ミカエルという名の枷
アリスが目を覚まして、本格的に
神の力を扱えるように修行が始まった。
自分の中にある聖なる力の覚醒。
そして、封印を自ら解く。
それをセラフィム様に言われた課題。
そして皆が寝静まった夜中にミカエル様が
亜空間を作り出して、アリスと修行だ。
「自分の中にある、聖の力をイメージして。
それをどんな風に扱いたいかを
しっかりと形にするんだ。
先ずは聖なる力を感じ取って」
ミカエル様に手を握られる。
そして、温かい心地よさに包まれていく。
まるで母親に抱かれて慰められてる。
そんな温かさを実感する。
「それを踏まえて、自分の守りたい物や
大事にしたい物をイメージして」
思い描いたのは、神話に出てくる盾と剣。
白い銀の色、そして空を自由に飛ぶ羽を
強く思い描いた。
何か溢れでそうな感覚はしてるが
自分ではない、遠い昔の心というのが
邪魔をしてるような気がした。
「ヴーン、出てこないね〜。
まだ無自覚に神の座に付きたくない。
戻りたくないって言う想いが強いのかも」
『その想いを消すにはどうしたら?』
「それは自分で見つけなくちゃ。
セリーヌ自身の気持ちでもある。
蔑ろにして良い物ではないと思うなら
昔の自分に聞いてみるといい。
奥深くに眠ってる筈だから」
ミカエル様は悲しそうな表情をして
私に伝えている。
ミカエル様にとって神は何だったのだろう。
私が分け与えた神の力、それは何か
理由があったのかも知れない。
ミカエル様は今も昔も私と言う
神という物に囚われている。
その呪縛を今の私とミカエラ様に
持った最愛の罪なのだろうか?




