不法侵入をして、魔界へ
私はミカエル様のことが心配で
ドミニオン様の所に向かった。
私が部屋に入ってきたことに驚愕していた。
「君から私の方に来るとはな」
『ドミニオン様、魔界に行かせてください』
「何故だ、魔界は危険だと知ってるだろ」
怒りを含ませた口調で私に言い聞かせる。
それでも、救える確率があるなら
怖がってる暇はない。
『ミカエル様を救いたいから。
サタンや他の悪魔なら。
救える可能性が0であっても
私は行動しないで、後悔はしたくない』
バンっと机の上を叩いた。
書類が飛び散って、床に散乱する。
何かを真剣に悩む仕草をしたあとに
ドミニオン様が私と向き合う。
「分かった、そこまでの覚悟があるなら
行っておいで、収穫が無くても
無事に帰ってくること、約束してくれるか?
セラフィムには、私から伝えておく」
『はい、無事に帰ってきます』
ドミニオン様は立ち上がり
私の方に近寄って、魔法陣を浮かび上がらせ
緑のような色合いをしている。
「向こうに行ったら、アリスを見つけるんだ。
合流したら、城まで行ける可能性がある。
他の悪魔にあって、攻撃されたら
大声で"助けを呼ぶこと、良いね?」
コクっと私は頷いた。
緑色をした、魔法陣が私を包み込む。
目を瞑り、私は魔界に降りた。
風の爽やか音がして、目を開ける。
森の薄暗い雰囲気の場所に眠っていた。
空を見上げると、黒い雲に覆われて
月も星も見えて居ない。
「どうしたんだい?
そんなところに、座って」
角が生えた人型が私に近寄る。
心配そうに私を覗き込む。
「堕天したのかい?
それとも、悪魔の新入りかな。
人間から悪魔になった、人かな?
名前とか、住所は言えそうかい?
此処は魔界で、悪魔が住む世界で
新入りの悪魔や堕天した天使が
最初に入ってくる、悪魔の聖地でもある。
最近は人間が悪魔化した、存在が多くてね」
何処かに哀愁を漂わせて、空を見上げてる。
私は首を横に振っては、更に心配そうな
表情となって、誰かを呼び始めた。




