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学校の見学
着いたのは、学校というよりも
神殿に近い、そんな印象だった。
「此処はエリートの天使達が通うところだ。
小さい頃から、宿命を背負った、天使達が
通っていて、僕達も、この学校の卒業生だ」
『そうなんですね』
「まだ、物心つく前に、世代交代で
称号を貰い、その称号の名に恥じぬよう
勤める義務が、僕等にはあるんだ」
ウリエル様が説明をしながら
学校の敷地内に入っていく。
ちょうど、休み時間の時らしくて
生徒達が廊下、広間で他愛もない会話を
しながら、楽しそうに、過ごしていた。
「ウリエル様、ごきげんよう。
あら、其方の方は?」
「紹介しよう、セリーヌだ。
私の教え子であり、我等の愛し子」
「そうでしたか、私は此処の教師を
やっております、名はルノーと、言います」
優雅に挨拶をされては、ペコリと頭を下げる。
しなびやかで、気品があり、落ち着いている。
「この学校は、礼儀とマナーも、学びます。
気品、優雅さ、言葉使い。
天使として、大切な物を学ぶところです」
ルノー教授は、そう説明をした。
辺りを見渡せば、確かに、礼儀が欠けたり
マナーのなってない、生徒はいなかった。
「あら、チャイムが鳴ってしまいましたね。
では、授業の妨げにならぬように
見学をお願い、申しをあげます」
柔らかい笑みで、私たちにそう言っては
そそくさと、学校内に戻っていった。




