魂の自覚
〜第二章〜
<天界と魔界の事情>
私は目が覚めると、人間界に戻っていた。
人間界の居住区で、私の自室。
育ての親である、セラフィム様が
目覚めるまでずっと、見張りをしてたようだ。
「おはよう、セリーヌ」
『おはようございます、セラフィム様』
挨拶を交わして、脈を測られる。
オデコに手を当てたり、色々。
体調を見てるらしく、ジッとしておく。
「うん、身体に影響は出てないね。
何か自覚してある症状はある?」
『身体に暖かい、包まれてる感覚がします。
フワッとしたような、優しいもの』
「多分だけど、神としての覚醒だね。
まだ力が足りないから、仕方ない。
人間界の言葉で言うなら、魔力という物だ。
天使を辞退した天使が人間になると
偶に異能を持って生まれたりする。
死者が見えたり、過去や前世を持ちながら
生きていたりする。
天使の魂を持ち合わせて生まれてくるから
支障が出るのは仕方ないこと。
人間界でいうなら超能力、第六感。
それと霊感、霊媒師という。
他にもまだあるけどね」
セラフィム様は丁寧に解説してくれる。
コクっと私は頷いて反応を示す。
「とりあえず、今は身体を休めよう。
少しずつ、違和感を覚えるかも知れない。
神の肉体と天使の肉体、人間の肉体は
かなり違ってくるからね。
私はセリーヌが起きた事を天界に報告だ。
ウリエル、セリーヌの面倒を頼むよ」
「了承しました、セラフィム」
ペコリと綺麗な礼儀をして、ウリエル様は
セラフィム様と交代していく。
神の魂か、まだ実感は浮かない。
セラフィム様に言われた通り
今は身体を休めよう。
不安な気持ちを奥に閉じ込めて
私は浅い眠りに付いた。




