ノーチーム
社会に生きる人間は2つに分かれる。
つまりは、チームか、……それ以外かだ。
ワンチームもない。ノーチームだ。
言うまでもなく、世の中は、チームが賞賛される。
みんなで一緒に、とか
協力することで、とか
絆の力、とか
テレビにも、駅の広告にも、映画や小説にも……
そこら中に溢れていて、目にしない日などない
なぜか、複数人でやることを美化し、ことあるごとにチームと括りたがる。
一人では、出来ない事があると人は言う。
それが、どうしようもなく理に叶った道理であることに疑いの余地はない。
しかし、それは、一人で何かを背負うということから目を逸らす、言い訳に過ぎないのではないか
きっと、誰かと、承認し合わなければ、トイレに行くことも出来ないに違いない。
チームであることで、失われた能力も、きっとどこかにあるのだ。