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擂り鉢状に窪んだ中心に巨石が見えていた。
ようやく炎精の岩に着いたか。
もうこの縁の部分はエリアポータルの領域である。
後方に魔物の気配はあったが、さすがに相手にする気分ではない。
連戦でMPバーは半分を割り込んでしまっており、3割すらないのだ。
長めの休憩をしてでも回復を図っておきたい所である。
それに時刻は12時を過ぎていた。
昼飯にしたい。
「まずは食事だな」
「ですね」
ラムダは携帯食で済ませてしまうみたいだ。
食べるスピードが速い。
オレが食事の用意をしている間に半分ほどが消えていた。
「焦らなくていいんじゃ?少し長めの休憩にしないとMPが不安だと思うが」
「ング」
「食べながら喋らなくていいから」
水で流し込むように食ってるけどさ。
現実でもそんな食べ方をしてたら健康に悪いぞ?
ラムダは一気に食べ終えるとオレが食事を終えるまで待っていた。
その間、召喚モンスター達を色々と観察しているようである。
スライムのリグを指で突いて反応を楽しんでいるようなのだが。
さては肉球好きか?
あるかもしれないな。
「じゃあ暫く休憩だな」
「どの辺りまで待機しますか?」
「MPバー6割は欲しいからなあ」
「では暫くログアウトしていいですか?」
「勿論」
ラムダはテントを《アイテム・ボックス》から取り出して設営を始めていた。
それを傍目に見ながらヴォルフのステータスを見る。
ヴォルフ ウルフLv8
器用値 12
敏捷値 27
知力値 12
筋力値 12
生命力 18
精神力 12
スキル
噛付き 疾駆 威嚇 聞耳 危険察知 追跡
クラスチェンジ候補
グレイウルフ
ホワイトウルフ
ブラックウルフ
選択肢が3つとか。
どれがいいのか、分かりませんが?
取り合えず簡単な説明くらいあるだろう。
グレイウルフの項目に目を凝らしてみる。
するとヴォルフのステータスとスキルが変化したようだ。
ヴォルフ ウルフLv8→グレイウルフLv1(New!)
器用値 12
敏捷値 29(↑2)
知力値 12
筋力値 14(↑2)
生命力 20(↑2)
精神力 12
スキル
噛付き 疾駆 威嚇 天耳(New!)危険察知 追跡 夜目(New!)気配遮断(New!)
【グレイウルフ】召喚モンスター 戦闘位置:地上
ウルフの上位種。攻撃手段は噛付き。体毛は灰色で腹側が白色。
体格はウルフより一回り大きくなる。戦闘能力はもちろん、探索能力にも秀でている。
元々夜目が利くウルフだが、その能力が向上している。
《クラスチェンジしますか?》
《Yes》《No》
わお。
レベルで言えば3つ分、一気に上がるようなものだ。
しかもスキルが変わっていたり増えていたりするし。
凄いな。
とりあえず選択はせずに他の候補を見ておきたい。
ヴォルフ ウルフLv8→ホワイトウルフLv1(New!)
器用値 12
敏捷値 28(↑1)
知力値 13(↑1)
筋力値 12
生命力 18
精神力 14(↑2)
スキル
噛付き 疾駆 威嚇 聞耳 危険察知 追跡 氷属性(New!)
【ホワイトウルフ】召喚モンスター 戦闘位置:地上
ウルフの上位種。攻撃手段は噛付きと氷属性の特殊能力。体毛は白色。
寒冷地に順応したウルフ。氷属性の特殊攻撃能力が備わっている。
《クラスチェンジしますか?》
《Yes》《No》
これも凄いな。
ステータスの上昇幅はグレイウルフに及ばないが、氷属性が付くようだ。
白いモフモフとか。
アデルあたりなら喜びそうだな。
まだもう1種類あるし保留だ。
次を見よう。
ヴォルフ ウルフLv8→ブラックウルフLv1(New!)
器用値 12
敏捷値 27
知力値 14(↑2)
筋力値 13(↑1)
生命力 18
精神力 13(↑1)
スキル
噛付き 疾駆 威嚇 聞耳 危険察知 追跡 闇属性(New!)
【ブラックウルフ】召喚モンスター 戦闘位置:地上
ウルフの上位種。攻撃手段は噛付きと闇属性の特殊能力。体毛は黒色。
夜間活動により順応したウルフ。闇属性の特殊攻撃能力が備わっている。
《クラスチェンジしますか?》
《Yes》《No》
こっちは闇属性付きか。
なんか黒と聞くと怖そうなイメージがあるなあ。
一応、データとして3種のステータスとスキル一覧の画面をハードコピーしておく。
で、肝心の選択になる訳だが。
うん。
どれでもいいんだけどね。
攻撃能力の向上も捨てがたいのだが、探索能力の向上も必須だと思うのですよ。
ここは無難にいこう。
グレイウルフにするか。
グレイウルフの項目に目を凝らし、選択項目の《Yes》を選択した。
ヴォルフの毛並みが茶褐色から灰色に変化していく。
腹側は白色のままだ。
毛並みを触って見るとややゴワゴワとしていた感触なのが少しソフトになっている。
撫でてみると気持ち良さそうにヴォルフが喉を鳴らす。
オレの方も撫でる感触が心地いい。
「キースさん、そのオオカミの毛がさっきと違ってますけど?」
「同じ個体だけどね。ついさっきクラスチェンジした」
「召喚モンスターにも転職があるんですね」
「その辺りもプレイヤーと同じなんだろうな」
そう、プレイヤーだってクラスチェンジがあるのだしアリだろう。
プレイヤーだとどんな強さに変化するんだろうか。
興味はある。
でもオレってばサモナーなんだよなあ。
「設営は終わりました。1時間ほどで戻れると思います」
「了解」
ラムダがテントで寝転がるとあっという間に寝てしまったようである。
他のプレイヤーのログアウトしている状態を見るのは初めてだ。
単に寝ているようにしか見えない。
襲おうと思ったら襲えちゃうんじゃないの?
まあそんな事をしたら間違いなくペナルティがありそうなんだが。
余った時間で何をしようか。
呪文の確認、それに手空きならば木工作業でもやろう。
レジスト・スチーム(灼魔法)
ボイル(灼魔法)
スチーム・ショット(灼魔法)
レジスト・メルト(溶魔法)
リファイン(溶魔法)
ヴォルカニック・シュート(溶魔法)
レジスト・ディグレード(塵魔法)
エバポレイター(塵魔法)
サーマル・エクスパンション(塵魔法)
折れてしまったカヤのロッドを取り出し、破損部分を鋸で切りながら呪文を確認していった。
レジスト系統を3つ、連続して見ていく。
説明の文言が一緒だ。
属性名称が違っているだけである。
次行こう次。
スチーム・ショット、ヴォルカニック・シュート、サーマル・エクスパンションはそれぞれの属性の攻撃呪文だ。
水蒸気の塊、溶岩の塊、熱風で攻撃する形になる。
スチーム・ショットは射程は短いがダメージ多めのようだ。
ヴォルカニック・シュートも射程短めだが、命中すると継続ダメージが付くらしい。
サーマル・エクスパンションはウィンド・カッターよりやや射程が短いものの、使い勝手は良さそうだ。
命中率が非常に高い事が売りらしい。
対象周辺の空気を一気に熱膨張させてダメージを与える呪文だ。
何気におっかないな。
で、残る3つの呪文はお役立ち呪文の類であろう。
ボイルは器に水が入っている状態から一気に熱水にする呪文だ。
瞬間湯沸かし器だな。
何を茹でるのか、はプレイヤー次第か。
リファインは金属から不純物を取り除く精錬加工を行う呪文だ。
これは便利そうだな。
インゴット作成呪文と覚えておけばいいだろう。
エバポレイターは謎だ。
減圧呪文なのだ。
その結果として、水分を始めとした揮発成分を蒸発させる事になる。
ミイラでも作れとか?
何かに使えそうな気がするのだが。
まあいずれ閃く事もあるだろう。
2つに折れたカヤのロッドは、カヤのバチとして生まれ変わっている。
【鑑定】してみよう。
【武器アイテム:杖】カヤのバチ 品質C レア度2
AP+1 M・AP+2 破壊力2 重量0+ 耐久値60
殴ることも魔法発動もできる武器。
適度に弾力があり手に持っても滑り難いので扱いやすい。
風合いが美しい一品である。
打楽器に使うのにも良い。
うむ。
だがここで終わる訳ではない。
先端近くに穴を空けていく。
形状は三角形だ。
但し角の部分が尖らない様に丸みを持たせている。
反対側の先端には組み木の細工を施す。
ここにもあるアイテムを使うつもりだ。
三角に空けた穴には怒鶴の嘴を差し込む。
反対側には雪豹の爪を組み込む。
その予定だ。
何を作っているのか、と言えばピッケルもどきだ。
形状だけなら工事現場で使っているツルハシを小型化したような形状になる。
ツルハシは漢字で書くと鶴嘴、つまりツルのクチバシなのだから、使えて当然だ。
但し重量は思いっきり軽くなるだろう。
どうなるかは作って見なければ分からない。
そして使って見なくては分からない。
反対側に雪豹の爪を嵌め込むのは、石突き代わりにする為だ。
暗器の隠し爪は3つもあるのだから1つ潰すのにためらいはない。
怒鶴の嘴と雪豹の隠し爪を取り出す。
サイズを見ながら穴のサイズを調整していく。
固定用の楔も端材を削って作っていった。
あとは固定用にニカワを使って組み上げるだけだ。
もう1日ほど養生しておくか。
次だ。
採取したイヌシデの枝を削っていく。
何を作っているのか、と言えば練習用の武器だ。
木剣。
1本のイヌシデの枝から大きめの木剣とダガーサイズの木剣を削りだした。
この作業だけで15分程度しかかかっていない。
生産スキル凄いな。
【武器アイテム:剣】イヌシデの木剣 品質C- レア度2
AP+2 M・AP+1 破壊力3 重量1+ 耐久値70
イヌシデ製の木剣。練習用。
【武器アイテム:小剣】イヌシデの木小剣 品質C- レア度2
AP+1 M・AP+1 破壊力2 重量0+ 耐久値50
イヌシデ製の木小剣。練習用。
ほほう。
即席にしてはまあまあかな?
もう1セット、作っておいた。
2本の木剣に2本の木小剣が出来上がる。
当面の準備はこれでいいか。
木工作業が楽しくなったので、もう1組作っておく。
今度は木刀と木小刀だ。
【武器アイテム:刀】イヌシデの木刀 品質C- レア度2
AP+3 M・AP+1 破壊力2 重量1+ 耐久値70
イヌシデ製の木刀。練習用。
【武器アイテム:小刀】イヌシデの木小刀 品質C- レア度2
AP+1 M・AP+1 破壊力2 重量0+ 耐久値50
イヌシデ製の木小刀。練習用。
そういえば刀もあるんだよな。
闘技大会でも使っているプレイヤーは少数派だった。
剣の場合、その重量を利用してダメージを与えるのは比較的簡単だしな。
刀の場合はそうはいかない。
ある程度、慣れがないと難しいだろう。
プレイヤーズスキルで動きを全てを賄うとなると尚更だ。
スキルに依存しきるのは楽でいいだろうが、ある程度面白さを求めるならプレイヤーズスキルで操りたい。
雑談を通じてだが、そういう意見は多かった。
弓、刀、刺突剣は正直、難しいと思う。
楽なのは?となると断然、メイスのような棍棒ではなかろうか。
おっと。
いかん、ラムダがもう戻ってきてるじゃないの。
「すみません。遅くなりまして」
「いや、多分オンタイムだしいいんじゃないのかな?」
そしてラムダに小木剣を1本渡す。
オレも小木剣を1本持っていた。
「じゃあ鎧兜も着けて。ちょっと立ち会って見ようか。勿論、全力でね」
「え?剣なんですか?」
曖昧に笑顔だけで返事をしておく。
そういうのと違いますけどね。
「格闘戦じゃないんですか?」
「まずは君の力量を見たい、それだけだから」
10分後。
彼は構えることも出来ずにいた。
どうしたらいいのか、訳が分からなくなっているのだろう。
そういう気分になった経験があるから分かる。
「まあこんな所か」
ラムダはまだ呆然と言った所だ。
いや、そこまで落ち込まなくてもいいんだけど。
鍛える為にやっている訳ではない。
どの程度の戦闘力があるのか、確認したいだけだ。
「小剣とか剣のスキルまであるんですか?」
「いや、ないよ」
「へ?」
絶句してる暇は与えませんよ?
次に行こう。
「呆けている時間はないよ?次は木剣で。盾は要るかな?」
「いえ、これで行きます」
右手に木剣。
左手に小木剣。
二刀流スタイルか。
剣だけどね。
オレは木刀1本だけを持つ。
平正眼に構えた。
さて、どうかな?
10分後。
ラムダは両手の剣をだらりとぶら下げたまま、生ける彫像と化していた。
またも訳が分からなくなっているようだ。
「なんで通用しないんです?」
「うん。そこも含めて話をしておこうか。でも先にこっちから質問かな」
彼は強い。
ステータスが示すように間違いなくオレよりも強い。
でも怖くはない。
動きが素直に過ぎて先が読めてしまうからだ。
これは大きな弱点になるだろう。
その一方で彼の長所も良く見えた。
動きが速いのは勿論だが。
体勢を崩されても簡単に倒れないバランスの良さ。
全方位にダッシュができる足腰。
体勢が崩れても頭の位置が安定している。
これは何かのスポーツをやっていたな?
「スポーツですか?小さい頃からサッカーですね。武道経験はないです」
「ほう」
それでか。
立ち姿が様になっているように見えて違和感があったのだが。
ややガニ股のようだ。
幼少の頃からサッカーをしている筋金入りともなるとガニ股になり易い。
全方位に全力ダッシュを昔から繰り返すと自然とそうなる。
かと言ってガニ股のままではプレイで支障が出る。
姿勢の矯正が大事になるのだ。
ただ立っているだけだが、綺麗に軸が1本、体に通っているように見える。
即ち、頭、腰、膝が一直線になっているのが理想だ。
頭が安定するから周囲が見え易くなり、状況判断もより速く正確にできる。
武道においても、頭、腰、膝が一直線になる姿勢が望ましい。
昔から筒胴が良い、とされている。
筒胴の人が武道に向く、という意味ではない。
武道を極めていくに従い、立ち姿が筒胴に見えるようになる、というのがオレの爺様の言葉だ。
うん。
姿勢はいいんだよな、姿勢は。
でもその他が良くないんだよね。
剣を振る、突く、受ける、といった動作が素直過ぎて隙が見えてしまう。
だが望みはある。
スピードだけでも脅威なのだ。
その優位を活かせたらいい。
「では最初に言っておく。どんな武術でも一朝一夕には強くなれない。それは分かるかな?」
「はい」
「だから時間がかかる過程は全部飛ばす。肝心なのは君の要求している物が何かだと思う」
「?」
「復讐を果たす。目的はそこだから。すぐに出来ないことに力を注ぐ事はないからねえ」
「はあ」
「小剣も剣も十分に強いよ。PK職をただ倒すだけなら十分、でもそれじゃあいけないんだよね?」
「そうです」
「それで近接格闘の技術を磨きたい、という理解でいいのかな?」
「まさにそれです」
うむ。
まあ理解は出来るのだが。
「そして君は武道の素人。となると覚える技も絞るべきだな」
「え?」
「相手を長い時間、苦しめながら倒すとなると、そう多くの選択肢はないよ」
ラムダくんの目は期待に満ちているが。
「スリーパー・ホールド。裸絞めがいいな」
「え?」
裸絞め。
プロレスを見ていると簡単な技に見えるだろう。
延々と裸絞めを掛け合う試合は確かにつまらない。
でもね。
かなりおっかない技なのですよ。
この絞め技を喰らい何度も落ちたりすると、落ち癖もついたりするし。
だがこの技、このゲームではかなり有用だと思うのだ。
頚動脈を押さえると落として意識を奪うことが出来る。
喉を潰すやり方ならば、ダメージを与え続けることが出来る。
後者の場合、絞め続けながら相手に回復呪文をかけてやれば、かなり長時間苦しめられるだろう。
当然、闇魔法の回復呪文のダーク・ヒールが望ましい。
そして喉を潰せる、と言う事は呪文詠唱も大いに邪魔できる訳だ。
これは闘技大会で実証済みである。
だが問題もある。
戦いは常に1対1であるとは限らない。
複数のPK職を相手にするならば、かなり危うい事になる。
残り1人になるまでPK職を狩ってから使うべきだな。
「そうなると幾つか、スキルも補強したいよねえ」
「そこも相談したい所でして」
彼もその辺りは憂慮していたようだ。
ボーナスポイントも余らせている。
彼のスキル構成と取得可能なスキルリストをメッセージで送って貰う。
色々と相談しながら幾つかのスキルを追加取得して有効化させていった。
なんだろう。
他人のスキルなんだけど、こういうのって楽しかったりする。
そしてラムダのスキル構成はこうなりました。
プレイヤー名 オメガ
種族 人間 男 種族Lv8
職業 アヴェンジャーLv2
ボーナスポイント残11
セットスキル
小剣Lv6 剣Lv4 小盾Lv6 打撃Lv1(New!)蹴りLv1(New!)
回避Lv7 受けLv6
光魔法Lv5 闇魔法Lv1 水魔法Lv5
連携Lv4 鑑定Lv6 識別Lv6 看破Lv5
精密操作Lv5 二刀流Lv4 解体Lv5 投擲Lv5
罠Lv3 保護Lv3 掴みLv1(New!)
偽装Lv3 変装Lv3 隠蔽Lv3 追跡Lv2 拷問Lv1(New!)
無音詠唱Lv3 気配察知Lv3
[復讐の誓いにより取得]
カルマ識別Lv3 設定操作Lv3 ステータス操作Lv1
技能封印Lv2 呪詛Lv1
装備 鋳鉄のナイフ×2 兎革の鎧 革のブーツ
背負袋 アイテムボックス
所持アイテム 剥ぎ取りナイフ
称号 森守の証、秩序を望む者
復讐の誓い
ステータス
器用値 20(+6)
敏捷値 22(+7)
知力値 15(+5)
筋力値 17(+5)
生命力 16(+5)
精神力 15(+5)
カルマ 950 許容下限値350、許容上限値3,500
ラムダ本人の意向を尊重してこうなりました。
改めて思う。
化け物です。
【打撃】と【蹴り】、それに【掴み】は格闘戦を前提にした選択だ。
ラムダ自身の強い希望でもある。
【関節技】と【投げ技】は取得希望、という事になる。
つかまだ取得可能なスキル一覧になかった。
これは何度か実戦で仕掛けさせて試行錯誤すれば、いずれは取得可能になるだろう。
【拷問】も付けておく。
これ、簡単な説明によると、ダメージ以上の痛みを与える補助スキルだった。
おっかないな。
いや、何を考えているんだ運営。
ヤバ過ぎるだろ。
そしてこの補助スキル、オレも取得が可能なんだよな。
でも食指は動かない。
PK職を狙って狩る訳じゃないしね。
オレは設定にまで介入して痛覚設定を弄るスキルもないから意味がない。
「それじゃあ実戦といこうか」
「え?」
「正確には裸絞めの練習だな。ちょうどいい相手にも心当たりがあるから」
習うより慣れろとは良く言ったものだ。
裸絞めは魔物狩りの中で教える事にしよう。
手本はオレが実際に見せた方が分かりやすいだろうしな。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv10
職業 サモナー(召喚術師)Lv10
ボーナスポイント残8
セットスキル
杖Lv8 打撃Lv5 蹴りLv5 関節技Lv5 投げ技Lv4
回避Lv5 受けLv5 召喚魔法Lv10 時空魔法Lv3
光魔法Lv5 風魔法Lv5 土魔法Lv5 水魔法Lv5
火魔法Lv5 闇魔法Lv5 氷魔法Lv3 雷魔法Lv3
木魔法Lv3 塵魔法Lv3 溶魔法Lv3 灼魔法Lv3
錬金術Lv5 薬師Lv4 ガラス工Lv3 木工Lv4
連携Lv8 鑑定Lv6 識別Lv7 看破Lv3 耐寒Lv3
掴みLv6 馬術Lv6 精密操作Lv7 跳躍Lv3
耐暑Lv4 登攀Lv3 二刀流Lv5 解体Lv2
身体強化Lv3 精神強化Lv4 高速詠唱Lv5
装備 カヤのロッド×1 カヤのトンファー×2 雪豹の隠し爪×2
白銀の首飾り+
野生馬の革鎧+ 雪猿の腕カバー 野生馬のブーツ+
雪猿の革兜 暴れ馬のベルト+ 背負袋 アイテムボックス×2
所持アイテム 剥ぎ取りナイフ 木工道具一式
称号 老召喚術師の弟子、森守の証、中庸を望む者
呪文目録
召喚モンスター
ヴォルフ ウルフLv8→グレイウルフLv1(New!)
器用値 12
敏捷値 29(↑2)
知力値 12
筋力値 14(↑2)
生命力 20(↑2)
精神力 12
スキル
噛付き 疾駆 威嚇 天耳(New!)危険察知 追跡
夜目(New!)気配遮断(New!)
残月 ホースLv5
ヘリックス ホークLv5
黒曜 フクロウLv5
ジーン バットLv5
ジェリコ ウッドゴーレムLv4
護鬼 鬼Lv4
戦鬼 ビーストエイプLv4
リグ スライムLv4
文楽 ウッドパペットLv2
同行者 ラムダ(本名オメガ)




