表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
823/1335

823

《只今の戦闘勝利で【手斧】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【二刀流】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ティグリス』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



『ここで小休止にするわよ!』


『了解!』


 時刻は午前10時10分。

 いい頃合いだな。

 そして周囲の様相も気になる。

 広間の壁沿いに石造りの椅子が幾つか、並んでいるのだ。


 東雲が厳しい目付きで椅子を調べている。

 そりゃあ気になるよね?

 どう見ても尋常じゃない。



 ティグリスのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。

 もう1点のステータスアップは生命力を指定しましょう。



 ティグリス 白虎Lv39→Lv40(↑1)

 器用値 33

 敏捷値 94

 知力値 32

 筋力値 69(↑1)

 生命力 69(↑1)

 精神力 32


 スキル

 噛付き 引裂き 回避 疾駆 追跡 裂帛 霊能

 天啓 強襲 隠蔽 夜目 気配遮断 魔力遮断

 自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小]

 MP回復増加[小] 風属性 共振波 高周波 耐混乱

 耐石化 耐即死 風伯変(New!)




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『モジュラス』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 風伯変って何?

 鬼竜変と同様、切り札的な何かなのだろうか。

 恐らく、そう考えるべきなのだろう。



 モジュラスのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 モジュラス アラクネダッチェスLv39→Lv40(↑1)

 器用値 64

 敏捷値 64(↑1)

 知力値 64

 筋力値 30

 生命力 30

 精神力 64(↑1)


 スキル

 噛付き 弓 捕縄術 回避 掘削 振動感知

 反響定位 熱感知 夜目 気配遮断 魔力遮断(New!)

 奇襲 追跡 自己回復[小] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[大](New!)MP回復増加[中] MP吸収[中]

 出糸 罠作成 縫製 吸血 時空属性 光属性

 闇属性 風属性 土属性 水属性 氷属性 変化

 毒 麻痺 魅了 耐石化 耐魅了




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『清姫』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



『大きい!』


『ストーンコロッサスのサイズじゃないわね』


 イリーナが実際にストーンコロッサスを椅子の傍に立たせている。

 椅子のサイズの異常さがより鮮明になっていた。



『キングトロールだと、どう?』


『ちょっと待ってて。交代させてみる』


 此花がキングトロールを召喚。

 サイズの比較をしています。

 それでも椅子がまだ大きい。

 異様だ。

 大型化したスプリガン級かな?


 おっと、ステータス操作だ。

 呆けていちゃいけません。



 清姫のステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 清姫 白蛇姫Lv39→Lv40(↑1)

 器用値 50

 敏捷値 75

 知力値 50(↑1)

 筋力値 49

 生命力 49

 精神力 49(↑1)


 スキル

 剣 弓 小盾 噛付き 巻付 回避 受け 夜目

 匂い感知 熱感知 反響定位 気配遮断 魔力遮断

 変化 奇襲 跳躍 軽業 自己回復[中] 物理抵抗[中](New!)

 魔法抵抗[中] MP回復増加[小] MP吸収[中] 吸血

 暗殺術(New!)時空属性 光属性 闇属性 火属性

 土属性 溶属性 猛毒 沈黙 魅了 耐魅了



 モジュラスも清姫も段々と剣呑になっているような気がします。

 清姫の暗殺術とか怖い怖い!

 名前の由来を考えたら更に怖いです。



『インスタント・ポータル、使うわよ!』


 インスタント・ポータルはいいんだけどね。

 懸念すべき事があるのだ。

 相手は魔人。

 特に呪禁導師がいる場合、インスタント・ポータルが解除される可能性は高い。

 一応、警戒しておく方がいいだろう。






《只今の戦闘勝利で【手斧】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【刺突剣】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘で召喚モンスター『逢魔』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 ある意味これは酷い。

 巨大な椅子の上で待ち伏せしていたら来るわ来るわ。

 まあ2回だけでしたけど文句なしだ。


 インスタント・ポータルを目指して魔人達が来てくれるのは有難いな。

 無論、その魔人の中に呪禁導師がいる。

 でもメインディッシュはこいつじゃない。

 デーモンロード・ヴァイカウントにデーモンロード・ヴァイカウンテスだ。

 実に美味しい!



 逢魔のステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。

 もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。



 逢魔 闇鬼狼Lv39→Lv40(↑1)

 器用値 43(↑1)

 敏捷値 90

 知力値 53

 筋力値 42

 生命力 42

 精神力 43(↑1)


 スキル

 打撃 蹴り 回避 受け 投げ技 関節技 噛付き

 疾駆 跳躍 裂帛 呪詛 反響定位 隠蔽 追跡

 夜目 気配遮断 魔力遮断 自己回復[中] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[大](New!)変身 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 雷属性(New!)

 溶属性 暗闇 沈黙 耐暗闇



 モジュラスが罠を張り、他の召喚モンスターが奇襲を仕掛ける。

 オレは?

 メインディッシュをいきなり仕留めに行ってます。

 デーモンロード・ヴァイカウントだ!


 もう一方のデーモンロード・ヴァイカウンテスは?

 ティグリスが仕留めてます。

 風伯変も使っている。

 全身の毛が一気に逆立ち、全身を風の刃が竜巻状となって覆っていました。

 これまでも同様の攻撃を見せていたけど、風伯変は大幅な強化になっているようです。

 MPバーの消耗が凄いけどね。

 そこは鬼竜変と同様だ。


 風伯変の確認も出来た。

 それに魔人の2回の襲撃で中々の経験値が稼げたみたいだ。

 ここで布陣を変更すべきだろうな。

 フローリンを残して帰還させよう。

 赤星、ロジット、モスリン、ヘイフリックを召喚しました。

 夜の布陣になりかけているけどここは洞窟だし問題は無い。


 インスタント・ポータルが解除されたようで、フィーナさん達が姿を現している。

 小休止は終わったみたいだな。

 それにユニオン申請が来ています。

 当然、受諾しておこう。



『中から見てたけど相変わらず凄いわね』


「そうですか?」


 半分、呆れてませんか?

 そんな雰囲気がしてます。

 中から見てて苦戦する様子を見せていたら参戦していただろうな。

 きっとそうに違いない。


 良かった。

 経験値が減らないで済んだみたいです。



『インスタント・ポータルも魔人が来るようだと厳しそうね』


『攻略が難しそうだな』


『中継ポータルを設置する?石版はあるけど』


『もう少し様子を見てもいいんじゃないか?』


『はいはい!今は先に進むわよ!』


 色々と意見が出ている。

 まあ今はフィーナさんが言う通り、先に進むのが優先だろう。

 時刻は午前10時30分だ。

 まだまだ探索を切り上げるには早いだろう。






『待ってくれ!少し調べたい!』


『どうした東雲?』


 洞窟は僅かに方位を変えてはいるが一本道だ。

 センス・マジックで見ても周囲に異変があるように見えないが。

 東雲にはどうしても気になる箇所があったみたいだ。

 洞窟の一角を手で触りつつ、何かを探しているのか?

 いや、今度は槌で軽く壁を叩いて回っている。

 どうしたんだろう?



『多分だが隠し通路がある。そう大きくはないみたいだな』


『本当に?』


『一見、周囲の壁と一体化しているがな。曲線が僅かに違う』


 そうなのかな?

 オレの目では東雲が指し示す箇所の曲線の差はまるで判別出来ないけど。



『表面の仕上げも違っている。叩いてみても反響音が違う』


『その通路に行けそう?』


『砕いてみたら分かる』


 そんな訳で。

 いきなり土木工事が始まってしまった。

 掘削作業、と表現するのが憚られる勢いで東雲が槌を振って石ノミを叩く。

 その石ノミがまた、杭みたいに太い代物になる。

 支えているのは与作だ。


 あんた達、素で解体業者になれるよ。

 重機なんて不要です。

 ストーンコロッサスも手伝っているけど、どちらかと言えば瓦礫の撤去をやってます。

 生産職ではあるが、彼等は肉体労働を主としているから不思議じゃないけどさ、

 実に恐ろしい光景だ。



『あった!通路だぞ!』


『規模はどう?』


『そこそこ大きいな』


 確かに大きい。

 でも今までに踏破してきた洞窟に比べたら小さい。

 それに洞窟そのものの雰囲気も違っている。

 何かありそうな予感がします。



『こっちを先に進んでみましょうか』


 フィーナさんの意見に反論は出なかった。

 皆が何かを期待しているのは分かっている。

 異論は無いようだ。

 オレも期待している。

 宝物?

 いいえ、強敵です。



 その洞窟に魔物はいないようだった。

 魔人もいない。

 期待外れか、と思ったが違うみたいです。

 広間に出た。

 その中心に、人魂。

 おや?

 中継ポータル、あるの?



『どうする?』


「中継ポータルなら確保した方がいいでしょう」


『少し待って!回復しときたい!』


『分かってるわ。少しだけ落ち着きましょう』


 さて、問題は?

 出現する相手が強敵であるのかどうか。

 それに数も欲しい。

 こっちは8パーティに相当するユニオン構成なのだ。

 不足するようでは困りますよ?





《ここは小さき者達の隠れ家》


《身を潜めて生きるがいい》


《そして自覚せよ》


《全ての力には限界があるのだと》


 最も心配していたのは?

 戦闘も何も無く、エリアポータルが解放になるパターンだ。

 だがどうやらその心配は無いみたいです。



 

 兵馬俑の剣兵 ???

 イベントモンスター 魔物

 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 兵馬俑の槍兵 ???

 イベントモンスター 魔物

 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 兵馬俑の矛兵 ???

 イベントモンスター 魔物

 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 兵馬俑の盾兵 ???

 イベントモンスター 魔物

 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 兵馬俑の弓兵 ???

 イベントモンスター 魔物

 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 兵馬俑の連弩兵 ???

 イベントモンスター 魔物

 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 兵馬俑の騎兵 ???

 イベントモンスター 魔物

 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 ワラワラと地面から生えるように出てくる連中はどいつもこいつも表情が硬い。

 無表情。

 それでいて動きがどこかぎこちない。

 重武装の相手はいないようだが。

 兵馬俑?

 中国の墳墓で一緒に埋められている人形、でしたっけ?


 その戦力はどうか。

 数は十分にいる。

 包囲されているけど気にしちゃいけません。

 いつもこうだしな!



 黄帝の末裔 ???

 イベントモンスター 英霊

 ??? ???

 ??? ???



 崑崙兵 ???

 イベントモンスター 英霊

 討伐対象 ???

 ??? ???



 総大将がいた。

 黄帝の末裔。

 こいつは馬車みたいな奴に乗っているけど戦車なのかな?

 その特性が何であるのか、予測が出来ません。



「真降魔闘法!」「エンチャントブレーカー!」「リミッターカット!」


 オレの得物は転生獅子のレイピアとダイダロスのラブランデスのままだ。

 ままよ、このまま行け!



(((((((六芒封印!)))))))

((((((七星封印!))))))

((((((十王封印!))))))

(ミラーリング!)


 黄帝の末裔の前に崑崙兵が戦列を構築する。

 その動きに淀みが無い。

 兵馬俑シリーズに比べたら強敵なのも間違いないだろう。

 ならば良し。

 そこで死ね!






(((((((ピットフォール!)))))))

((((((ラーヴァ・フロー!))))))

((((((ボールダー・トス!))))))

(ミラーリング!)


 兵馬俑の戦力を溶岩風呂に嵌めつつ黄帝の末裔に迫るのだが。

 崑崙兵が邪魔をする。

 その技量はどいつもこいつも高い。

 軽妙、と表現すべきだろうか。

 その得物は長柄武器が一切ない。

 短剣に短刀。

 それだけだ。

 得物を失ったら格闘戦を仕掛けて来る。


 おのれ。

 黄帝の末裔、お前!

 兵馬俑シリーズばかり増援に呼ぶなよ!

 崑崙兵を要求する!


 その崑崙兵の首をフロントネックロックに捕らえて金的を蹴り上げる。

 これはついでだ。

 蹴り足を着地する勢いも利用して腹に膝蹴り。

 力が抜けた所で首を挫く。

 いい音が響く。

 折れたか。

 もうちょい、粘って欲しいんだけどな!



『緋炎聖女!』


『尽忠報国!』


 【英霊召喚】の呪文だ。

 事前に決めてあったから仕方ないけど過剰火力だろ?

 既にイリーナが圧殺蹂躙を、春菜が剛力無双を使っている。

 継ぎ足し、もしくは重ね掛けは各々の判断に任せてって話だったけどさ。

 まだ圧殺蹂躙も剛力無双も有効です。


 アデルが使ったのは緋炎聖女。

 此花が使ったのは尽忠報国。

 特に尽忠報国で出現した英霊様達が面白い。

 兵馬俑シリーズに似ているからだ。


 そうじゃなくてだな。

 更に戦力追加とか、止めて!

 オレの獲物が、減っちゃうじゃないの!



『エクストラ・サモニング!』


 イリーナがまた余計な事を!

 追加戦力は羅喉ですか。

 もう結構です。

 全滅、出来るから!

 これでは黄帝の末裔が心配だ。


 増援を呼ばせる為に、攻撃していなかったのに。

 グレイプニルで梱包出来るだけの用意はしてあったけど、使っていません。

 だって獲物を増やしてくれる有難い相手だ。

 さっさと始末するなんて勿体無い!


 オレの目の前にいた崑崙兵が纏めて吹き飛んでいる。

 与作、それに東雲。

 軽快な動きを見せる崑崙兵だが、あのパワーが直撃したら大変だ!

 一撃で沈んでいる。

 おかしい。

 崑崙兵の動きがおかしい。

 だが足元を見たら納得、蔦が絡まって動きが制約されていたようだ。

 木魔法の呪文、ブランチ・バインドか。

 基本ですね!



(ショート・ジャンプ!)


 黄帝の末裔の背後に跳ぶ。

 放置していたら与作か東雲に屠られかねない。

 裸絞めに捕らえました。

 こいつの特性は?

 兵馬俑シリーズ、そしてたまにだが崑崙兵を召喚する。

 そして呪文の効きが極端に悪い事だ。

 だがこれならどうですか?


 咽喉を左腕だけで絞め、右手で金剛杵を手にする。

 耳に押し当てて風の刃を展開。

 頭上のHPバーはちゃんと減っているようだ。

 いや、砕けて散ってます。


 ああ、何て事だ!

 もう追加戦力は来ないのだろう。



『キャタラクト!』


『ラーヴァ・ドーム!』


『ケラウノス・ジャベリン!』


 いかんな。

 各種の攻撃呪文の支援がオレの身近にまで迫っている。

 兵馬俑シリーズは英霊様の活躍で急速に排除されているようだ。

 言わんこっちゃない。

 過剰だったんだって!



(アポーツ!)


 途中で手放していた転生獅子のレイピアとダイダロスのラブランデスを両手に戻す。

 ここからは格闘戦で仕留めるだけの余裕は無い。

 手数で勝負!



「旋空牙!」


 崑崙兵の顔面を直撃。

 ここからは競争だ。

 残された戦力をどれだけ多く屠れるだろうか?

 刺突剣の武技、それにショート・ジャンプの呪文を駆使する事になりそうです。







《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『フローリン』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 やっぱりか。

 スキルでレベルアップしたのは【蹴り】だけ。

 召喚モンスターのレベルアップがあったようだし、経験値は相応にあったと思えるけどね。

 物足りない。

 感覚的に物足りない。

 数が多かっただけだ!



 フローリンのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。

 もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。



 フローリン ゴールデンバットLv39→Lv40(↑1)

 器用値 62

 敏捷値 86(↑1)

 知力値 37(↑1)

 筋力値 50

 生命力 50

 精神力 37


 スキル

 噛付き 飛翔 反響定位 遠視 回避 奇襲 隠蔽

 追跡 監視 気配遮断 魔力遮断 自己回復[小]

 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] 吸血 猛毒 暗闇

 混乱 麻痺 石化 忘却 催眠 高周波 共振波(New!)

 低周波(New!)毒耐性 耐即死 耐暗闇




《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『赤星』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 だが、諦めちゃいけない。

 英霊様がまだいる。

 圧殺蹂躙、剛力無双で出現していた英霊様の姿はもうない。

 聖女の英霊様との対戦はちょっと手間だ。

 でもまだ尽忠報国で出現した英霊様と対戦出来ないか?

 指揮官で将軍っぽい姿の英霊様がまだいる。

 恐らくその正体は岳飛。

 得物は直剣のみだ。

 その技量は間違いなく、高いだろう。


 通常サイズの木剣ならある。

 オレは木刀で挑んでみよう。 



 赤星のステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

 もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。

 空きスキルは属性、ここは氷属性で埋めよう。



 赤星 スペクターロードLv39→Lv40(↑1)

 器用値 49

 敏捷値 49(↑1)

 知力値 48

 筋力値 49

 生命力 49(↑1)

 精神力 48


 スキル

 剣 両手剣 棍棒 重棍 小盾 重盾 重鎧 受け

 回避 夜目 雲散霧消 魔力遮断 物理抵抗[極大]

 魔法抵抗極大] MP吸収[大] 自己修復[大] 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 水属性

 溶属性 氷属性(New!)邪気 耐光(New!)



《土霊休息所の中継ポータルを開放しました!》


 中継ポータルを確保出来たみたいだ。

 ならば良し。

 では、ソーマ酒で状態異常を解消しておこう。

 木剣と木刀を《アイテム・ボックス》から取り出す。

 そうそう、先に断っておこうか。



「此花、少しいいか?」


『えっと、何でしょう?』


「対戦だがいいか?」


『え?』


 岳飛であろう英霊様に近寄ると手にした木剣を差し出す。

 英霊様の反応は?

 嬉しそうな笑みが浮かんでます。

 あ、これって見た事があるぞ?

 戦闘狂に通じる、あの笑みだ。

 間違いないだろう。



『キースさん、英霊と対戦ですか?』


『無茶じゃないですか?』


「大丈夫、残り時間がある時はよくやってるから」


 おっと、時間が惜しい。

 英霊様に残された時間は3分弱。

 無駄にしてはいけません。


 英霊様は木剣の感触を確かめるように何度か振ると、構えた。

 半身だ。

 その剣先はオレの目に向けられている。

 腰の位置が低い。

 膝の開き具合が尋常じゃない。

 それでいて腰の据わり具合が安定していると分かる。

 どんな技量であるのか?

 それはすぐに分かるだろう。


 木刀を構える。

 蜻蛉の構えからやる事は限られていた。



「キィァァァァァァァァァァッーーーーー!」


 全力で撃ち込む。

 さあ、どうなる?





《只今の戦闘で【刀】がレベルアップしました!》


 うーむ。

 途中まではいい勝負が出来ていたと思うのだが。

 何しろ動きが速い!

 舞っているかのように体が反転するし、空中でも回転してました。

 軽業師か何かなの?

 印象はそんな感じです。


 剣豪の英霊様とはまた違うな。

 斬る、というよりも突く攻撃を多用する。

 肘撃ちに蹴り、頭突きに体当たりも使う。

 中々、面白かった。

 木刀はもうボロボロですけどね!



『よくやるわねえ』


『恐ろしい光景だな』


 そうですか?

 オレとしてみたら日常になりつつあるけど。

 【英霊召喚】で時間を余らせるなんていかんのです。



『ここで昼食にします!探索の続きは明日以降でいい?』


『了解!』


「え?」


 オレだけが変な声を出してしまってました。

 いかんな。

 他のプレイヤーとユニオンを組んでいるのを忘れそうになってるぞ?


 時刻は午前11時30分だ。

 しかも場所が中継ポータルなのだ。

 確かにここで区切るのが正しいに違いない。



「じゃあ」


「昼食は任せて!」


 料理番は不足していないようです。

 アデル、イリーナ、ミオ、優香がいる。

 任せてしまえばいいけどね。

 手伝いは要るだろう。

 フローリンと赤星は帰還だ。

 ナイアスと鞍馬を召喚しましょう。

 ナイアスは当然だけど料理のお手伝いです。


 オレは?

 先に装備の修復でもしておこうか。

 時間は余るだろうけど、その為に鞍馬を召喚してあるのだ。

 対戦でいい。

 英霊様との対戦の感覚がまだ残っている。

 対戦では木刀で通そう。

 そうすべきだ。





《只今の戦闘勝利で【小刀】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【大刀】がレベルアップしました!》


 途中からロジットとヘイフリックも対戦に加わってしまっている件。

 でも二刀流ではない。

 木刀のみだ。

 対戦相手の方が手数で圧倒しているのは当然だが、どうにか優勢を維持出来ている。

 体の捌き方で工夫してみたからだ。

 さすがに先刻の英霊様のような軽業は真似出来ない。 

 いや、真似しても意味を見出せない。

 オレも一応、スキルに【軽業】はあるし出来そうなんだけどね。

 曲芸の合間に攻撃とか、そこまで器用じゃないのです。



「見事なものだな」


「そう?」


「挑戦しても、いいかな?」


 待ってました!

 対戦を申し出るのは与作かと思ったけどね。

 東雲であれば文句など無い。



「得物はどうする?」


「無用だ。格闘戦関連のスキルも鍛えてあるしな」


 ほう。

 ならば益々、都合がいい。

 闘技大会で対戦したドワーフはどちらも重装備だった。

 あれが革鎧であったならどうだろう?

 東雲は金属鎧を使っておらず、革鎧。

 その分、動きが違う筈だ。


 でもそれ以上に興味がある。

 個人戦で戦ってみたかった相手なのだ。

 格闘戦でドワーフと殴り合うのか。

 半端な格闘戦にならないのは確実だろう。







《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》


 おかしな状況になってる。

 オレと東雲の対戦だったのが与作も参戦。

 お互いに相手を変えつつ格闘戦が続いてます。

 それにまさかハンネスまで参加するとは思わなかったな!



「リックもやるか?」


「遠慮しとく」


 ハンネスが誘っていたけど断られてます。

 格闘戦、楽しいよ?

 参加するついでにスキルも取得しちゃえばいいのに。

 きっと凄まじい勢いでレベルアップすると思う。



「もしかして、スピードファイターを想定してる?」


「分かるか」


「まあね」


 東雲だが闘技大会ではガヴィに負けている。

 スピードファイターに負けているからその克服も兼ねているのだろう。

 どうも意識して接近した所で投げ技か関節技を狙っているのが明白だった。

 オレの場合、その投げ技にも関節技にも付き合ってしまうのだが。

 ガヴィの場合は付き合おうとせず、一定以上の間合いをキープしていた。



「少し、戦い方を変えるよ。アウトボクサーで戦ってみる」


「ボクシングか?」


「真似事だけどね。意識して足を使わせて貰う」


「そうか。助かる」


 間違いなく東雲はこっちの打撃に合わせて投げ技か関節技を仕掛けるつもりだ。

 キャッチ・アズ・キャッチ・キャン。

 多分、目指している戦い方はこれなんだろうな。


 羨ましい。

 対戦でも戦いの中に課題を見出している、というのは実に羨ましい。

 ならばオレもテーマを持って戦ってみましょう。

 タフな相手に打撃だけでどう捌くか?

 相当、難しい課題になりそうです。





《只今の戦闘勝利で【打撃】がレベルアップしました!》


「そろそろ、お昼だよー!」


 ミオの声に手が止まる。

 東雲は?

 まだ対戦を続けたい様子を見せている。

 オレもだ。

 でもこの美味そうな匂いには抗えない。

 何か、醤油系のタレがいい感じで焦げている匂いだ。

 これ、まさか!



「うなぎ、なのか?」


「そう、蒲焼き!」


「白焼きもありますよー」


 東雲と視線が合う。

 隣で対戦をしていた与作とハンネスとも視線が合う。

 全員、思いは一緒であるのだろう。



「食事が先だな」


「そうするか」


「まあ対戦はまた出来ますからね」


「決まりだ」


 うなぎか。

 養殖もしているって話があったかな?

 漁師達も色々と手を広げているとは聞いていたけど。

 そこまで出来るようになっていたのか?

 しかも流通し始めたとなれば実に嬉しい。

 入手出来ませんかね?


 だが今は食事だ。

 堪能しましょう。

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv125

職業 サモンメンターLv14(召喚魔法導師)

ボーナスポイント残 3


セットスキル

小剣Lv93 剣Lv95 両手剣Lv97 両手槍Lv102

馬上槍Lv102 棍棒Lv93 重棍Lv94 小刀Lv97(↑1)

刀Lv98(↑1)大刀Lv97(↑1)手斧Lv70(↑2)両手斧Lv61

刺突剣Lv94(↑1)捕縄術Lv97 投槍Lv100

ポールウェポンLv102

杖Lv107 打撃Lv114(↑1)蹴りLv114(↑1)関節技Lv114(↑1)

投げ技Lv114(↑1)回避Lv123 受けLv123

召喚魔法Lv125 時空魔法Lv112 封印術Lv111

光魔法Lv108 風魔法Lv108 土魔法Lv108

水魔法Lv108 火魔法Lv108 闇魔法Lv109

氷魔法Lv108 雷魔法Lv108 木魔法Lv108

塵魔法Lv108 溶魔法Lv108 灼魔法Lv108

英霊召喚Lv6 禁呪Lv111

錬金術Lv95 薬師Lv24 ガラス工Lv27 木工Lv56

連携Lv100e 鑑定Lv93 識別Lv104 看破Lv95

耐寒Lv80e

掴みLv80e 馬術Lv105 精密操作Lv80e

ロープワークLv97 跳躍Lv50e 軽業Lv50e

耐暑Lv80e 登攀Lv60e 平衡Lv100e

二刀流Lv96(↑1)解体Lv92 水泳Lv63 潜水Lv80e

投擲Lv50e

ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv96 隠蔽Lv94

気配察知Lv96 気配遮断Lv94 暗殺術Lv60e

身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e

無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv100

魔法効果拡大Lv99 魔法範囲拡大Lv99

呪文融合Lv99

耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e

耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e

耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e 全耐性Lv20

獣魔化Lv23


召喚モンスター

ティグリス 白虎Lv39→Lv40(↑1)

 器用値 33

 敏捷値 94

 知力値 32

 筋力値 69(↑1)

 生命力 69(↑1)

 精神力 32

 スキル

 噛付き 引裂き 回避 疾駆 追跡 裂帛 霊能

 天啓 強襲 隠蔽 夜目 気配遮断 魔力遮断

 自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小]

 MP回復増加[小] 風属性 共振波 高周波 耐混乱

 耐石化 耐即死 風伯変(New!)


フローリン ゴールデンバットLv39→Lv40(↑1)

 器用値 62

 敏捷値 86(↑1)

 知力値 37(↑1)

 筋力値 50

 生命力 50

 精神力 37

 スキル

 噛付き 飛翔 反響定位 遠視 回避 奇襲 隠蔽

 追跡 監視 気配遮断 魔力遮断 自己回復[小]

 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] 吸血 猛毒 暗闇

 混乱 麻痺 石化 忘却 催眠 高周波 共振波(New!)

 低周波(New!)毒耐性 耐即死 耐暗闇


逢魔 闇鬼狼Lv39→Lv40(↑1)

 器用値 43(↑1)

 敏捷値 90

 知力値 53

 筋力値 42

 生命力 42

 精神力 43(↑1)

 スキル

 打撃 蹴り 回避 受け 投げ技 関節技 噛付き

 疾駆 跳躍 裂帛 呪詛 反響定位 隠蔽 追跡

 夜目 気配遮断 魔力遮断 自己回復[中] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[大](New!)変身 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 雷属性(New!)

 溶属性 暗闇 沈黙 耐暗闇


モジュラス アラクネダッチェスLv39→Lv40(↑1)

 器用値 64

 敏捷値 64(↑1)

 知力値 64

 筋力値 30

 生命力 30

 精神力 64(↑1)

 スキル

 噛付き 弓 捕縄術 回避 掘削 振動感知

 反響定位 熱感知 夜目 気配遮断 魔力遮断(New!)

 奇襲 追跡 自己回復[小] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[大](New!)MP回復増加[中] MP吸収[中]

 出糸 罠作成 縫製 吸血 時空属性 光属性

 闇属性 風属性 土属性 水属性 氷属性 変化

 毒 麻痺 魅了 耐石化 耐魅了


清姫 白蛇姫Lv39→Lv40(↑1)

 器用値 50

 敏捷値 75

 知力値 50(↑1)

 筋力値 49

 生命力 49

 精神力 49(↑1)

 スキル

 剣 弓 小盾 噛付き 巻付 回避 受け 夜目

 匂い感知 熱感知 反響定位 気配遮断 魔力遮断

 変化 奇襲 跳躍 軽業 自己回復[中] 物理抵抗[中](New!)

 魔法抵抗[中] MP回復増加[小] MP吸収[中] 吸血

 暗殺術(New!)時空属性 光属性 闇属性 火属性

 土属性 溶属性 猛毒 沈黙 魅了 耐魅了


赤星 スペクターロードLv39→Lv40(↑1)

 器用値 49

 敏捷値 49(↑1)

 知力値 48

 筋力値 49

 生命力 49(↑1)

 精神力 48

 スキル

 剣 両手剣 棍棒 重棍 小盾 重盾 重鎧 受け

 回避 夜目 雲散霧消 魔力遮断 物理抵抗[極大]

 魔法抵抗極大] MP吸収[大] 自己修復[大] 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 水属性

 溶属性 氷属性(New!)邪気 耐光(New!)


召魔の森 ポータルガード

黒曜、ジェリコ、リグ、ヘザー、クーチュリエ、ストランド、言祝

折威、バンドル、スコーチ、守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄

虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック、オーロ、プラータ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
自分の使えない英霊様と戦う機会ゲット!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ