2人の心の強さは紙一重
アリスの部屋に通されては
ベッドに横たわり、アリスが溜息を吐く。
「もう、セリーヌは無茶しすぎよ。
サタンが呆れるのも、理解できるわ。
心配してるのは、私も同じよ?」
お姉ちゃんのような言い方で伝えてくる。
懐かしいなと思いながら、聞いている。
『アリスは魔王であることに
受け入れることは、どう思ってるの?』
「うーん、確かに違和感はあったよ。
でも魔王と思えば思うほど、実感するの。
これが本当の私なんだなって。
気を使わなくて良い、そんな環境が
当たり前のように、存在してるって。
それが今は、すごい楽って思ってる。
人間界に対して、違和感はあった。
魔界にきた途端、無くなったんだ」
私に柔らかく微笑みながら、アリスは言う。
ゆっくりと私の頭を撫でながら。
慈しむような仕草で。
『私は自信を認められない。
アリスのように、自分を好きになれない。
神であることを辞めたいと叫んで。
私は自分を拒絶している。
それは、世界の滅亡を意味してる。
完全な人間にも、悪魔にも天使に
全部に負荷域な領域』
「セリーヌは居場所を求めてるんだね。
人であった私の時のようにさ。
セリーヌは背負い込みすぎだよ。
責任感も強いけど、神としては必要な人格。
私は良き理解者として、寄り添えるけど
他の人は対等とは、行かない。
セリーヌも腹を括る時が来たんだよ。
イヤなら、世界を巻き込んで
自身を使って、破滅するしかないかな?
自分達で作った、この世界を周りに任せて
見捨てるなんて、無責任よ」
淡々とアリスは私に真実を伝える。
容赦ないなーと思っては、その瞳は
とても慈愛と優しさで込められていた。
「セリーヌ、魔界と天界の舞踏会の日は
楽しもうよ、絶対にさ。
セリーヌには哀しい表情は似合わないよ。
きちんと、作った世界を生き抜こう?」
座っていたベッドからタンっと降りて
アリスは楽しそうに伝える。
凛々しくて、強いなと感じては
弱い心の自分に嫌悪してしまった。




