⒈目が覚めたら幼女でした
人間不信となり全てが恐ろしくなった私は自殺した………はずだった。
「(なのに何故か意識がある、自殺に失敗したのか?いやでも………明らかにこの天井、病院じゃないよな。
それになんか甘ったるい匂いがする…自分こういう甘ったるい匂い嫌いなんだが?女子が全員こういうの好きってわけじゃないんだからな??)」
………まぁ匂いについてはこの辺にして、とりあえず起き上がるか。
そう思い、私は1度起き上がった
「(……なんか体軽くない?あれ?こんなに自分の手ってちっちゃかったっけ??そしてさっきから視界の隅にあるこの金色のはなんだろう……って髪だよねそうだよね!すっごく綺麗だね!!
はぁ……状況が理解できん…とりあえず自分がどうなっているのか…鏡でも見てみるか、)」
鏡を見るためにベッドから降りようと思い、ふと思う。
ベッドたか。まさか足も縮んだのか?
そんな馬鹿なことを考えながら僕は鏡の前に立った、
そしたらどうだろう、鏡の前には緩くカールがかかった腰まである金色の髪に、ルビーのような赤い瞳をもつ可愛らしい幼子が映り込んでいるではないか。
「………な、なんじゃこりゃああぁぁぁ!!!!」
私はうっかり大声で叫んでしまった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
うっかり叫んでしまった数分後、複数の足音と共に何人もの大人が入ってきたのだった、
いや、どうしてこうなった。
「お嬢様!目が覚めたのですね!」
「あぁ、この日をどれだけ待ち望んだことか…!」
「大丈夫ですかお嬢様、まだベッドに入っていた方がいいのでは…病み上がりなのですから……」
は?病み上がり?お嬢様?目が覚めた?どういうこと??
……とりあえず…
「あなた達……どなたですか?」
そう口にした瞬間、場の空気が凍りついてしまった。
しばらくの間沈黙した後、薄茶の髪をひとつの三つ編みでゆった少女が私に言葉を投げかけた。
「………あの…お嬢様…?今……なんと…」
聞こえなかったのかな?
私はもう一度先程の言葉を口にする。
「ですから…あなた達は、どなたですか?と。」
またもや黙りこくってしまった。
と思ったら1人の男がハッとして
「──っ!早く旦那様にこのことを告げなければ!」
と言って部屋を出ていった。
そしてまた数分後、さっき出ていった男ともう1人の男が部屋に入ってきた、
「お嬢様、旦那様をお連れしました!」
旦那様?この人が?
目の前に立ってるのは170はある身長に短めの金色の髪に青色の瞳を持つ男が立っていた
結構な美形だが、表情はなく、眉間にシワがよっているため怖い雰囲気がある
「セシリア、大丈夫か?」
「え?…あー、えーと…」
「お嬢様…まさか旦那様のことも覚えておられないのですか……?」
「………ごめんなさい…」
なんて答えたらいいかわからず、謝ってしまった
すると旦那様が私の頭にぽんと手をのせた、
「謝らないでくれ、セシリア、目が覚めたばかりで状況が理解できないのだろう。」
今日はまだ寝ていなさいと言い残し、旦那様は部屋を出ていった。
それからベッドでずっと自分のことを考えていたが、どうしても自殺したことしか思い出せなかった。
結局自分が目覚める前のことを周りの大人達に聞いた、
その結果自分はセシリア・ノーレライという名でノーレライ家は公爵家で、旦那様である自分の父が宰相なのだそう。
そして自分は流行病で何日も生死をさまよっていたらしい、
その話を聞いてなんとなくだが今までのことを思い出すことが出来た。
一言で言うとひどい
前世であろう自殺した記憶を思い出す前の自分はあまりにも酷かった、
欲しいものはなんでも手に入らないと気がすまなく、気に入らない事があると喚き散らして使用人に当たる、
私の覚えているセシリア・ノーレライはそんな人物であった。
実は自分のことを聞いてもうひとつ思い出したことがあった、
それはセシリア・ノーレライは乙女ゲームの登場人物だということ、しかもヒロインと攻略キャラの仲を引き裂く悪役だということ、
そして引き裂くことに失敗して学園を退学されてしまうことを。
皆様はじめまして!まかろにと申します!
本日は「人間不信な公爵令嬢はフラグを叩き潰したい。」を読んでくださりありがとうございました<(_ _)>
初めて小説というものを書いた為、おかしな部分があるかもしれませんが、どうか生暖かい目で見てくれればと思います笑
ふとした思いつきとノリで作り始めた為結末がどうなるのか作者である私自身もわからなく、無事最後まで続けることができるかどうかわかりませんが、できるだけ頑張っていこうと思います!