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本日更新3回目です。
サモナーさんが行く Ⅰ〈下〉、発売しているみたいですよ?
「待ってくれ、×××はどうだ?」
「うん?」
会話の途中で単語が聞こえなくなった。
今のは、何だ?
思い当たる現象をオレは既に知っている。
久住との会話だ。
あの時も特定の単語は聞き取れなかった。
何かが介入している?
これはいい傾向じゃないな!
会話を続けようと思った、その時。
全身が凍り付くかのような、違和感。
空気の流れが止まっている?
いや、息が出来ているのに苦しいような、この感覚は何だ?
まるでエリアポータル戦に挑んでいる時のような緊張感がある。
「全員、警戒!何か来るぞ!」
そう叫んだのは勘だ。
【気配察知】と【魔力察知】の成果であるかもしれません。
「神降魔闘法!」「金剛法!」「エンチャントブレーカー!」「リミッターカット!」
武技で強化をしつつ周囲を見る。
異変は?
感じ取れない。
センス・マジックも途切れている。
クレヤボヤンスを使うか?
だがもうオレは確信していた。
来る。
しかもこの感じ、強敵だ!
(フィジカルエンチャント・ファイア!)
(フィジカルエンチャント・アース!)
(フィジカルエンチャント・ウィンド!)
(フィジカルエンチャント・アクア!)
(メンタルエンチャント・ライト!)
(メンタルエンチャント・ダーク!)
(クロスドミナンス!)
(グラビティ・メイル!)
(サイコ・ポッド!)
(アクティベイション!)
(リジェネレート!)
(ボイド・スフィア!)
(ダーク・シールド!)
(ファイア・ヒール!)
(ヒート・ボディ!)
(レジスト・ファイア!)
(十二神将封印!)
(ミラーリング!)
呪文の強化を進めて半壊状態の建屋の外の様子を窺おうとしたんだが。
もう来ている。
これはマズい!
アダムカドモン ???
??? ??? ???
??? ???
「クソッ!」
既に空気が、地面が、振動を始めている。
例の攻撃か?
カタストロフィに相当する、アレだ!
マズい!
こんな所で使わせたらいけない!
(ショート・ジャンプ!)
アダムカドモンの背後に跳ぶ。
左手だけで裸絞めにしつつ、金剛杵を頭部に押し付け刃を展開。
マーカーは?
HPバーは?
9割以上残っている!
「フッ!」
頭を捻り、腰を蹴って胸部を貫くが、感覚がおかしい。
そもそもこのアダムカドモン、息をしているのか?
組んだ感じだけであれば、人形のようにも思える。
息をしている様子は感じない。
((((((八部封印!))))))
((((((九曜封印!))))))
((((((イビル・アイ!))))))
(((((アイス・コフィン!)))))
(((((ダーク・フォール!)))))
(ミラーリング!)
一旦分断、周囲を確認。
こいつだけ?
まさか!
そうであったらどんなに悲しい事でしょう!
マスティマ ???
??? ??? ???
??? ???
グリゴリの転生者 ???
??? ??? ???
??? ???
追従戦力、いるじゃないの!
そう、それでいい。
問題は同じ場所にいる連中だな。
PKK職を手助けするのはまだいいけど。
PK職に関してはそんな義理は無いよね?
それに謎のNPC5名は別枠に考えないといけない。
「ゲッ!グリゴリの転生者かよ!」
「状態異常に注意!」
「もう一方のは何だ?」
マスティマを知らない奴は多そうだな。
グリゴリの転生者は知っているようだが。
((((((六芒封印!))))))
((((((七星封印!))))))
((((((十王封印!))))))
(((((プリズムライト!)))))
(((((ミーティア・ストリーム!)))))
(ミラーリング!)
この近辺は廃墟同然であると言ってもサニアの町の中だ。
水晶竜、ブロンズドラゴンもいる筈。
派手に暴れていたら気付いてくれるかな?
いや、そんな事に期待してちゃいけない。
気付かなくていい。
オレが出来るだけ、始末してやろう!
「邪魔だ!入っていろ!」
「は、はい!」
シャドウ・ゲートを使って足手纏いを回収してたら全員を収容してたみたいな件。
周囲に見えるのはヴォルフと黒曜、それにテロメアだけだ。
そのテロメアも瓦礫の影の中に消える。
獲物となるアダムカドモンは再び氷の棺に閉じ込めてある。
そしてダーク・フォールに半分嵌まっていた。
この状態でいるうちにマスティマとグリゴリの転生者を仕留めたいものだ。
(レールガン!)
(ミラーリング!)
マスティマはこれで仕留め続けたらいい。
グリゴリの転生者は召喚モンスター達に任せてしまおう。
数は相応にいるけど、格段に強いのはアダムカドモンだけだ。
そのアダムカドモンと1対1で、出来れば格闘戦だけで仕留めたいものだが。
出来るのかな?
それは試してみたいものだ。
《只今の戦闘勝利で【剣】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【氷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【溶魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【追跡】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配遮断】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【全耐性】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『黒曜』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ダーク・フォールは?
もう少し、維持しておこう。
一旦、町の外に出て様子を見たい。
いや、この町から距離を置くべきだ!
アダムカドモン、マスティマ、グリゴリの転生者の死体はすぐに消えてしまう。
どうも通常の消え方じゃない。
大きな違和感がある。
疑念は細々とあるけど、今は急げ!
黒曜のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
黒曜 フォレストアイLv58→Lv59(↑1)
器用値 46(↑1)
敏捷値 99(↑1)
知力値 69
筋力値 45
生命力 45
精神力 69
スキル
嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査
夜目 反響定位 奇襲 危険察知 気配遮断
魔力察知 魔力遮断 空中機動 天耳 自己回復[小]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
水属性 氷属性 呪眼 即死 祝福 耐即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『待宵』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
周囲に人目は無い。
急いで町の外に出よう。
どこか、落ち着いて話が出来る場所が無いか?
テレポートで跳べる場所がいい。
召魔の森は論外だ。
では、どこがいい?
ちょっと近いけどN3E16マップのエリアポータル、常闇の牢獄にしよう。
あそこは常闇マップ、目立たないし狩り場としての人気も無い。
落ち着いて話し合えるだろう。
待宵のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
待宵 レプリカントLv57→Lv58(↑1)
器用値 56(↑1)
敏捷値 74(↑1)
知力値 79
筋力値 33
生命力 33
精神力 79
スキル
武芸百般 夜目 跳躍 軽業 気配遮断 魔力遮断
反響定位 連携 精密操作 自己回復[小] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] MP回収[中] 同調
共鳴 完全クローン 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 土属性 水属性 雷属性 氷属性
溶属性 灼属性 全耐性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『キレート』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
徐々に周囲に人影が見えて来た。
先刻の戦闘はかなり派手に展開されていた筈だが、気付いている様子も無い。
そもそも、異変を感じ取っていたら水晶竜もブロンズドラゴンも急行して来る筈だ。
気付かれていないとは思えないんだが。
今は色々と気を散らせてはいけない。
移動を優先しよう。
どうもこのサニアの町に留まるのは危険に思えます。
キレートのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1ポイント分のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
キレート インビジブルストーカーLv57→Lv58(↑1)
器用値 54(↑1)
敏捷値 80
知力値 70
筋力値 39(↑1)
生命力 39
精神力 70
スキル
武芸百般 夜目 監視 気配遮断 魔力遮断
反響定位 連携 精密操作 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] MP回収[中]
同調 透明化 隠蔽 影棲 奇襲 登攀 跳躍
軽業 看破 暗殺術 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 土属性 水属性 塵属性
氷属性 溶属性 木属性 全耐性
N3E16マップのエリアポータル、常闇の牢獄に到着。
周囲を確認、誰もいないな?
ならば良し。
皆さん、出て来ていいぞ!
「ゲッ!真っ暗!」
「どこだ、ここ?」
「常闇の牢獄か。人がいない訳だ」
ゾロゾロと出現する面々が好き勝手に話し始める。
油断するなって。
まだ警戒すべきだと思うぞ?
(ホワイト・ナイツ!)
(ミラーリング!)
周囲を一時的に昼間に変える。
驚きの表情に構わず、周囲の確認だな。
(シンクロセンス!)
黒曜を空へと飛ばし周囲の再確認だ。
僅かな可能性であるかもだが、追撃される事も考えられる。
「一旦、エリアポータルの中へ!話はそれからだ!」
声に怒気を込めつつ、少しだけ安堵する。
周囲に異変の兆候は無い。
今のうちに布陣を変更してもいいかもしれない。
それはエリアポータルの中に入ってからでいいだろう。
常闇の牢獄は相変わらず不気味な雰囲気がある。
ホワイト・ナイツの効果は既に途切れ、夜の闇が戻っていた。
周囲にあるのは骨。
ここが人気が無い理由でもある。
生産職もここを拠点化するのも途中まで進めたらしいが、放棄したと聞く。
この惨状だからな。
分かる気がします。
「全員いるな?」
「ええ」
「しかしここまで念を入れますか?」
「怖がりなんでね」
ブラックサモナーのサブリナとレオノーラは微妙な表情だが。
信じてないな?
本当です、信じて下さい。
布陣に少し工夫して、全員で移動する事にしました。
テロメア、フローリン、スコーチ、ヘイフリック、クォークにしてます。
クォークの甲羅の上で話の続きをしよう。
結界生成の効果にも期待してます。
サブリナとレオノーラ、それに菅生も各々、召喚モンスターは警戒に重点を置いた形にしているようだ。
全方位のどこで異変が起きても探知は容易いだろう。
これで探知出来なかったら泣くよ!
「ここがW6S11マップ?」
「ああ。HLOだとそうなってる」
「ASOだとN3E16マップだ」
「マップが重なっているのか?」
「座標処理が違うだけだろう。多分、マップの広さも一緒だ」
「サニアの町の位置も辻褄が合うね」
各所で色々と確認が進んでいる。
NPC扱いの5名と一緒に色々と聞き込んでも効率は悪い。
分担したんだが、オレの方はアッサリと済んでしまっている。
武技、それに呪文に差が無いか、確認し終えてます。
一緒なのはすぐに分かった。
彼等とユニオンを組めないのが多少手間だったが間違いない。
逆に鏑木からも、サブリナとレオノーラからも質問を受ける展開になっている。
正直、どうしたものやら。
「そっちだと種族レベルで最高が70?」
「進み具合が違うな」
「キースさんで今、幾つになってます?【識別】で何も見えないんですが」
「170あるよ」
いや、あのさ。
そこで無言になるなよ!
「そっちにも生産職、攻略メインのプレイヤー、それにPKK職もいるな?」
「ええ」
「もっと多くプレイヤーから話が聞きたい。何が起きたのか、まるで把握出来ていないし」
そう。
ゲームとしての仕様は多分一緒だ。
誰かが言っていたけど、サーバーを別にしてゲームを運営する形であれば納得出来る。
だが、現実ではお互いのゲーム名に心当たりが無い。
そこだけがおかしい。
「デッカー、聞き込んだ範囲の情報で齟齬は?」
「ゲーム名称、それにマップの座標軸の差、それだけですね」
それにしても、鏑木達が受けた依頼というのも酷い。
オレについての動向調査であったらしい。
どうも粘着質の奴がいるみたいだ。
黒幕は法騎士なのだろう。
お察し致します。
「情報交換は任せていいか?」
「え?」
「どうもいい雰囲気がしない。上を見るといい」
ここ、N3E16マップは常闇マップだ。
雷鳴が聞こえている。
雷光が積乱雲の姿を照らし、そして消える。
先刻まで無かった現象だ!
「そっちはサニアの町に来れるのか?」
「テレポートで飛べますが」
「明日以降、来れるか?」
「ええ」
鏑木はPK職だ。
安易に信じるのは禁物だが、この場合は妥協しよう。
彼等だっていずれ、ログアウトする事になるのだから。
強制ログアウトさせても時間を無駄に費やすだけだ。
「デッカー!この鏑木と明日以降、情報交換だ。出来るか?」
「ええっ?」
「そっちもだ。協力出来るか?」
「な、何とか」
オレの勘が叫んでいる。
来る。
何かが、来る!
どうやら時間に余裕はそう無いみたいだ。
「ここからテレポートで逃げろ!」
「敵ですか?」
「そう思える。いいから先に逃げろ!」
ああ、もうイライラする!
さっさと移動しろよ!
ちょっとマズいぞ?
「戦闘の邪魔だ!さっさと跳べ!」
「は、はい!」
クォークに結界生成を解かせる。
甲羅の上から次々と、プレイヤーの姿が消えて行く。
鏑木達もだ。
残ったのはオレとその配下の召喚モンスター達だけです。
オレの勘は正しかったのか?
上空の積乱雲の中から光球が幾つも出現、こっちに向けてゆっくりと降下しているのが分かる。
その周囲にも何かが浮かんでいるのが分かる。
アダムカドモン ???
??? ??? ???
??? ???
マスティマ ???
??? ??? ???
??? ???
グリゴリの転生者 ???
??? ??? ???
??? ???
また、この編成かよ!
違うのはアダムカドモンの数が3体って所だ。
周囲の光源がグリゴリの転生者なのが惜しい。
だがこれは考え方を変えよう。
いい塩梅で苦戦出来そうじゃないかな?
マスティマのシルエットが球体になって行くのが分かる。
そうか、その手で来るか?
上空から弾丸と化して急降下、雨のように襲って来るつもりだろう。
「神降魔闘法!」「金剛法!」「エンチャントブレーカー!」「リミッターカット!」
来るがいい!
当方には迎撃の用意があるぞ?
邪魔な連中も消えたし、経験値も独占出来る。
それにサニアの町で戦ってみて確信した。
アダムカドモンも強いが、追従戦力のマスティマとグリゴリの転生者も強い!
逃がす事は無い!
(太公釣魚!)
クォークの頭上に英霊のご老人が出現した。
これでいい。
封印術を駆使しなくていい分、攻撃に集中出来る。
それに思い出せ。
オレは闘技大会に参加出来ない身の上だ。
理不尽だ!
その怒りと悲しみはいつでも思い出せる。
ぶつけさせて貰いましょう。
理不尽?
その通りだ。
世界は理不尽で満ちている。
そして不条理な怒りを思い知るがいい!
《只今の戦闘勝利で【剣】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【捕縄術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【木魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【灼魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【連携】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【投擲】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【耐久走】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【隠蔽】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【魔力察知】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『テロメア』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
美味しい。
アダムカドモン、美味しいです。
天空から地上に着陸した後はもういいようにさせて貰いました!
英霊のご老人には感謝せねばなるまい。
クォークの頭上で戦況を眺めているだけのように見えていたけどな!
オレの戦い振りを観戦していたのも間違いない。
満足出来る内容だっただろうか?
その点では少々、申し訳ないと思います。
武技も呪文も駆使していたからだ。
テロメアのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
テロメア バンパイアダッチェスLv58→Lv59(↑1)
器用値 44
敏捷値 73
知力値 72
筋力値 44
生命力 44(↑1)
精神力 73(↑1)
スキル
杖 槌 小盾 受け 回避 飛翔 空中機動
心眼 変化 気配遮断 魔力遮断 宮中儀礼
物理抵抗[極大] 魔法抵抗[大] 自己修復[大]
MP吸収[大] MP回復増加[中] 奇襲 吸血
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
土属性 水属性 塵属性 溶属性 魅了 麻痺
呪詛 真祖化
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『クォーク』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
アダムカドモンは当然のように、全てオレが仕留めました。
1体はグレイプニルで梱包しておいて正解だったと思う。
英霊のご老人がいなくなってから仕留める事になっていたからだ。
何しろマスティマが多くて難儀したのがいけない。
あの強固な装甲をレールガンで砕くのは実に楽しかった。
でも試しにアダムカドモンに使ったのは余計だった。
戦闘終了して勝っているからこそ言える事だ。
実はギリギリの勝利であったかもしれません。
グリゴリの転生者は全て、召喚モンスター達に任せてしまった。
それはいいんだが。
クォークは墜落したマスティマとグリゴリの転生者をゆっくりと噛み砕き、踏み付けるだけです。
ある意味、楽をしているように見えます。
それでいて確実な戦果だ。
結構、戦闘時間は間延びしていたからな。
長い目で見れば、大いに貢献出来ていたと言えるだろう。
何よりも序盤は英霊のご老人の居場所を作ってくれていたのだ。
オレにとっても壁役になってくれている。
迎撃の形だったのが良かったのだと思います。
クォークのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
クォーク 獣皇亀Lv57→Lv58(↑1)
器用値 36(↑1)
敏捷値 36
知力値 43
筋力値 90(↑1)
生命力 114
精神力 54
スキル
噛付き 踏み付け 体当たり 尾撃 堅守
掘削 水棲 振動感知 激高 剛力 夜目
自己回復[大] 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大]
MP回復増加[中] 土属性 水属性 木属性
ブレス 耐即死 耐混乱 地震波 結界生成
だが、どうやらこれで終わりじゃない可能性がある。
オレの前に小さな影。
但しマーカーは黄色のようです。
何だろう?
ホルス ???
??? ??? ???
???
思兼神 ???
??? ??? ???
???
ヘイムダル ???
??? ??? ???
???
おや。
お久し振り?
ヘイムダルはこっちがオリジナルであるのだろう。
ヘイムダルの化身とは何度か、戦っている。
その姿は一緒に見えるが、こっちは破格だ。
最初から勝てる気がしない。
『歪みは拡散し、再び一点に束ねられようとしている』
『それは既に特異点とも言えよう』
『例え見掛け上であるのだとしても看過出来ぬ規模となった』
一体、何を話しているんだ?
そしてオレに何を伝えようとしているんだ?
分からない。
分からない、という現実が恐ろしい。
同時に何かが始まる、そんな期待もある。
『形を成すには事象を流転させるより他に選択肢は無い』
『忌々しい事だがな』
『然りだ。だが他に手は無い』
目の前の神々から伝わる感情は何だ?
まるで苦虫を噛み潰しているかのようだ。
それだけに親しみも感じてしまう。
人間に近しい感覚になる。
存在感だけで圧倒されそうであったとしてもだ。
『そなたに告げよう』
『世界は時に交錯し、また離れる事もある』
『時に衝突し、時に消え去る』
『何かを生み出す事すらある』
『それは神々の存在を支える摂理の内』
『だが、それが神々の意図で為されているとは限らぬ』
あのー。
分かる言葉でお願いしたい。
だが、話す事が、出来ない。
どうしても、出来ない。
何でだ?
『心せよ』
『汝の身に悪意が迫るであろう』
『此度のようにだ』
『だが、それが汝にとっての突破口になる事を祈ろう』
『それは祝福ではなく呪詛にも非ず』
『摂理の輪の中の事に過ぎぬ』
益々、分かりません。
どなたか解説をお願いします!
『馬頭観音は間に合うかな?』
『分からぬ』
『あの兄弟ならばどう動く?』
『先んじているうちは、或いは間に合うであろう』
『カーリーは未だに獲物を追っているであろう』
『道標はどうか?』
『ドゥルガーとキュベレーが共に担っている』
『時間は限られておる』
『我等の時間も然り』
『急がねばなるまい』
そして誰も、説明してくれずに消えて行く。
おい。
おーーーーい!
誰か分かり易く説明してよ!
どうしていいんだか、分からん!
いや、本当に。
ヒントになってねえぞ!
落ち着こう。
今、すべきなのは何だ?
闘技大会の観戦に戻るべきだ、というのは分かるんだけどね。
時刻は既に午後0時20分になっている。
予定通りに闘技大会が進んでいるとしたら、今日はもう終わっている筈。
戻っても試合は無い。
無いのだが。
試合結果は気になる。
まだこの時間であれば生産職の皆はまだいるだろう。
昼食も期待していい。
そして謝っておかないといけないかな?
結局、碌に応援出来なかったからな。
いや、そっちがより重要かもしれません。
「全く、どこに行ってたの?」
「野暮用です」
浴びせられる視線は非難轟々?
それはきっとオレの気のせいかもしれない。
きっとそうだ。
一応、温かく美味しい昼食を頂けているのだし問題ないだろう。
オレの視線は仮想ウィンドウを追っている。
アデルとゼータくんの試合です。
酷い削り合いのような展開が序盤から続き、その結果はアデルの辛勝だ。
これで2回目の視聴になっている。
何度見ても面白い。
コロコロと展開する、ビックリ箱みたいな試合だ!
スロー再生しないとどこで何が起きているのか、分からない所がいい。
他の面々もその試合動画は教えて貰っていた。
当然、その結果もです。
第五回戦を突破したのは?
団体戦ではアデルとイリーナ。
ゼータくんと春菜は敗戦となっている。
個人戦では与作と東雲が無難に勝ち進んでいた。
かなり減ってしまったな。
「明日はちゃんと応援に来てね!」
「ああ、そうするよ」
そうアデルに答えてはみたものの、確信は無い。
今日、起きたのは一種の事件だ。
放置する事は出来ない。
そしてこういう困った事態に相談出来る相手もそう多くなかった。
「フィーナさん、相談があるんですが」
「あら何?何か売りたいのかしら?」
「ある意味、そうです。お代は不要ですけど」
食事は美味しい筈だが余り楽しめなかったな。
理由は分かっている。
今日あったような件を秘密にしておくのはオレの性に合わないのだ。
『それって何?』
「それが分からないから困っているんです」
『何だか不思議な現象みたいだけど』
「明日以降、時間は分かりませんがここに来る事になると思います」
『で、私も同行して欲しいって事になるのかしら?』
ウィスパー機能で会話中です。
周囲に気付かれている様子は無い。
屋台裏は座って食事が出来るスペースなんだが、その向こう側に金色の毛皮が見えていた。
火輪だ。
こっちを気にするような視線は跳んで来ない。
いい牽制になっているだろう。
「でも時間が分かりません」
『ダメねえ』
「私に接触があるでしょう。明日以降、普通に観戦していたら接触があると思います」
『無かったらどうするの?』
「その時はその時ですよ」
考えはある。
制裁だ。
反撃許可があるのだし問題は無い筈。
ついでに説教も付けてやろう。
躾も必要かな?
「まあ、全ては明日ですね」
『分かった。覚えておくわ』
さて、これでいいか。
この後はどうする?
当然だけど狩りに行こう。
まずはu4マップで進展があるのか、そこを確かめよう。
話はそれからだ。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv170
職業 サモンメンターLv59(召喚魔法導師)
ボーナスポイント残 31
セットスキル
小剣Lv131 剣Lv135(↑2)両手剣Lv134 両手槍Lv140
馬上槍Lv140 棍棒Lv137 重棍Lv135 小刀Lv132
刀Lv135 大刀Lv132 手斧Lv134 両手斧Lv133
刺突剣Lv141 捕縄術Lv135(↑1)投槍Lv140
ポールウェポンLv140
杖Lv155 打撃Lv160(↑1)蹴りLv160(↑1)
関節技Lv160(↑1)投げ技Lv160(↑1)回避Lv168
受けLv168
召喚魔法Lv170 時空魔法Lv156 封印術Lv155
光魔法Lv153 風魔法Lv153 土魔法Lv153
水魔法Lv153 火魔法Lv153 闇魔法Lv154
氷魔法Lv153(↑1)雷魔法Lv153 木魔法Lv153(↑1)
塵魔法Lv153(↑1)溶魔法Lv153(↑1)灼魔法Lv153(↑1)
英霊召喚Lv6 禁呪Lv155
錬金術Lv141 薬師Lv34 ガラス工Lv33 木工Lv78
連携Lv143(↑1)鑑定Lv123 識別Lv137 看破Lv100e
耐寒Lv80e
掴みLv150 馬術Lv144 精密操作Lv150
ロープワークLv100e 跳躍Lv147 軽業Lv148
耐暑Lv80e 登攀Lv60e 平衡Lv100e
二刀流Lv133 解体Lv123 水泳Lv80e 潜水Lv80e
投擲Lv149(↑1)
ダッシュLv149 耐久走Lv144(↑1)追跡Lv124(↑1)
隠蔽Lv129(↑1)気配察知Lv145(↑1)気配遮断Lv131(↑1)
魔力察知Lv145(↑1)暗殺術Lv150
身体強化Lv147 精神強化Lv147 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv144
魔法効果拡大Lv143 魔法範囲拡大Lv143
呪文融合Lv143
耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e
耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e
耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e 全耐性Lv90(↑1)
限界突破Lv35 獣魔化Lv65
召喚モンスター
黒曜 フォレストアイLv58→Lv59(↑1)
器用値 46(↑1)
敏捷値 99(↑1)
知力値 69
筋力値 45
生命力 45
精神力 69
スキル
嘴撃 爪撃 無音飛翔 回避 遠視 広域探査
夜目 反響定位 奇襲 危険察知 気配遮断
魔力察知 魔力遮断 空中機動 天耳 自己回復[小]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
水属性 氷属性 呪眼 即死 祝福 耐即死
テロメア バンパイアダッチェスLv58→Lv59(↑1)
器用値 44
敏捷値 73
知力値 72
筋力値 44
生命力 44(↑1)
精神力 73(↑1)
スキル
杖 槌 小盾 受け 回避 飛翔 空中機動
心眼 変化 気配遮断 魔力遮断 宮中儀礼
物理抵抗[極大] 魔法抵抗[大] 自己修復[大]
MP吸収[大] MP回復増加[中] 奇襲 吸血
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
土属性 水属性 塵属性 溶属性 魅了 麻痺
呪詛 真祖化
待宵 レプリカントLv57→Lv58(↑1)
器用値 56(↑1)
敏捷値 74(↑1)
知力値 79
筋力値 33
生命力 33
精神力 79
スキル
武芸百般 夜目 跳躍 軽業 気配遮断 魔力遮断
反響定位 連携 精密操作 自己回復[小] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] MP回収[中] 同調
共鳴 完全クローン 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 土属性 水属性 雷属性 氷属性
溶属性 灼属性 全耐性
キレート インビジブルストーカーLv57→Lv58(↑1)
器用値 54(↑1)
敏捷値 80
知力値 70
筋力値 39(↑1)
生命力 39
精神力 70
スキル
武芸百般 夜目 監視 気配遮断 魔力遮断
反響定位 連携 精密操作 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] MP回収[中]
同調 透明化 隠蔽 影棲 奇襲 登攀 跳躍
軽業 看破 暗殺術 時空属性 光属性 闇属性
火属性 風属性 土属性 水属性 塵属性
氷属性 溶属性 木属性 全耐性
クォーク 獣皇亀Lv57→Lv58(↑1)
器用値 36(↑1)
敏捷値 36
知力値 43
筋力値 90(↑1)
生命力 114
精神力 54
スキル
噛付き 踏み付け 体当たり 尾撃 堅守
掘削 水棲 振動感知 激高 剛力 夜目
自己回復[大] 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大]
MP回復増加[中] 土属性 水属性 木属性
ブレス 耐即死 耐混乱 地震波 結界生成
召魔の森 ポータルガード
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