箱?
初書きなので暖かく見てやってください白菜チンゲン菜
ああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああ、、、
暗黒に染まる縦長長方形の部屋で蛍光色のスマホの画面に映し出された最後のあが点滅を幾度となくに繰り返す。
きっと『それ』は人類が作り出した最大で最後の利器なのだろう、そこに群れゆく無彩限の羅列は俺に吐き気と頭痛をもたらせた。
「書くことがない…」
俺は何処かの放送作家でもなければまして小説家なんてそんな大それたものでもない、ただ、なにか、書くことがあるような気がした、いや、書かなければいけない気がした、というか現在進行形でしている
「とりあえず、今の状況整理しないと…」
ここは『長方形の部屋』いや『長方形の箱?』に俺は『閉じ込められている』か『自ら入った』状態らしい見渡す限り目の前にあるパソコン以外には自ら光を放つ物体は無いようだ
「朝からのことを思い返してみるか…」
朝、俺は会社に寝坊してしまった、まぁ、どうせ俺には大した仕事は回ってこないし多少の遅刻なら問題ないよな
そう思って近くのパチ屋で2時間ほど時間を潰し(大負けだったなw)調子の悪い雰囲気を醸しつつ職場に着いた
何でも今日は大事なプレゼンがあるらしく誰も俺のことに気付かずラッキーだったぜ
取り敢えず適当に仕事を終わらせ定時帰宅、、、、はせずにいつもの飲み屋に、確か3軒ハシゴしたんだっけな…いや4軒だな、4軒目の店でベロンベロンに酔った俺はそこのヤクザの兄ちゃんとちょっと揉めたんだっけな、まあそんなことはどうでもいい
んで、うーん、そのあたりから記憶が曖昧なんだよなぁ
モヤモヤの渦に巻き込まれる俺をどうにか押さえ込みつつ立ち上がる、その空間はまるで棺を縦に置いた中みたいだ
壁らしき黒い側面に触れる、ツルツルして自分の顔が反射し別に見たくもない俺の顔と目が合う
多少の酔いが残っているせいかあまり良くは見渡せない
再びスマホを覗き込む、どうやら俺の物らしいが場所が場所なせいでまるで別人が俺のスマホを全く同じ機種のままで取り替えたようにも感じる、なぜそんな無駄なことをする必要があるのか分からないし、写真やLINEのメッセージだって残ってる、きっと自分のものなんだと言い聞かせながらLINEで誰かに助けを求めようとした
「「電波の届かない場所にいます」」
「…はぁ」
これじゃあ現在地も調べられないよ、、と思った、その、時
ビョオオオオオオオオ!!
風?それとも『ナニカ』の声?いや、風だろうならばここは相当外に近い場所にあることになる、少しの希望を抱き俺は大声を上げた
「おーい!!おーーーい!!ここだーー!!出してくれーー!!!」
しばらくすると『ヒト』、恐らく二足歩行の生き物だろう足音が聞こえてきた
ドス、ドス、ドス
近づいてくる、それでも俺は力の限り声を出した
「ここだ!ここだーー!」
ドン!ドン!バンバン!バン!!!
おそらくここを叩いているのだろう…いや、何で叩いているのか
人間が素手で叩くにしては少々激しい気がするし、例えば『ハンマー』とか、鈍器で叩いてるとしたら何でそんなもん所持しているのか疑問だ、もしかしたら酔った勢いでヤクザと喧嘩して逃げていたのかもしれない…俺は冷や汗が止まらなくなっている、奴らが俺を追って来ているのか…??
バンバン!!!バンバン!バン!!!ドン!…ドン!
バリン!!!
絶えず叩きつける何かはその箱の外壁を破壊した
そこには…
『ーーーー午後のニュースをお伝えします、先日北海道の山の中で壊れて撤去予定の電話ボックスの中で野生の「羆」に襲われたであろう死体が発見されました。えー、電話ボックスは内側からは開かないように密封されていたらしいです。被害者は事件の前日、暴力団組員と酔った勢いで乱闘、その後組員数人に山に連れていかれるところを目撃されており…』