883
地下洞窟の最下層の中継ポータルに到着。
どうやらまだ拡張工事は終わっていないようだ。
ま、今日の所はいい。
仏像シリーズを相手に格闘戦をしたいから、ここから元のルートに向かうのだ。
目標はある。
少なくともフローリンのレベルアップまで、粘りましょう。
得物は?
格闘戦が基本なので無しでいいけどね。
孔雀明王様への対策は用意しておこう。
グレイプニルはいつでも使えるように準備しておきたい。
そして汚いかもだが、老蠍獅子神の隠し爪と老蠍獅子神のバグナグは意図的に使おう。
密着した状態から隙間に捻じ込むように。
露出した肌を引っ掻くように。
嫌がらせではない。
全身を金属鎧で防御しているような相手に使う事もあるだろう。
その前に基本だ。
使いこなせるようにしておくのだ。
無論、急所は狙います。
妥協はしません。
自重もしません。
仏罰を恐れる理由は皆無だ。
何しろここまで、散々な事を仏像シリーズにしているからな。
今更なのです。
《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【回避】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【受け】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【溶魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【精密操作】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【投擲】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【限界突破】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『フローリン』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
かなり頑張ってみました。
一番奮戦したのは間違いなく船岡なのだろうけどね。
【投擲】がレベルアップしている理由でもある。
そう、小さい状態の船岡を投げてますが何か?
酷いとは思わない。
仏像シリーズを纏めて圧殺する事に心は痛まない。
これもまた、今更なのです。
フローリンのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
フローリン ゴールデンバットLv46→Lv47(↑1)
器用値 66
敏捷値 90
知力値 38(↑1)
筋力値 52
生命力 52
精神力 38(↑1)
スキル
噛付き 飛翔 反響定位 遠視 回避 奇襲 隠蔽
追跡 監視 気配遮断 魔力遮断 自己回復[小]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] 吸血 猛毒 暗闇
混乱 麻痺 石化 忘却 催眠 高周波 共振波
低周波 毒耐性 耐即死 耐暗闇
《これまでの行動経験で【解体】がレベルアップしました!》
蘇芳羂索、それに千宝法輪を確保出来たみたいだ。
上々でがあるんだけど、悩みが増えた。
千宝法輪と千宝相輪だ。
これ、手首と足首に装備する代物であるんだが、オレだけで使っていいのか?
多分だけど、召喚モンスター達に与えてもいいと思えるのだ。
思い付いたなら早速、実行だ。
鞍馬に与えてみましょう。
外見上はそう大きく変わっていません。
それにこの千宝法輪と千宝相輪、人型以外にも使えるのかな?
大きさが自在に変化しているように見えるのです。
鞍馬だから、という可能性もあるけど。
それは先々に試したらいい。
今は数に余裕は無いのです。
さて、時刻は午後11時50分。
ギリギリだけど目標は達成、召魔の森に戻るべきか?
もう少し粘ってみたくもあるんですけどね。
連夜で徹夜は避けましょう。
お肌に悪い。
違った。
健康に悪い。
調子に乗ったまま、突き進んでみたい気分はあるけどここは冷静になれ!
格闘戦も少々、荒っぽくなっているぞ?
召魔の森に戻ろう。
いつもの通り、装備を修復してログアウトだ。
日付は跨ぐ事になるだろうけど仕方ない。
明日の予定は?
サニアの町の周辺の掃討になるだろう。
テレポートで跳べる所まで、エリアポータルの機能が復旧してくれていたらいいんだけどな。
一昼夜も経過していないのだ。
そこまで求めるのは酷だろう。
先行して知り合いにいてくれたら有難いな。
そうであって欲しいものです。
《フレンド登録者からメッセージがあります》
《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『スーラジ』がレベルアップしました!》
《『スーラジ』のステータスを確認して下さい》
《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『蝶丸』がレベルアップしました!》
《『蝶丸』のステータスを確認して下さい》
《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『網代』がレベルアップしました!》
《『網代』のステータスを確認して下さい》
《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『オーロ』がレベルアップしました!》
《『オーロ』のステータスを確認して下さい》
《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『プラータ』がレベルアップしました!》
《『プラータ』のステータスを確認して下さい》
ログインしました。
時刻は午前5時30分だ。
ポータルガードのレベルアップもあるけどメッセージが気になります。
装備か?
携帯食か?
さあ、どっちだ?
『依頼のあった携帯食は出来ました!搬入は直接、そっちで!』
搬入?
えっと、搬入なんですか?
一体、どれ程の量になっているんだか。
確かに渡した食材の量は半端じゃなかったんだけど。
こっちに来ている、という事なんだろうか。
ならば今、厨房にいておかしくない。
早速だけど行ってみましょう。
スーラジ クローンサーヴァント[女性型]Lv45→Lv46(↑1)
器用値 92(↑1)
敏捷値 56(↑1)
知力値 66
筋力値 30
生命力 31
精神力 46
スキル
手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 料理 木工
石工 牧畜 農作 調教 縫製 夜目 監視
宮中儀礼 精密操作 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]
自己修復[中] MP回復増加[大] 時空属性 光属性
闇属性 火属性 風属性 水属性 土属性 木属性
蝶丸 サイバーLv45→Lv46(↑1)
器用値 92(↑1)
敏捷値 55
知力値 80
筋力値 30
生命力 32
精神力 57(↑1)
スキル
小剣 弓 受け 回避 料理 牧畜 調教 醸造
夜目 監視 連携 精密操作 物理抵抗[中]
魔法抵抗[中] 自己修復[中]] MP回復増加[中]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 土属性
水属性 木属性
網代 レイバーLv45→Lv46(↑1)
器用値 83
敏捷値 49
知力値 40
筋力値 81(↑1)
生命力 58(↑1)
精神力 33
スキル
手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 平衡 登攀
跳躍 木工 造林 農作 石工 夜目 連携
精密操作 物理抵抗[大] 魔法抵抗[中] 自己修復[中]
MP回復増加[小] 土属性 水属性 木属性
オーロ オリハルコンドールLv45→Lv46(↑1)
器用値 96(↑1)
敏捷値 35
知力値 56(↑1)
筋力値 55
生命力 62
精神力 36
スキル
手斧 槌 弓 小盾 回避 受け 木工 造林
錬金術 精密操作 夜目 登攀 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] 自己修復[大] MP回復増加[小]
MP回収[小] 同調 火属性 土属性 水属性
木属性
プラータ ミスリルドールLv45→Lv46(↑1)
器用値 85
敏捷値 58(↑1)
知力値 59
筋力値 43(↑1)
生命力 44
精神力 51
スキル
剣 槌 弓 小盾 回避 受け 料理 縫製
牧畜 ガラス工 薬師 精密操作 平衡 連携
夜目 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 自己修復[中]
MP回復増加[中] MP回収[中] 土属性 水属性
木属性
確認終了だ。
ポータルガードの見直しはいいだろう。
人形組、ゴーレム組、蜂組、それにモジュラスは作業中だ。
他の面々は狩りのようです。
ふむ。
今日はアデルも春菜もモフモフ地獄に囚われる事はないだろう。
それでも心配だけど。
ま、闘技場に行けば分かる。
きっと真面目に対戦をしていると思います。
「オッス!搬入しに来たよ!」
「おはよう、キース。一応だけど精算からでいい?」
「ええ、勿論」
厨房から顔を出して挨拶していたのはミオです。
どうやら優香もいるようだ。
そして食堂にはフィーナさん、サキさん、レイナ、マルグリッドさんがいる。
6名パーティですね、分かります。
だが、最も目立っているのは別の存在です。
食堂は結構、広いんですけどね。
携帯食料はパレットに積んであったのです。
そう、パレットだ。
小さいかもだが、パレットだ!
かなりの量なのが明らかです。
「大変な量になったけど、これ全部食べきれるのかしら?」
「味は保証するよ!賞味期限もね!」
「ほう」
そうか。
中々の自信作であるらしい。
一番上の1個を手にして【鑑定】してみましょう。
【食料アイテム】金銀猪の携帯食 満腹度+50% 品質A+
レア度9 重量1+ 敏捷値向上[中]、筋力値向上[小]
生命力向上[小] クリティカル発生確率上昇[小]
効果継続時間は約7時間
金耀猪の肉と銀耀猪の肉の干し肉を奢った携帯食。
持ち運ぶのに便利。良く噛んで摂らないと効果が出ない。
水も同時に摂らないと効果は半減するので注意!
※連続使用可能。但し食べ過ぎには注意しましょう!
どうやら1食当りの量は多めであるようです。
以前に購入した携帯食と比べて大きい。
その分、満腹度も高いようだ。
後は味だが、ミオの言葉を信じましょう。
今日の昼食はこれでいいよね?
「でも、お高いわよ?」
「何とかしますよ」
実際に結構な出費になりました。
魔結晶で3個ですか、そうですか。
でも暴利とは思わない。
食料事情は大いに解消されるだろう。
「では、闘技場に行ってますので」
「朝食が出来たら呼びに行くね!」
どうやらフィーナさん達はここで情報収集をしているみたいなんだが。
既にサニアの町に跳べるターゲットはいるみたいです。
だからこそ、ゆっくりしていられるんだろうけど。
戦況がどうなっているのかは朝食を摂りながら聞けるだろう。
しかし奇妙な光景だ。
パレット単位の携帯食を《アイテム・ボックス》に格納したんだけどね。
それでも容量はたっぷりと余っている。
まあいい。
携帯食はこれで当面、心配しなくていいのだ。
次の課題は?
ジルドレとカヤに依頼している防具類だな。
こっちは気長に待っていましょう。
「面白い事になってるな」
「あ!キースさん!」
「おはようございます」
闘技場はちょっと変わった形で戦闘が繰り広げられてました。
プレイヤー同士で対戦をしている。
今は春菜とヘラクレイオスくんです。
ほう。
オレもそのつもりで布陣を組むかな?
「お互いに対戦しているんです。勝ち抜き戦でして」
「勝ち抜きか。そりゃあ厳しいな」
「ドラゴン禁止、勝ったらパーティメンバー交代は無しのルールです」
成程ね。
挑む方は布陣を変更出来る訳か。
「私もいいか?」
「「「「いやいやいやいや!」」」」
「キースさんだけが連戦になりますって!」
そうかなあ。
布陣変更無し、となれば布陣の隙を衝いてくれそうな気がするんですけど。
どんな布陣であれ、どこかに攻略が可能となる突破口はあると思うのだ。
完璧、というのはあり得ない。
いや、あるのだとしたら、そこに進歩は無い。
オレ自身、気付いていない穴があってもおかしくないのだ。
「何だったら2つのパーティのユニオンでどうだ?」
「逃げちゃダメですか?」
「キースさんがより情け容赦しなくなるだけですよね?」
「えー」
ダメですか、そうですか。
確かにムキになって戦いそうな気がしますけど。
まあ、仕方ない。
普段通り、オベリスクにアイテムを捧げて対戦にしようか。
布陣は?
ヴォルフ、護鬼、戦鬼、ナイアス、ロジットにしました。
密かに思ってます。
いつでも対戦を挑んでくれてもいいんですよ?
《只今の戦闘勝利で【杖】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【精密操作】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【投擲】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『護鬼』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
手元には闘技場に捧げるのに十分な量のアイテムがあった。
そして召魔の森の闘技場もまた十分に広い。
同時に対戦をしていても余裕はある。
プレイヤー同士の勝ち抜き戦も観戦してみたい。
そう思わなくもない。
だが観ているだけ、というのは一種の拷問なのです。
戦いたくなってしまう。
だからだろうか、対戦はより一層激しい戦いになっていたと思う。
相手はヘパイストスの化身に従者、キュクロプスの分身にヘカトンケイルの分身だ。
並みの相手じゃないけど、こっちも並みじゃなかった。
怪獣同士の戦争みたいになってますよ?
護鬼のステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
護鬼 羅喉Lv46→Lv47(↑1)
器用値 70
敏捷値 70
知力値 45
筋力値 61(↑1)
生命力 61(↑1)
精神力 45
スキル
弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避 隠蔽
奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 連携 精密操作
跳躍 平衡 気配遮断 気配察知 自己回復[小]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 流転相
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『戦鬼』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
で、その怪獣ですけど。
違った。
戦鬼だ。
久々に暴れたからであるのか、妙にスッキリした様子を見せてます。
最近、投擲役を担う事が多かったけど今日は最初から組んで戦っていた。
やはり殴る蹴るが好きみたいだ。
気が合うな。
オレも大好きです!
戦鬼のステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。
戦鬼 オーガロードLv46→Lv47(↑1)
器用値 53
敏捷値 71
知力値 15
筋力値 98(↑1)
生命力 98(↑1)
精神力 15
スキル
打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避 登攀
平衡 投げ技 関節技 体当たり 激高 夜目
掴み ダッシュ 跳躍 平衡 軽業 連携
物理抵抗[小] 魔法抵抗[微] 自己回復[極大]
耐石化 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐暗闇
毒耐性
今日は朝から空中戦になる可能性が非常に高い。
格闘戦成分は少しでも稼いでおきたいものだ。
「朝食の時間ですよー!」
優香の声に片手を掲げて応えつつこれからの展開を思う。
昨夜はセンチネルゴーレムと戦えたのは幸運であった。
今日はどうだろう?
いい相手に恵まれていて欲しいものです。
「サニアの町の住民が移動ですか?」
「ええ。あのままじゃ危ないって」
「町の復興に半分は残るみたい。半分は南にある村まで行くみたいよ?」
「その護衛任務もあるって訳ですか」
ちょっとだけ心惹かれる所だ。
ボーナスポイントを稼げるかも?
そう思えるんだが。
随行するのはドラゴニュート、バードマン、ミュルミドンといったNPC。
それにフォレストドラゴン、フレイムドラゴン、ブラックドラゴンが随行するとか。
誰が襲うのよ?
アラバスタードラゴンがいるとしても、襲ってどうにか出来る戦力じゃない気がします。
悪魔達が組んでいたとしても難しいだろうな。
うーむ、どうしよう。
それにしてもペンネが旨い。
食べ進めつつ、会話に参加する。
「フィーナさん達は町の復旧ですね?」
「ええ」
「周辺の掃討は攻略組も来るよ!」
じゃあ町の周辺は手が足りそうだな。
もう少し、冒険してもいいのかな?
「遭遇情報はどうです?」
「かなり少なかったみたいね」
それは悪い報せだ。
魔人も何をしているんだか。
もっと強敵を寄越して欲しい。
「今日は手分けして探索をする方がいいかな?」
「問題ないと思います」
「探索範囲が拡がりますから。その方が効果的でしょうね」
此花とイリーナも納得しているようだ。
オレの性格も見抜かれているだろう。
強敵を求めて彷徨った挙句、何も戦果は無しというのは我慢ならない。
ここは手分けしてでも強敵を探すべきだ!
「じゃあこの後、移動ね!」
「サニアの町にはリック達がいるから。テレポートで跳ぶ時のマーカーにしてね?」
「了解です」
では。
ペンネは残さず片付けよう。
会話をしながらだとやはりダメだ。
食事に集中出来なかった気がします。
サニアの町に到着。
より正確に言えば、リックをマーカーとしてテレポートで跳んだ訳だが。
住民の皆さんも仰天していました。
まあ、そうかも?
召喚モンスター達の中にはグレータードラゴンもいたのだから。
「じゃあここから手分けして探索ですね」
「ああ。対応が無理と思えるようなら連絡してくれてもいいが」
少し間を置く。
アデル達の視線が集中するけどね。
「アラバスタードラゴン単体までなら単独パーティで狩れると思うぞ?」
「「えっーーーー?!」」
「【英霊召喚】に【精霊召喚】を使っても自信ないですよ!」
ヒョードルくんの意見には賛同出来ませんな!
自信の有無の話じゃない。
出来るかどうかの問題だ。
「言いたいのは、アレだ。自信を持てって事かな?」
「はあ」
「ま、襲われたら反撃するしかないですよね」
駿河と野々村の反応はどこか茫洋としている。
どうにも判り辛いが、戦闘の様子を見れば分かる事もある。
基本的に戦闘が好きなのだと思う。
問題があるとしたら、配下の召喚モンスターの偏りだろう。
空中戦に対応出来る面々でも偏っている。
アークデーモンも女性型しか見ていないし、どうやらホーライも複数揃えているようなのだ。
主軸のグレータードラゴンがいるから問題は無いと思いたい。
「最初から無茶と思える戦力がいたら教えてくれてもいいけどな」
「ええ、勿論」
「強敵がいてくれるといいですね」
イリーナも此花も分かっているようだな。
そう、オレが求めてるのは大苦戦するような強敵であるのだ。
いて欲しいものです。
オレの布陣は?
蒼月、スパッタ、イグニス、メジアン、命婦となってます。
アデル達は各々、普段組んでいるユニオンで挑むようです。
アデルとイリーナ。
春菜と此花。
ヒョードルくん、ヘラクレイオスくん、ゼータくん。
そして駿河と野々村。
向かう先は各々の考えに任せるとしてだ。
オレはどうする?
北へ行ってみるか。
コンティ家の本拠地は北にある、というし。
行ってみよう。
魔人と共謀している法騎士がいるかどうか。
そこを確かめてみたい。
時刻は午前7時50分。
N5E19マップを抜け、N6E19マップに突入した。
眼下は牧歌的な風景。
農民らしきNPCも見えたが、どうもオレの目論見は外れたみたいだ。
魔人が率いる群れが一切、引っ掛からない。
低空飛行も確かめてみたが、巨神も襲って来ない。
外れであったみたいだ。
このまま本拠地まで行ってみるか?
そう思ったけど、どうやら当りの部分もあったかも?
西へと移動する、小規模な軍勢。
但しNPCだ。
装備は一貫していないが、共通する事もある。
腕に白い布らしきものを巻いているようだ。
スパッタの目で見てもそれ以上の事は分からない。
襲おう、とは思わなかった。
スパッタの目を借りて何名かを【識別】してみたんだが、ダメだ。
全員、黄色マーカーで反撃許可も無い。
襲っていい相手ではなさそうだ。
マップ内をもう少し、探索しようか?
どうもオレが望む強敵がいるような雰囲気がしません。
まだどうにか、禁断症状は出ていない。
オレはまだ冷静だ。
その筈だ。
《フレンド登録者からテレパスです!会話が可能となります》
誰かと思ったら珍しい。
譲二だと?
一体何の用件だろう?
「キースだ、どうした?珍しい」
『今、N4E15マップだ!魔人連中が来ている!』
「本当か?」
『主力は海亀だがアラバスタードラゴンもいる!白の洞窟はまだ使える筈だ。こっちに来れるか?』
「了解だ!」
来た。
魔人共め、海から来たのかよ!
これは想定外だな!
(テレポート!)
N4E15マップのエリアポータル、白の洞窟を指定して跳ぶ。
さて、どれだけの戦力で攻めて来たのかな?
楽しみにしておこう。
白の洞窟に到着。
そこは砂浜であったが、まだ魔物は押し寄せていないみたいです。
だが剣呑な風景が見えていた。
沖に見えるのは、島。
森が茂る島だ。
だがその正体は恐らく、隷獣・アスピドケロン。
そして頭上を舞う幾つかの影。
悪魔達だ!
半分はエアーマンタか、と思われたが違うようです。
ブルーマンタ ???
魔物 討伐対象 アクティブ
??? ???
空を舞うエイだけど、エアーマンタより更に大きいようだ。
より手強くなっているって事だろう。
でも【識別】で見えている範囲はそこそこある。
強さに期待していいとは思えないな。
そして白の洞窟の結界に突っ込もうとしているのが分かる。
気の早い事だ。
だが時間に猶予は無い。
隷獣・アスピドケロンに侵入されてしまえば後が大変だ!
プレイヤーの姿は?
正直、少ない。
船も何隻か沖にいるのが見えるだけだ。
迎撃しているのだろう。
「ハッ!」
蒼月を駆った。
一気に高度を上げる。
迎撃している面々と連携するのであれば、オレの役目は?
空中からの支援、そこに尽きる。
以津真天 ???
妖怪 討伐対象 ???
??? ???
昼間から妖怪ですか?
名前は仏像シリーズかと思ったけどまるで違う。
蛇身のドラゴンだ!
敢えて例えるならストランドが翼を生やしているような感じになるのか?
だがこいつもそう大きな脅威では無さそうだ。
亜氷雪竜の投槍が命中したら一発で沈む。
タフネスの面ではまるでダメだ!
その反面、攻撃力は高いみたいです。
前脚の爪は鋭い剣、口にある牙も鋸のようであり、捕まったら大変そうだ。
そう、一度捕まってます。
油断するなよ、オレ!
(((((ミーティア・ストリーム!)))))
(((((プラズマ・ブラスト!)))))
((((アシッド・レイン!))))
((((ヘイルストーム!))))
((((スウォーム!))))
(ミラーリング!)
周囲のブルーマンタに大ダメージ、以津真天は一気に減ったみたいだ。
格上なのは以津真天なんだが。
まあ、いいか。
眼下の船の甲板に降りる。
軍船ではあるまい。
明らかに漁船であるのだが、今は貴重な戦力だろう。
そこにプレイヤーの姿が見えていた。
20名近く?
パーティにして3つ分かな?
「上空から支援する!ユニオン申請、いいか!」
「ああ、助かる!」
こっちからユニオン申請を出す。
躊躇はしない。
そこに何名か知り合いの顔を見ていたからだ。
二郎と譲二、宗雄の漁師達。
スズラン、久能、ミハイロフ、鈴原、アビゲイルもいる。
船には迎撃用であるのか、大型の弩弓が備え付けられていた。
海上はブルーマンタに悪魔の死体が幾つも浮かんでいる。
「援軍要請は?」
『今もやってる!間に合えばいいんだが』
「間に合うさ!」
二郎にそう言い残すと空に駆け上がる。
そう、援軍は次々と来るだろう。
サニアの町の時と同じだ!
今のうちに獲物を仕留めておくべきだろう。
赤えい ???
妖怪 討伐対象 ???
??? ???
掃討を進めてつつ眼下の戦力を確認するとこんなのがいた。
隷獣・アスピドケロンは大きい。
概ね、その大きさでレベルがどの程度なのかを予測していたんだが。
こいつはレベルが超絶的に高めの隷獣・アスピドケロンではなかった。
マーカーで確認すると別の存在だったみたいです。
その背中には森が茂っているように見えたが、どうやらマングローブ状態です。
何かが蠢いているのが分かる。
それが何であるのかはまだ明確じゃない。
嫌な予感がしますよ?
隷獣・アスピドケロンもその背中に何が潜んでいるのか?
この強襲揚陸艦達は海にいるうちに沈めるべきだろう。
((((((((((((((((((((((ファイア・エクスプロージョン!))))))))))))))))))))))
(ミラーリング!)
先頭にいた隷獣・アスピドケロンの背中を焼き払ってみる。
結界はどうやら無いみたいだ。
攻撃は亀の甲羅を焼いている。
ダメージは期待しない。
背中に何を乗せているのか、見たいだけだ。
魔針海栗 ???
魔物 討伐対象 ???
??? ???
拳神シャコ ???
魔物 討伐対象 ???
??? ???
デスオマール ???
魔物 討伐対象 ???
??? ???
ジャイアントガザミ ???
魔物 討伐対象 ???
??? ???
いつかどこかで見た魔物だ。
食材!
食材!
これは美味しそうだ!
「亀にダメージは通るぞ!」
『了解!』
『援軍、来てます!空中は任せます!』
左上の仮想ウィンドウにユニオンに加わった面々が表示されて行く。
ほう、もう来たのか。
アデル達も揃っている。
サモナー系の最大の利点は?
1つに絞るのであれば、汎用性の高さって事になるだろう。
戦況に合わせて布陣を変更出来るのは実に利便性が高い。
「聞こえるか!制空権確保を優先!船の上空を確保するぞ!」
『『『了解!』』』
『『応ッ!』』
本音を言えば爆撃を続けたい所だが、敵の空中戦力が多い。
仕留め切れなかったブルーマンタには海中に退避している個体もいた。
そして入れ替わりであるのか、海中から次々とブルーマンタが浮き上がって来る!
空中戦力を掃討するには圧倒的に数が足りない。
これ、間に合うのか?
アデル達が加わっても心配だ。
「ッ!」
悪魔達も健在だ。
至近距離で爆炎、直撃でないにしても熱い!
やはり主力は悪魔達か?
統率しているであろう魔人が見受けられないのが謎だが。
いや、どこかにいる。
稚拙にも思えるけど、統率されているように思えるからだ。
単純に数で圧倒しようというのは、ある意味で正しいのです。
いいぞ、もっと寄越せ!
いやいやいやいや!
亀と巨大エイも仕留めたい!
出来れば程々に魔物を寄越して欲しい。
苦悩する時間が続きそうだ。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv141
職業 サモンメンターLv30(召喚魔法導師)
ボーナスポイント残 11
セットスキル
小剣Lv103 剣Lv101 両手剣Lv105 両手槍Lv112
馬上槍Lv117 棍棒Lv101 重棍Lv101 小刀Lv102
刀Lv101 大刀Lv104 手斧Lv95 両手斧Lv90
刺突剣Lv101 捕縄術Lv112 投槍Lv116
ポールウェポンLv118
杖Lv120(↑1)打撃Lv131(↑1)蹴りLv131(↑1)
関節技Lv130(↑1)投げ技Lv130(↑1)回避Lv137(↑1)
受けLv137(↑1)
召喚魔法Lv141 時空魔法Lv127 封印術Lv126
光魔法Lv124 風魔法Lv124 土魔法Lv124
水魔法Lv124 火魔法Lv124 闇魔法Lv125
氷魔法Lv124 雷魔法Lv124 木魔法Lv124
塵魔法Lv124 溶魔法Lv125(↑1)灼魔法Lv124
英霊召喚Lv6 禁呪Lv126
錬金術Lv112 薬師Lv33 ガラス工Lv33 木工Lv67
連携Lv100e 鑑定Lv105 識別Lv116 看破Lv100e
耐寒Lv80e
掴みLv80e 馬術Lv118 精密操作Lv82(↑2)
ロープワークLv100e 跳躍Lv50e 軽業Lv50e
耐暑Lv80e 登攀Lv60e 平衡Lv100e
二刀流Lv100e 解体Lv104(↑1)水泳Lv75 潜水Lv80e
投擲Lv53(↑3)
ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv100e 隠蔽Lv100e
気配察知Lv100e 気配遮断Lv100e
暗殺術Lv60e
身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv114
魔法効果拡大Lv114 魔法範囲拡大Lv114
呪文融合Lv114
耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e
耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e
耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e 全耐性Lv59
限界突破Lv2(↑1)獣魔化Lv39
召喚モンスター
護鬼 羅喉Lv46→Lv47(↑1)
器用値 70
敏捷値 70
知力値 45
筋力値 61(↑1)
生命力 61(↑1)
精神力 45
スキル
弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避 隠蔽
奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 連携 精密操作
跳躍 平衡 気配遮断 気配察知 自己回復[小]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 流転相
戦鬼 オーガロードLv46→Lv47(↑1)
器用値 53
敏捷値 71
知力値 15
筋力値 98(↑1)
生命力 98(↑1)
精神力 15
スキル
打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避 登攀
平衡 投げ技 関節技 体当たり 激高 夜目
掴み ダッシュ 跳躍 平衡 軽業 連携
物理抵抗[小] 魔法抵抗[微] 自己回復[極大]
耐石化 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐暗闇
毒耐性
フローリン ゴールデンバットLv46→Lv47(↑1)
器用値 66
敏捷値 90
知力値 38(↑1)
筋力値 52
生命力 52
精神力 38(↑1)
スキル
噛付き 飛翔 反響定位 遠視 回避 奇襲 隠蔽
追跡 監視 気配遮断 魔力遮断 自己回復[小]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] 吸血 猛毒 暗闇
混乱 麻痺 石化 忘却 催眠 高周波 共振波
低周波 毒耐性 耐即死 耐暗闇
スーラジ クローンサーヴァント[女性型]Lv45→Lv46(↑1)
器用値 92(↑1)
敏捷値 56(↑1)
知力値 66
筋力値 30
生命力 31
精神力 46
スキル
手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 料理 木工
石工 牧畜 農作 調教 縫製 夜目 監視
宮中儀礼 精密操作 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中]
自己修復[中] MP回復増加[大] 時空属性 光属性
闇属性 火属性 風属性 水属性 土属性 木属性
蝶丸 サイバーLv45→Lv46(↑1)
器用値 92(↑1)
敏捷値 55
知力値 80
筋力値 30
生命力 32
精神力 57(↑1)
スキル
小剣 弓 受け 回避 料理 牧畜 調教 醸造
夜目 監視 連携 精密操作 物理抵抗[中]
魔法抵抗[中] 自己修復[中]] MP回復増加[中]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 土属性
水属性 木属性
網代 レイバーLv45→Lv46(↑1)
器用値 83
敏捷値 49
知力値 40
筋力値 81(↑1)
生命力 58(↑1)
精神力 33
スキル
手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 平衡 登攀
跳躍 木工 造林 農作 石工 夜目 連携
精密操作 物理抵抗[大] 魔法抵抗[中] 自己修復[中]
MP回復増加[小] 土属性 水属性 木属性
オーロ オリハルコンドールLv45→Lv46(↑1)
器用値 96(↑1)
敏捷値 35
知力値 56(↑1)
筋力値 55
生命力 62
精神力 36
スキル
手斧 槌 弓 小盾 回避 受け 木工 造林
錬金術 精密操作 夜目 登攀 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] 自己修復[大] MP回復増加[小]
MP回収[小] 同調 火属性 土属性 水属性
木属性
プラータ ミスリルドールLv45→Lv46(↑1)
器用値 85
敏捷値 58(↑1)
知力値 59
筋力値 43(↑1)
生命力 44
精神力 51
スキル
剣 槌 弓 小盾 回避 受け 料理 縫製
牧畜 ガラス工 薬師 精密操作 平衡 連携
夜目 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 自己修復[中]
MP回復増加[中] MP回収[中] 土属性 水属性
木属性
召魔の森 ポータルガード
ジェリコ、ティグリス、クーチュリエ、獅子吼、極夜、モジュラス
雷文、清姫、守屋、シリウス、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄
ジンバル、虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック、オーロ
プラータ、イソシアネート、タペタム、風花




