試隊開始(1)
ガーンガーン
〔試験を開始します。〕
試験内容は今から紙を配ります。
試験内容
ヒントはひとつだけだ
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試験参加者/6513人 試験合格予定者/111(-4)人
倍率/930.4285...倍
第一次試験 体力テスト(内容は伏せる)
第二次試験 知力テスト
内容 簡易的テスト
・数学
第三次試験 内容は伏せる
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追伸 たぬき かたいとたうはれたみらたー
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ザワザワ ザワザワ
『みんな静かにしなさい』年老いた白髪で90代ぐらいの大柄な試験官がそう言った。
「あのーすみませーん」
そう言ったのは、騒ぎの中心にいた金髪の少年だった。
「この試験内容おかしくないですかー?」
「それなー」と周りに居た人たちが便乗して言った。
「はぁ、何もおかしくありませんよ」
「だってー、倍率が930倍なんておかしいじゃないですか」
「何もおかしくありません。それだけなら、第一次試験を始めますよ。」
と試験管が言い、金髪の少年たちは不満そうな顔でぶつぶつ小言を言っていた
"参加者も500人程度しかいないしい、
試験内容が不自然なのは、明らかだ。"
そう周りの馬鹿は考えるのだろう。
試験内容の真の意味を理解してるのは、この、試験会場の中には100人もいないだろう。
『では、第一次試験を始めます。試験内容は、10000kmマラソンです。下位4000名は、脱落だ』






