平穏な日常
私の名前はセリーヌ、引きこもりの普通の女子
小さい頃に事故で他界して引き取り先が
居ない時、孤児院に捨てられた。
両親の事はよく覚えてないし、孤児院に
きた時に綺麗な人に引き取られた。
名前はその時に新しく貰った。
『お嬢様〜、起きてください!』
『おはよう、セラフィム様、ミカエル様
『はい、おはよう御座います。
朝食ができてますよ、食べてくださいね』
セラフィムは私の保護者でミカエルは身の世話
をしてくれている。
白い髪に青い瞳を2人ともしていて天使
だったら図になるような美しさだ。
『おはよう、セリーヌ』
『おはよう御座いますラファエル様』
この人は偶に泊まりに来る、遊び相手。
3人ともしっかりして居て頼もしい。
朝ごはんをしっかりと食べては過度に褒められ
心に深い傷を作らないように甘やかしたり
してくれてる大切な人達。
『今日は1日、外に行く日ですよ。
引き篭もりもいいですが、決めた日は
外に行ってくださいね』
『はーい』
セラフィムに言われて仕方なく支度をする。
今日の服装は清楚な緑のワンピースを見に纏う
全部、ミカエルが買ってきてくれたものだ。
この皆んなは私の面倒を見る上級天使達。
下位の天使達が人間の私に悪さをしないよう
見守ってくれてる存在。
拾われた後にセラフィムと契約を交わして
人間の身のまま天界に来た。
そうでなければ人の身で天界に干渉することは
禁じられてるからだ。
『ミカエル、人間界に行こう?』
『セラフィム様に許可を得てください』
コクっと私は頷いてセラフィムの所に行く。
セラフィムは神に最も近く天使の最高位に
付いている、天使の全てを束ねる天使だ。
『セラフィム様、人間界に足を運んでもいい?』
『約束を守れるなら、大丈夫です。
1・人間に天界の人と見破られないこと。
2・悪魔の気配を感じたら逃げること。
3・ミカエルの側を離れないこと。
4・人間界で夜になるまでに帰ること。
口を酸っぱく言ってますが、きちんと
お守りください、世界の因果法則が
大幅におかしくなりますので』
『はい、分かりました』
セラフィム様の言い付けを守らなければ
私は2度と自由に暮らす事は出来なくなる。
小さい頃から言い聞かされてた物だ。
私はミカエラにお姫様抱っこをされてから
人間には見えないようにシールドの魔術を
ミカエラが張り下界に降り立った。