ミカエルの体調不良
ウリエル様に呼ばれ、楽器がある部屋へ。
ピアノが置いてあり、ミカエル様が
座って待っていた。
私の顔を見れば、そっぽを向いてしまう。
「まだ、拗ねてるようだね。
気にしないで、始めてしまおう」
『はい、ウリエル様』
「先ずは、基本的な3拍子を覚えよう。
ワルツの曲は基本的に1.2.3.と手拍子を
優しく、丁寧に叩いてる、リズムだ」
ミカエル様がピアノを弾き始める。
優しいリズムで、心地が良い。
「先ずは、足のステップからだ。
リードするから、落ち着いてやってみよう。
足を踏んでも構わないから
先ずは、楽しくやることが大切だ」
そう言って、手を繋いで、ウリエル様が
説明をしながら、リズムを取ってくれる。
偶に足を踏みそうになるが、空かさず
避けて、クルッと一回転をしたりして
交わして踊りやすいようにしていた。
ピアノが止まり、練習も終える。
「うん、初めてにしては上出来だった。
慣れれば、スムーズに行けるから
練習あるのみかな」
『はい、ウリエル様』
そっと優しく頭を撫でられる。
その時にガンとピアノが鳴った。
「ミカエル、どうしたんだ?」
「何でもない、放っておいてくれ」
そのまま、ミカエル様は立ち去ろうとするが
クラッと倒れかけてしまう。
ウリエル様が咄嗟に受け止めた。
「ミカエル、体調を崩したのか?」
「天使は崩さないだろう。
生身の人間じゃ、あるまいし。
不死に近いと言うのに、なぜ?」
「とりあえず、休め。
強制的に私の方で調べるからな。
君に拒否権はないぞ」
「チッ、私より下位の分際で」
「良いから、大人しくするんだ。
セラフィムには伝えとくから」
問答無用でウリエル様はミカエル様を
黙らせてしまった。
心強いなと思いつつ、ミカエル様を
お姫座抱っこでおんぶしたウリエル様は
ミカエル様を天界にある、聖域の方に
連れて行き、私も付いて行った。




