799
食事を摂り終えたら早速、装備の受け取りだ。
更新したのはバイヨネットだけですけどね。
バイヨネットの表情は気難しそうなままだ。
そんな顔、するなって。
お下がりの装備から脱却出来たのだからさ!
オーロとプラータの分の装備は《アイテム・ボックス》に直行だ。
これは召魔の森に戻ってから更新しよう。
そしてダイヤモンド。
出来がいい方から7個、という依頼だったんだが10個を引き取る事になった。
「手持ちで支払える量じゃなくなるんだよねえ」
「今、そんなに逼迫しているのか?」
「うん。プレイヤー間での取引が増えている、というのもあるけど」
「魔結晶までもが装備の修復で使われる事が急激に増えてもいますし」
同じ席にリックとレイナ、ヘルガも加わって会話は続く。
魔水晶は当然だが、魔結晶も既に珍しいアイテムではない。
それでも魔結晶で品質Bクラスは貴重品であるようだ。
虎の子とも言える魔結晶品質B以上を何個も放出するのは避けたいらしい。
「しかもマグロが4本、ねえ」
「結構、食材を買い込んでるけど?」
「全然、追いついてないって」
売り払ったマグロだが、早速だけど解体ショーが店頭で行われている。
ミオは分かるが優香までノリノリだな。
「リックも闘技大会は出るのか?」
「うん」
「同じチームだもの」
「どんな編成で挑むのかな?」
「私とリック、それにミオに優香、レイナにヘルガになるんだけど」
「まあ本命じゃないし!目指せ、初戦突破?」
「商売もあるし、今から対戦相手を見繕って鍛えるのも大変だわ」
ふむ。
対戦相手ですか?
生産職の間で、というのは難しいのだろう。
「何だったらお相手しましょうか?」
「貴方を相手に?鍛錬になるのか、かなり疑問なんだけど」
「多少のアドバイスは出来るかもしれませんが」
「でもここだと周囲に人が多くてギャラリーが凄い事になりそう!」
「ここは闘技場は無いんでしたっけ?」
「あるんだけどねー」
「今は人が多過ぎて順番待ちになってるわ」
ふむ。
ならば召魔の森でいいんじゃないの?
出入り自由なプレイヤーは限定的だし。
フィーナさん達であれば大丈夫だろう。
これまでに色々とお世話になっているし、実績もある。
「じゃあ私の拠点で、どうです?」
「噂には聞いてるわ。でもいいの?」
「いいんじゃないでしょうか」
いいのです。
今日は明日の初戦まで、得物を切り換えつつ対戦でもして過ごすつもりだったのだ。
フィーナさん達と交互に闘技場を使ってもいいだろう。
何でしたらオレと対戦するのだって全然オッケーですよ?
「ミオ!解体ショーはそこまで!」
「えー?今からいい所ー!」
腹身の断面を見て観客の間から歓声が。
クライマックスですか?
でも勝負はそこからなんだよね。
試食はするんだろうか?
既に朝食は摂っている筈なのに。
試食していい?
そんな気分になってます。
「ここがキースの拠点?」
「完全に、お城!」
「規模は夕闇城より大きいわね」
皆が見上げるのはまだ最外郭だ。
城壁の上、門の左右に位置するかのように獅子吼と雷文がこっちを見ている。
いや、言祝と折威も来た。
これはいかん!
アークデーモンが門番をしているとか、魔王城みたいに見えちゃうじゃないの!
「雰囲気あるわー」
「魔王城って誰か言ってなかったかしら?」
ああ!
もしかして既に手遅れ?
いや、魔王城とかそんな話をしたのは誰だ?
大体、予想は出来るけどさ。
サキさんもマルグリッドさんも苦笑してる。
この場合、魔王は言祝になるんだろうか?
困ったな。
他にもポータルガードに極夜だっている。
かなり剣呑な雰囲気になるだろう。
モフモフ枠を増やしておくべきだったかな?
「何、これ!」
「まるで生産職の拠点みたいじゃない?」
「設備も充実してるわー」
「ねえ、後でここでお料理してもいい?」
「いいよ。昼食の用意は任せていいかな?」
「全然オッケー!」
召魔の森の中を一通り案内したんですが。
正直、オレの場合は城館と闘技場、それに作業場しか使っていない。
改めて中を見て回ると色々と大きな変化があった。
様々な果樹園が出来上がっている。
当然だけど田畑もある。
竹林もあれば広葉樹の森もある。
牧場も充実してます。
気付いてなかったけど、チーズを保管する小屋まであるじゃん!
森のあちこちに竹で編んだ小屋もあって、間伐材も整理されている。
原木でキノコの栽培もしていたりもする。
炭焼き小屋まであった。
この窯、陶磁器も作れちゃうんじゃないの?
食堂に8名の生産職の面々。
スーラジと久重が緑茶を出してくれているのはいいけどさ。
いきなりだったし、お茶菓子は用意出来ないのは分かる。
お茶菓子の代わりに干し柿です。
ちょっと微妙?
「よくもまあ、ここまで充実してるものだわ」
「はあ」
「しかも案内しているキースも気付いていなかった所もあったみたいね」
「面目ありません」
「ポータルガードにお任せなんだっけ?まあそうなるわよねー」
マルグリッドさんに真実を暴かれてしまっている。
はい、そうです。
放置ですが何か?
ところでティグリスは食堂にまで入り込んでいる。
マルグリッドさんの隣で座り込んでます。
よく城館の扉を抜けて来たものだ。
やっぱりネコだからかな?
「対戦を前に一旦ログアウトして来ていい?」
「いいですよ。客室を案内させます」
「客室!」
「いや、本当に至れり尽くせりねえ」
「では、先に闘技場に行ってますので」
フィーナさん達の案内は守屋達に任せてしまおう。
オレは先に闘技場で対戦をしながら待つとするか。
布陣は?
このままティグリス、ナイアス、逢魔、ロジット、バイヨネットで。
ポータルガードも人形組以外は参加でお願いしたい。
ところでティグリス。
マルグリッドさんの後ろをどこまで付いて行くんだ?
対戦だぞ!
そしてお前のご主人様ならここにいますよ?
《只今の戦闘勝利で【両手斧】がレベルアップしました!》
相手は各種ドラゴンで3連戦だ。
ダイダロスのペレクスはどのドラゴンを相手にするにしても使い勝手はいい。
間合いが問題だが、オレにはショート・ジャンプがある。
むしろ落下する勢いも加算していいダメージを与えられていて都合はいい。
問題はやっぱりスワンプドラゴン。
こいつだけは一手間をかけないといけない。
まあ苦戦を求めているのだからそれでいいんだけどね。
「キースって【両手斧】を持ってた?」
「取得したのは最近だね」
「与作さんみたいな戦い方になってる!」
「体格が違えばパワーも違うからなあ。見た目は同じに見えても破壊力は違うと思うけどな」
観客席にはミオとヘルガが既にいました。
確か、ミオの得物は槍。
ヘルガはその手に杖を持っているけど、背中に矢筒を背負っているから弓も使うのだろう。
複数の武器を使い分けるのは珍しい事ではない。
後衛役だと【杖】と【弓】、それに【小剣】か【小刀】を取得するのが定番だと聞く。
ヘルガはその装備を見るだけで分かる。
正しい後衛の姿だ。
それはサモナー系職の正しい姿でもある。
アデル達も概ね、このスタイルだ。
ヒョードルくんやゼータくんは少々異端だがオレ程ではない。
ミオのメイン武器は当然のように槍。
だが腰にはメイス、ブーツにはナイフが見えている。
槍だと狭い場所では邪魔になる事があるから複数の武器スキルを取得するのは当然だな。
「先に対戦に加わってもいいけど、どうする?」
「あの、今のドラゴンを相手にですか?」
「簡単に死に戻っちゃうから!」
「壁役ならいるって」
オレの視線の先にはジェリコ達がいる。
このゴーレム組4枚壁は実に強固だ。
最近、壁役の定義がオレの中で揺らぎつつあるけどね。
戦列を組んで突進、蹂躙するのが壁役です。
おかしい。
やっぱり、おかしい。
「見ているだけじゃ面白くないよ。参加しないと!」
「え~?」
「少しでいいので難易度は下げて頂けます?」
「いいよ」
そうだな。
先刻、オベリスクに捧げたのは湖沼主竜の牙で品質Bだった。
そうだな、品質B-にしようか。
いい感じで難易度は下がるだろう。
『ユニオン組めたよ!』
『ミオちゃん、もうちょっと後ろにいた方がいいよ!』
「いいかな?始めるぞ」
オベリスクに湖沼主竜の牙を捧げる。
闘技場の中心に出現したのは?
ハーモニクスドラゴン、スワンプドラゴン、ケイオスドラゴン。
普段通りだ。
『ちょっと待った!』
『キースさん!難易度、変わってないみたいですけど!』
「ん~?何の事かな?」
語尾にちょっとだけ笑い声が加わってしまった。
慌てている様子は結構新鮮です。
サービスで氷魔法の呪文、ルミリンナを使おうか。
多分だけど、このドラゴン達を相手に戦った事はなさそうだし。
ミオもヘルガも女の子なのだ。
最初は優しくしておきましょうね?
『ちょ、ちょっとタイム!キースさん突っ走り過ぎ!』
「そうだったか?」
『貴方って普段からこうなの?』
『これじゃ種族レベルで独走するのも納得?』
オベリスクに捧げるアイテムがいつの間にか全力になっている件。
理由は単純、フィーナさん達も加わっているからだ。
その上、ポータルガードからも人形組まで加わっていて、対戦の様相はドラゴン狩りみたいです。
いや、事実上ドラゴン狩りだ。
ヘルガが装備の修復をしているのを待つ間、オレも装備の確認をする。
オーロとプラータの装備は更新後、補修の必要は無さそうだ。
まあ後衛だし、ルミリンナの支援もある。
問題は無さそうだ。
でもバイヨネット、お前はもう少し慎重に攻撃参加してくれ!
結構、喰らっているぞ?
『ねえ、キース。もうちょっと、戦い易い相手に出来ない?』
「戦い易い、ですか」
『ええ』
「分かりました。工夫してみましょう」
実の所、大まかな難易度の調整はオベリスクに捧げるアイテムのレア度と品質で決まる。
特定のアイテムである程度、出現する相手が狭まるだけなのだ。
出現する相手が狙い通りになるかどうかは運でしかない。
どうする?
こうしましょう。
邪結晶を捧げてみよう。
出現するのはアンデッド限定になるけど、弱体化は容易い。
何が出現するにしても対策は共通だし戦い易いのだ。
注意すべきなのはスペクター系。
分断するのはいいけど、封印が外れたら酷い事になる。
オベリスクに邪結晶を捧げてみた。
出現したのは?
ドラゴンスペクターロード、スケルトンドラゴンキング、ドラゴンゾンビキング。
1体ずつだけ?
いや、スペクターロード、スカルロード、スカルアサシン、スカルウィザードが来る!
空中にはファントム、騎乗戦力でデュラハンとスケルトンナイトもいる。
『うわ!何これ!』
『全滅のピンチ?』
「いや、普段からこれを相手にしてるし大丈夫」
『『『はあ?』』』
オレに注がれる視線が痛い。
あの、アンデッド軍団が迫ってますよ?
(サンシティフィ・アンデッド!)
(サンシャイン!)
(ホーリー・ライト!)
(((六芒封印!)))
(((七星封印!)))
(((十王封印!)))
(ホーリー・プリズン!)
(グラビティ・プリズン!)
(フラッシュオーバー!)
((パラレル・シムーン!))
(ミーティア・ストリーム!)
(ディストーション・ジャベリン!)
(ミラーリング!)
これで弱体化は確実だ。
ルミリンナは?
不要だろう。
迎撃するまでもなく、ゴーレム組の戦列が既に前へと進んでいる。
どこに氷の城を設置しろと?
そんな暇は無い。
積極的に屠りに行けばいいのです。
『普段通りに行くわよ!サキは右、リックは左をお願い!』
『了解!』
ユニオンは変則的な形で組んでいる。
フィーナさん、サキさん、マルグリッドさん、ミオのパーティ。
そしてレイナ、リック、ヘルガ、優香でパーティを組んでいた。
これらとユニオンを組んでいるのだが、フィーナさん達8名は1つのパーティのように動いている。
前衛は盾を装備したフィーナさん、サキさん、リックが並ぶ。
その間を槍を持つミオ、刺突剣を持つ優香が埋める。
後衛は弓矢を持つレイナ、ヘルガが位置するのだが、今は杖に切り替えている。
マルグリッドさんは最初から杖です。
各々、戦況の変化に対して動くのが早い!
いや、この場合は判断が早いと言うべきだろう。
((プリズムライト!))
((ダウンバースト!))
((キャタラクト!))
((グラビティ・プリズン!))
((ホーリー・プリズン!))
((ダーク・プリズン!))
((カーズド・ワーム!))
((ドラウト・ゾーン!))
(ブラックベルト・ラッピング!)
(レインボー・チェイン!)
(アイアン・メイデン!)
(ミラーリング!)
スケルトンドラゴンキングを分断しつつ、オレはドラゴンスペクターロードを目指す。
アレは美味しい相手なのだ。
この中では間違いなく、最強の相手だろう。
逃す事は無いのでした。
《只今の戦闘勝利で【両手斧】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【獣魔化】がレベルアップしました!》
アンデッドを相手に数戦。
でもここらで区切るべきかな?
フィーナさん達前衛はいいけど、後衛側の3名のMPバーが心許無い。
それにしても見事だ。
見事なのはフィーナさんの的確な指示もだが、パーティ全体の連携が見事!
個々が指示されている以上の働きをしている。
お互いに己で何をすべきであるのか、熟知しているからだろう。
フィーナさんの所は生産職ではあるけど、緩やかなプレイヤーズギルドの形になる。
固定メンバーではないのに、これだ。
攻略組でもここまで遅滞無く連携が取れているパーティは少ないだろう。
それも相手次第なんだろうけど。
呪文の支援次第では攻略組を相手に勝利したとしても不思議じゃない。
この面々の中ではサキさんとマルグリッドさんは不参加なんだけどね。
『そろそろ小休止?』
「そうすべきでしょうね」
『今度は大会に出るパーティで戦いたい!』
『了解。キース、後でここを借りていい?』
「いいですよ」
フィーナさん達は先に休憩するらしい。
では、その間はオレも対戦を進めてみよう。
オベリスクに捧げるのは魔結晶。
品質B+だけど気にしないよ!
鸞 ???
霊鳥 討伐対象 ???
??? ???
青竜 ???
霊獣 討伐対象 ???
??? ???
白竜 ???
霊獣 討伐対象 ???
??? ???
紅竜 ???
霊獣 討伐対象 ???
??? ???
黒竜 ???
霊獣 討伐対象 ???
??? ???
おやあ?
初見の相手だ。
いや、クリエイト・モンスターで見てはいるんだけど。
この並び、ちょっと気になるな。
麒麟、朱雀、白虎、玄武、青竜を相手にした事は何度もある。
全滅させてからが本番、黄竜の相手をする事になるのだが。
この組み合わせではどうか?
あっておかしくない。
警戒はすべきだろう。
全滅させたがどうも終わりじゃない。
地面から何かが起き上がろうとしている。
こいつは何だ?
白澤 ???
霊獣 ??? ???
??? ???
いたか。
やはりいた!
その姿は真っ白で巨大な獅子。
オスライオンの姿に近い。
でも体中が麒麟のように鱗で覆われている。
それに後頭部から鹿のような角が2本。
肩口から青白い触手のような代物が伸びているけど、翼のようにも見えるが。
あれ、先端に炎を纏っているんじゃないの?
しかも青い炎だ。
額には第三の目。
センス・マジックで見ると、その目の輝きが尋常じゃない!
明らかに危険。
黄竜と同様の扱いをすべきだろう。
「真降魔闘法!」「エンチャントブレーカー!」「リミッターカット!」
全力で挑もう。
得物はダイダロスのペレクスのままだが、大丈夫かな?
(((((((八部封印!)))))))
((((((九曜封印!))))))
((((((イビル・アイ!))))))
(ミラーリング!)
相手は1体。
だが油断出来ない。
未見の相手、高い魔力に【識別】で見えていない項目の多さ。
どれも危険である事を告げていた。
ゴーレム組が平行突撃をする後方を追い掛ける。
だが、壁役の後ろにいるつもりは皆無だ。
(ショート・ジャンプ!)
白澤の頭上に跳ぶ。
取り敢えず思いっ切り、撃ち込め!
話はそれからでいいのだ。
《只今の戦闘勝利で【両手斧】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【捕縄術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【ロープワーク】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナイアス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
危ない相手だった。
【封印術】の呪文の効き目がまるで無い。
しかもこいつ、あらゆる属性を同時に複数、操りやがる!
恐ろしい奴。
ゴーレム組がいなかったら?
グレイプニルが無かったら?
最初からリミッターカットを使っていなかったら?
全滅していたかもしれません。
ナイアスのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1ポイント分のステータスアップは精神力を指定しましょう。
ナイアス オーケアニスLv36→Lv37(↑1)
器用値 67(↑1)
敏捷値 67
知力値 66
筋力値 28
生命力 28
精神力 67(↑1)
スキル
両手槍 回避 料理 水中機動 水棲 天啓
霊能 変化 夜目 呪歌 呪曲 瞑想 連携
精密操作 自己回復[小] 物理抵抗[微]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 時空属性
光属性 闇属性 水属性 土属性 耐混乱
共鳴
《只今の戦闘で召喚モンスター『逢魔』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
激戦の証ならある。
逢魔は軽くではあるがステータス異常を喰らっている。
白澤との間で時空属性による攻撃と防御の応酬は凄まじいものだった。
結果、逢魔は押し切られてステータス異常に。
でもそれと引き換えにグレイプニルで梱包する機会を得られた。
有難う、逢魔!
でもここで交代ですよ?
逢魔のステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
逢魔 闇鬼狼Lv36→Lv37(↑1)
器用値 42(↑1)(-4)
敏捷値 89(-9)
知力値 52(-5)
筋力値 42(↑1)(-4)
生命力 41(-4)
精神力 41(-4)
スキル
打撃 蹴り 回避 受け 投げ技 関節技 噛付き
疾駆 跳躍 裂帛 呪詛 反響定位 隠蔽 追跡
夜目 気配遮断 魔力遮断 自己回復[中] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 変身 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 溶属性
暗闇 沈黙 耐暗闇
「キース、今のは?」
「大丈夫?ステータス異常になってるから大丈夫じゃないけど!」
「まあ、どうにか。次の対戦、いいですよ」
未見の相手だったが得る物もあった。
これです。
【素材アイテム】聖結晶 品質A+ レア度10 重量0+
白い光を発する水晶。聖なる力が宿るという結晶。
その生成過程は不明で錬金術でも再現出来ていない。
魔結晶が変性したものと推定されている。
品質も高い。
これをオベリスクに捧げたらどうなるだろう?
興味はあるけど勿体無い。
ストックが無い今の状況では使えないだろうな。
次にまた白澤と逢えるかな?
日頃の行いが良ければ逢えるのだろう。
おっと。
今のうちにソーマ酒を服用、その上で装備の修復だ。
布陣は変更しないといけないな。
ナイアスと逢魔は帰還させておくべきだろう。
「どうだった?」
「ちょっと相手がアレじゃ鍛錬にならないでしょ?」
「魔晶石じゃ物足りないみたいね」
なぬ?
魔晶石とは聞き捨てならんな。
せめて魔水晶にすべきではないでしょうか!
「相手はパイロキメラ級が4頭だけど【識別】で全部見えてたし!」
「でもあの手数に手間取るようじゃダメねえ」
「記録は?」
「してあるわ。反省会ね」
ふむ。
フィーナさん達は対戦を動画で記録、反省する為に活かしているようだ。
オレの場合、そんな事はしてません。
数をこなし続けるのみ。
いや、反省すべき点は心に留め置いておくだけです。
考えて簡単に修正出来る性質じゃないのだ。
「じゃあ次はいいですか?」
「ええ、いいけど」
「反省会で少し時間を掛けるから。少し連戦してくれていいのよ?」
「私は観戦したい!」
「ダメ。先に反省会から!終わったら見てていいから!」
ミオが諭されるのはスルーで、オレは布陣変更だ。
ナイアスと逢魔は帰還だ。
待宵とキレートを召喚しましょう。
対戦であっても戦力の底上げは必要だろう。
それに各種の得物の感触を確かめる事も対戦の目的でもある。
次は?
手斧だ。
いや、ダイダロスのラブランデスと転生獅子のレイピアで。
様々な組み合わせで変則二刀流を試しておこう。
問題は?
重量バランスの変化、それにより感覚が狂う事。
一度でもいいから、その感触を知っておけば戸惑う事も無いだろう。
オベリスクには何を捧げようか?
魔結晶で。
何が出現するのか分からない。
そんな状況が望ましいのだ。
シヴァの影 ???
英霊神 ??? ???
??? ???
ナンディン ???
霊獣神 討伐対象 ???
??? ???
ハヌマーン ???
霊獣神 討伐対象 ???
??? ???
アプサラス ???
神霊 討伐対象 ???
??? ???
ヴァースキの分身 ???
魔物 ??? ???
??? ???
アガ
魔物 討伐対象 ???
??? ???
しまったな。
闘技場は拡大してあったんだが、狭く感じる。
ヴァースキの分身の巨体で周囲の視界が遮られ、観客席も見えない。
その蛇身の檻の中でアガが群れとなっている。
ある意味でホラー?
「真降魔闘法!」「エンチャントブレーカー!」「リミッターカット!」
全く、飽きそうにない編成だ。
想定外でもある。
でもそれでいい。
エリアポータル解放戦は程度の差があるけど、概ねそんな戦いになるのだ。
問題は?
対戦の目的は闘技大会に向けての調整じゃなかったかな?
これでいいのだろうか。
少々、目的を忘れてしまっているような気がします。
《只今の戦闘勝利で【手斧】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【二刀流】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ティグリス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
改めて思う。
手斧って結構、汎用性が高いね!
蛇身から鱗を剥がすような事だって出来る。
ヴァースキの分身には結構酷い事をしている自覚はある。
美人さん揃いのアプサラスも危なかった。
胸の谷間に顔を埋めそうになってたのは、危ない。
ハプニングだからセーフですよね?
ティグリスのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
ティグリス 白虎Lv36→Lv37(↑1)
器用値 32
敏捷値 93(↑1)
知力値 32(↑1)
筋力値 67
生命力 67
精神力 32
スキル
噛付き 引裂き 回避 疾駆 追跡 裂帛 霊能
天啓 強襲 隠蔽 夜目 気配遮断 魔力遮断
自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小]
MP回復増加[小] 風属性 共振波 高周波 耐混乱
耐石化 耐即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ロジット』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
しかし厄介なのはこの周囲の状況です。
ハヌマーンから魔結晶、アプサラスからは魔水晶が剥げる筈。
ちょっと数が多くないですかね?
次の対戦を待たせてしまうのはいけません!
ロジットのステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
ロジット スキュラクイーンLv36→Lv37(↑1)
器用値 50(↑1)
敏捷値 73
知力値 49
筋力値 49(↑1)
生命力 49
精神力 49
スキル
両手槍 噛付き 巻付 打撃 回避 水中機動 水棲
変化 墨煙幕 毒無効 遠視 聞耳 危険察知 隠蔽
奇襲 夜目 怨歌 怨声 追跡 捕食融合 魔力察知
魔力遮断 物理抵抗[大] 魔法抵抗[中] 自己回復[中]
MP回復増加[中] 時空属性 光属性 闇属性 火属性
風属性 土属性 水属性 氷属性 呪眼
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『待宵』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
「キース!本当に大丈夫?」
「ええ、まあ」
リミッターカットを連続で使う事になるとは思わなかったな。
ソーマ酒のストックはまだあるからいいけど。
それに今回は死体が多い。
剥ぎ取り作業も手早く済ませないといけないな。
待宵のステータス値で既に上昇しているのは知力値でした。
もう1点のステータスアップは精神力を指定しましょう。
待宵 レプリカントLv35→Lv36(↑1)
器用値 47
敏捷値 65
知力値 69(↑1)
筋力値 30
生命力 30
精神力 69(↑1)
スキル
武芸百般 夜目 跳躍 気配遮断 魔力遮断
反響定位 連携 精密操作 自己回復[微]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[大] MP回復増加[中]
MP回収[小] 同調 クローン 時空属性 光属性
闇属性 火属性 風属性 土属性 水属性 雷属性
氷属性 溶属性 灼属性 全耐性
《只今の戦闘で召喚モンスター『キレート』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
目的って何でしたっけ?
手斧と他の得物による変則二刀流の感覚を確かめる事だったんだが。
転生獅子のレイピアを使う最も大きなメリットは刺突剣の武技にある。
距離を一気に詰めるボンナバン、フレッシュといった所が多い訳だが。
連続使用となると難易度が一気に高くなる。
僅かでもバランスを崩すとコントロールが効かない。
今の戦闘でもちょっと危なかった。
単独はいいけど連続使用はもう少し感触に慣れておく方がいいかもしれません。
キレートのステータス値で既に上昇しているのは筋力値でした。
もう1ポイント分のステータスアップは生命力を指定しましょう。
キレート インビジブルストーカーLv35→Lv36(↑1)
器用値 42
敏捷値 70
知力値 63
筋力値 35(↑1)
生命力 35(↑1)
精神力 63
スキル
武芸百般 夜目 監視 気配遮断 魔力遮断
反響定位 精密操作 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]
MP回復増加[中] MP回収[小] 同調 透明化
隠蔽 影棲 奇襲 登攀 跳躍 看破 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 塵属性 氷属性 溶属性 木属性
全耐性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『バイヨネット』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
「キース、ちょっといい?」
「何でしょう」
「闘技大会のメンバーで対戦してみるけど、アドバイスが欲しい、かな?」
「アドバイス、ですか」
「ちょっと見ててね!」
まあそれはいいけど。
どうやらフィーナさん達は編成を変更したようだ。
4名のパーティ2つによるユニオンを6名1パーティに変更だ。
観客席にはサキさんとマルグリッドさんが残っている。
あ、もう少し待ってて下さいね?
剥ぎ取りがもうちょっと残ってます。
バイヨネットのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
バイヨネット エンジェルナイトLv36→Lv37(↑1)
器用値 61
敏捷値 62(↑1)
知力値 71
筋力値 29
生命力 29
精神力 70(↑1)
スキル
剣 杖 弓 小盾 飛翔 浮揚 神霊 神撃
遠視 夜目 連携 空中機動 突撃 自己回復[小]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
土属性 水属性 木属性 灼属性 呪歌
《これまでの行動経験で【解体】がレベルアップしました!》
アイテムを回収、観客席に戻りつつソーマ酒を服用しておく。
アドバイス、ですか。
言葉で、というのは苦手なんだよな。
フィーナさん達の戦い振りは隙が少ない印象がある。
相手となる魔物によっては苦戦はするだろうけど、堅実に戦う形になる筈だ。
特に何かをアドバイス出来るとは思えないんだけど。
まあそれも実際に見てみないと分からない、よね?
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv121
職業 サモンメンターLv10(召喚魔法導師)
ボーナスポイント残 42
セットスキル
小剣Lv91 剣Lv91 両手剣Lv91 両手槍Lv96
馬上槍Lv97 棍棒Lv90 重棍Lv91 小刀Lv92
刀Lv93 大刀Lv93 手斧Lv57(↑1)両手斧Lv40(↑3)
刺突剣Lv91 捕縄術Lv95(↑1)投槍Lv98
ポールウェポンLv99
杖Lv104 打撃Lv110 蹴りLv110 関節技Lv109
投げ技Lv109 回避Lv119 受けLv119
召喚魔法Lv121 時空魔法Lv108 封印術Lv107
光魔法Lv104 風魔法Lv104 土魔法Lv104 水魔法Lv104
火魔法Lv104 闇魔法Lv105 氷魔法Lv104 雷魔法Lv104
木魔法Lv104 塵魔法Lv104 溶魔法Lv104 灼魔法Lv104
英霊召喚Lv6 禁呪Lv107
錬金術Lv91 薬師Lv24 ガラス工Lv27 木工Lv55
連携Lv100e 鑑定Lv90 識別Lv101 看破Lv92 耐寒Lv80e
掴みLv80e 馬術Lv101 精密操作Lv80e ロープワークLv95(↑1)
跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv80e 登攀Lv60e
平衡Lv100e
二刀流Lv93(↑1)解体Lv90(↑1)水泳Lv55 潜水Lv80e
投擲Lv50e
ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv92 隠蔽Lv90
気配察知Lv93 気配遮断Lv90 暗殺術Lv60e
身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv96
魔法効果拡大Lv95 魔法範囲拡大Lv95
呪文融合Lv95
耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e
耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e
耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e
獣魔化Lv20(↑1)
召喚モンスター
ティグリス 白虎Lv36→Lv37(↑1)
器用値 32
敏捷値 93(↑1)
知力値 32(↑1)
筋力値 67
生命力 67
精神力 32
スキル
噛付き 引裂き 回避 疾駆 追跡 裂帛 霊能
天啓 強襲 隠蔽 夜目 気配遮断 魔力遮断
自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小]
MP回復増加[小] 風属性 共振波 高周波 耐混乱
耐石化 耐即死
ナイアス オーケアニスLv36→Lv37(↑1)
器用値 67(↑1)
敏捷値 67
知力値 66
筋力値 28
生命力 28
精神力 67(↑1)
スキル
両手槍 回避 料理 水中機動 水棲 天啓
霊能 変化 夜目 呪歌 呪曲 瞑想 連携
精密操作 自己回復[小] 物理抵抗[微]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 時空属性
光属性 闇属性 水属性 土属性 耐混乱
共鳴
逢魔 闇鬼狼Lv36→Lv37(↑1)
器用値 42(↑1)(-4)
敏捷値 89(-9)
知力値 52(-5)
筋力値 42(↑1)(-4)
生命力 41(-4)
精神力 41(-4)
スキル
打撃 蹴り 回避 受け 投げ技 関節技 噛付き
疾駆 跳躍 裂帛 呪詛 反響定位 隠蔽 追跡
夜目 気配遮断 魔力遮断 自己回復[中] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 変身 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 溶属性
暗闇 沈黙 耐暗闇
ロジット スキュラクイーンLv36→Lv37(↑1)
器用値 50(↑1)
敏捷値 73
知力値 49
筋力値 49(↑1)
生命力 49
精神力 49
スキル
両手槍 噛付き 巻付 打撃 回避 水中機動 水棲
変化 墨煙幕 毒無効 遠視 聞耳 危険察知 隠蔽
奇襲 夜目 怨歌 怨声 追跡 捕食融合 魔力察知
魔力遮断 物理抵抗[大] 魔法抵抗[中] 自己回復[中]
MP回復増加[中] 時空属性 光属性 闇属性 火属性
風属性 土属性 水属性 氷属性 呪眼
待宵 レプリカントLv35→Lv36(↑1)
器用値 47
敏捷値 65
知力値 69(↑1)
筋力値 30
生命力 30
精神力 69(↑1)
スキル
武芸百般 夜目 跳躍 気配遮断 魔力遮断
反響定位 連携 精密操作 自己回復[微]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[大] MP回復増加[中]
MP回収[小] 同調 クローン 時空属性 光属性
闇属性 火属性 風属性 土属性 水属性 雷属性
氷属性 溶属性 灼属性 全耐性
キレート インビジブルストーカーLv35→Lv36(↑1)
器用値 42
敏捷値 70
知力値 63
筋力値 35(↑1)
生命力 35(↑1)
精神力 63
スキル
武芸百般 夜目 監視 気配遮断 魔力遮断
反響定位 精密操作 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]
MP回復増加[中] MP回収[小] 同調 透明化
隠蔽 影棲 奇襲 登攀 跳躍 看破 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 塵属性 氷属性 溶属性 木属性
全耐性
バイヨネット エンジェルナイトLv36→Lv37(↑1)
器用値 61
敏捷値 62(↑1)
知力値 71
筋力値 29
生命力 29
精神力 70(↑1)
スキル
剣 杖 弓 小盾 飛翔 浮揚 神霊 神撃
遠視 夜目 連携 空中機動 突撃 自己回復[小]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性
土属性 水属性 木属性 灼属性 呪歌
召魔の森 ポータルガード
ジェリコ、クーチュリエ、獅子吼、極夜、雷文、言祝、折威
守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、ルベル、ビアンカ、虎斑
蝶丸、網代、スパーク、クラック、オーロ、プラータ




