危険な提案
ネラフィム様が戻ってきて、私達は結果を
聞いて行く、神の眷属になるか魔王の眷属
となるのかは個人の判断に任すらしい。
『それで君の名前を教えて貰おう』
『カトリーヌ・アリスです』
『純粋な真実か、良い名だ』
敵意剥き出しでアリスは答える。
『カトリーヌ、悪魔になるか天使になるか
どちらを選ぶ...2択だ』
威圧を込めたネラフィム様は恐い。
アリスは真剣に考えて、恐れない。
『どちらも選びません、そして人間も
選びません、選ぶなら死を望んでます』
アリスの答えには驚愕した。
怒りに満ちてるとも言えなくて
ただ冷静に世界に愛着が無い冷たい
乾いたような、雰囲気だ。
ここまで空虚になれる物なの?
『ネラフィム様、提案があります。
人間も天使も悪魔も嫌と言うなら
ハーフにして、何方も行き来できるように
したら良いかと思います』
『セリーヌ!?今すごく危険な行為を
口にしてない!?
2つの種族を混ぜ合わすなんて言語道断
凄く危ないのよ?』
真っ先にドミニオン様から、怒られた。
良い案を思い付いたと思ったんだけど。
ネラフィム様は何処か恐い視線を
私に対してしてきて、近づいてきた。
『セリーヌ、それをやるには
神の許しが必要になるんだ。
そして神の力さえ....お互いの世界の秩序が
乱れてしまう、その事に責任を持ち
見届けることが定めとなる。
そして神は不在であり、神の魂を
受け継いでるのはセリーヌ、君なんだ。
そして天界の調べで魔王も不在らしい。
何百年と姿を表して居ない。
君と同じように人間の身となった可能性が
天界では推測している』
真面目な顔つきで深刻そうに言われた。
この件について深く考えた方が良さそうだ。
そして重大な事を暴露された気がする。
私が神の代行者らしい?
うん、現実逃避をして頭の片隅へ。
私達はアリスに1ヶ月の思案を与えた。