アリスの日常〜
魔界の方も忙しなく、動いている。
アリスの日常は緩やかだけど。
魔界の知識を深めたり、作法を学んだり
必要な教養を身に付けたりと。
サタンの事務仕事も手伝い、充実してる。
「アリス、この分も頼む」
「はい」
信頼を持って、仕事を任せてる。
その距離が縮まるのは羨ましい。
天界の私の立ち位置には、無縁な関係。
「どうした、セリーヌ?」
『私も手伝ってもいい?』
「あゝ、猫の手も借りたいからな。
書類訳を頼みたい。
仕分け方はアリスに教わればいい」
嬉しそうに顔を緩ませて、資料を渡される。
手元に渡されたのは
刑が重い、魂の時効が描かれていた。
人間界・他種族・魔界の悪魔と契約した類。
それぞれ、第1界〜1000以上あった。
『かなり多いわね』
「そうだな、天界の方は少ないのか?」
『手伝わせて貰ったことがないの。
だから、計り知れないわ』
「自分の世界だぞ、知らないのか?」
『うん、知らないの。
厚い壁があるような感じで、周りが
その隠してしまって、任してくれなくて』
「人間で居たいと思ってるからだろう。
あとでセラフィムに説教だな。
壁を越えてこそ、意味があるというのに」
深い溜息と呆れた表情で零す。
そのせいで悪化しなければいいけど。
書類仕分けを終え、アリスと私は休憩を取る。
「サタン、庭園の方に行ってくるわ」
「気を付けて行ってらっしゃい」
ボールペンの手を止めず、手を振る。
まだサタンの量は終えそうにない。
「セリーヌ、行きましょ?」
『そうだね』
心苦しかったが、アリスの事を見れば
いつもの風景だというのが分かる。
私は一緒に庭園の方に向かった。




