
社交的な挨拶を交わして
ハデス様、ペルセポネー様にも
ご挨拶をした。
『お父様、お母様、おはようございます』
「おはよう、2人とも」
朝食を食べつつ、私を除いた家族は
これからの話をしていた。
貿易について、街の人の様子。
学校の状況など、政治的な話だ。
「セリーヌは来月から、学校だな。
神としての、基本的な基礎を学ぶ。
制服も必要だな」
『制服は必要ありません。
セラフィムが用意してくださりました』
「そうか」
話を振られ、淡々と返した。
どこか、気まずい空気が流れる。
「セリーヌはなにか趣味とかは?」
『特にございません』
「そうか」
どこか、悲しそうな声。
家族として、接しようとしてくれたのか
そこは、わからないし。
「セリーヌ、家族なのだから
そのように接されては」
『申し訳ございません。
ですが、養女なので、ご家族に
迷惑をかけたくないので』
「家族だからこそ、迷惑をかけても
構わない、そなたは未成年だ。
子供は親や兄に甘えてればいい。
ここに君を敵視するものなどいない。
いたら、この私が懲らしめる」
頭を撫でられ、コクリと頷く。
どのように接したら、正解なのか
私には、よくわからなかった。




