歪な距離感
サタンが提案した、舞踏会の日から
ミカエル様は不機嫌だ。
共同戦が気に食わないらしい。
ウリエル様から聴いたけど
一瞬また、神の私が出現したとのこと。
「あんなやつ、ほっときな。
悪魔と手を組むのが、嫌なんだろうよ」
『アバドン、わかってるんだけどね。
兄弟で歪み合うのは、好きじゃないかな』
「いつものことさ。
下手に関わらない方が良いぞ。
それに、我々も平和は望んでいる。
無駄な抗争は無意味だから、したくもない」
『グシオン、うん、そうだね』
ギスギスしてる、空間にはいたくない。
その為、私は天使組と距離を取って
悪魔達と仲良くしている。
ウリエル様とミカエル様は、疑心するように
睨みつけ、私を見張ってる。
正直に言って、居心地が悪すぎる。
「それに、俺はサタン様の意思だから
動いているだけだ。
でなきゃ、俺は貴様等に容赦せずに
喧騒してるからな。
セリーヌ以外は、打っ放す。
神が消えたら、世界の終焉でもあるしな。
お前とアリス、魔界以外は、知らん」
本を閉じて、壁の方にいる、天使2人を
睨み返しては、舌打ちをする。
魔界の方では、舞踏会による、準備が
進み始めている。
サタンはその為に留守で、2人を残した。
「1箇所だけ、魔界と天界の奴等が
神の掟に縛られる空間がない場所がある。
人間界のヨーロッパ付近になるんだが。
ワルプルギスの夜に影響を受けやすいんだ。
守られる結界が張れない、原因で」
淡々とグシオンが、豆知識を披露する。
具体的な場所は、知らないらしい。
世界に違和感を持てる、人だけが
稀に神隠しのような錯覚に遭うらしい。
実際のところ、不明確だ。




