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死の理由―事件編―  作者: 明日香狂香
1/16

火葬場

 武志たけしんでしまった。いたのは、火葬場かそうばかまなかだった。

あつくない。」

 あたりはうみだったが、まったくあつさはかんじなかった。武志たけしほねしていく自分じぶん姿すがたをじっとていた。

 かまからされると、親族しんぞくかれ遺骨いこつ二人一組ふたりひとくみ骨壷こつつぼれていく。あにたちが葬儀そうぎ仕切しきっていた。

にいちゃん、なんんだんだよ。」

 なかかったおい仁史ひとしきながらほねひろう。

武志たけしは、人一倍責任感ひといちばいせきんかんつよだったからね。」

 母方ははかた伯母おばこえふるえていた。

「なんで、自殺じさつなんか・・・。」

 伯父おじかたとしている。伯父おじ伯母おばのところは、毎年まいとし正月しょうがつになると親戚しんせきあつまっていた。

遺書いしょがあったんだよな。」

 伯父おじがそっとあにたずねる。

警察けいさつはなしでは、遺書いしょがパジャマのポケットにはいっていたというんだ。」

 あに将史まさし周囲しゅういこえないように小声こごえでささやいた。


「ぼくは、なぜんだんだ?それに両親りょうしんはどこだ?」

 武志たけし自分じぶんんだ理由りゆうおもせなかった。そもそも、自殺じさつする動機どうきおもたらない。遺書いしょいたおぼえもない。

葬儀場そうぎじょうもどります。」

 葬儀会社そうぎがいしゃひとうながされ、親族しんぞくくるま移動いどうした。

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