なにもできない、現実に<番外編>
<番外編> セラフィムの清濁
セリーヌの気配が天界から消えた。
私は慌てて、廊下を散策して、探す。
部屋に入って、調べたが、痕跡がない。
「セラフィム、どうしました?」
『ドミニオン、セリーヌが見当たらない』
「報告が遅れましたね。
セリーヌなら、魔界に行きました」
『向かわせたのか、アソコに?』
「セリーヌには、強い意志が見られました。
私やセラフィムの言葉では、動じないかと。
勝手な判断で、私が行かせました」
罰は覚悟ができてると、顔に描いてある。
セリーヌの事を思っての行為であり
違反をして、叱るところだが。
『セリーヌは無事なんだな?』
「それは、分かりかねます。
魔界と天界は主に干渉を禁じられてます。
貴方の地位でない限り、許されない行為。
貴方は知ってるはずです。
それに彼女は人の身です。
天使という種族であれば、行かせませんが
彼女は人の子、身体に影響はないのですが」
淡々と言われつつ、難儀だなと思う。
ミカエルの体調は崩してるし
悪化させて、取り成せない。
『セリーヌは何か言ってなかったか?』
「ミカエルの事が心配だと。
魔界、ルシファーなら何か知ってるかと
淡い期待を馳せて、言ってました。
ルシファーとミカエルは表裏一体のような
存在でもありますから」
確かに、天界の書物だけでは、無理がある。
我々は禁術とかに、触れては行けない。
もし、我々が魔界に行けば、堕天して
2度と戻れない可能性がある。
セリーヌに託すしか、ないのかと
情け無い感情が過っていく。




