787
《儚き夢を見た》
《あれは何であったのか》
《猛る幽鬼が群れて荒野を征くのを見た》
《孤高なる王が一人、悪竜と戦う姿を見た》
《死霊の群れが村々を蹂躙するのも見た》
《天に背いた者達が祭壇を穢すのを見た》
《全ては夢》
《それらの夢もまた溶け、一つとなるだろう》
今回のインフォも難解だな。
まあ理解する気はない。
それより相手は何だ?
そっちが気になるんですけど。
リザードマンヒーロー ???
イベントモンスター 魔物
討伐対象 ???
??? ???
ダークヒーロー ???
イベントモンスター 魔物
討伐対象 ???
??? ???
デスアマゾネス ???
イベントモンスター 魔物
討伐対象 ???
??? ???
デスナイト ???
イベントモンスター 魔物
討伐対象 ???
??? ???
ギルマンヒーロー ???
イベントモンスター 魔物
討伐対象 ???
??? ???
ケンタウロスナイト ???
イベントモンスター 魔物
討伐対象 ???
??? ???
確かにピラミッドの頂上は相応の広さがある。
騎乗戦だって出来るだろう。
ピラミッドも傾斜が緩やかだし、馬でも登れるだろうし。
でもね。
デスナイトとかケンタウロスナイトとか、多くないですか?
いや、他の魔物も多いんだけどさ。
剣の魔王 ???
イベントモンスター ???
??? ???
??? ???
剣の魔竜 ???
イベントモンスター ???
??? ???
??? ???
どうやら総大将はこいつ等か。
剣の魔王は戦鬼に匹敵する体躯。
ケンタウロスのように半人半馬。
腕は護鬼みたいに六本ある。
盾を持っている手が二本。
剣を持っている手が四本。
片手剣のサイズはとんでもない!
あれと剣同士で戦闘?
それ、無理!
しかもこいつ、全身に甲冑を着込んでいる。
まともに戦うなら、どうします?
うん。
あの手を、使おう。
でもその前にやる事があるよね?
「真降魔闘法!」「エンチャントブレーカー!」「リミッターカット!」
剣の魔竜は?
アイソトープとストランドに対応させるしかない。
その姿はグレーターリッパードラゴンの色違い?
黒光りしてやがる!
きっとあの装甲も攻防一体の厄介な代物なのだろう。
アイソトープは翼そのものを刀のように使って攻撃手段に出来る。
ストランドには鬼竜変がある。
対応は可能だろうが、それも時間が限られる。
やはり、使うべきだ。
(圧殺蹂躙!)
早々に戦車の英霊様を投入しよう。
広さなら十分にある。
文字通り、蹂躙出来そうな相手もいるけど、期待するのは英霊様の機動力だ。
デスナイト、それにケンタウロスナイトは任せていいかな?
((((((六芒封印!))))))
((((((七星封印!))))))
((((((十王封印!))))))
(ミラーリング!)
問題は剣の魔王だが。
護鬼と戦鬼で対抗出来るのかな?
そこはそれ、オレの支援次第だろう。
いや、序盤から使うべき、だよね?
(メタモルフォーゼ!)
予備の鉄球を《アイテム・ボックス》かたら取り出して地面に転がす。
その上で戦鬼の脚に触って呪文を使った。
ああ、羅喉刀が使う機会も無いまま、置き去りに!
でも待ってなさい。
剣の魔王を片付けたら戻るから!
必ず使うから!
羅喉刀を手にして戦って楽しそうな相手は多い。
必ず、使う機会を作るからな?
(レールガン!)
地面の鉄球を拾って剣の魔王に投げつつ、前に進む。
敵は数が多い。
でも半ば混乱しつつある。
ヴォルフは分身を繰り出してどれが本体か分からない有様だ。
その上、戦車の英霊様が縦横無尽に駆け回っている。
大丈夫か?
ピラミッドの頂上は平坦で確かに広い。
少し外れただけで傾斜ですから!
転げ落ちないように、注意して下さいね?
(レールガン!)
剣の魔人か。
お前、強いな!
鉄球を用いたレールガンで貫通しなかったのはお前さんが初めてだよ!
装甲は鉄球が喰い込んだ跡でボコボコだけど。
その半分は戦鬼が投じた鉄球によるものだ。
オレが投じた鉄球の跡と喰い込んだ感じがそう変わらない。
あれ?
レールガンの効果が無効化されている?
いや、ちゃんと効いているようだけど。
その鎧、結構出来がいいのか?
「ガァッ!」
「ゲハッ!」
オレと戦鬼の攻撃を同時に受ける剣の魔人。
盾で防がれているけど、手応えは?
見事に受け切られている。
だが続けて放った蹴りが馬身に直撃する。
爪先にいい感触。
だがHPバーの減りは思わしくない。
頭上に降ってくる剣は二振り!
直撃?
無論、動かなければそうなるだろう。
「キシャァァァァァーーーー!」
口から漏れる声は獣のものになっているけど気にしていられません。
盾を持っていた腕をたぐって引き込みつつ、体勢を崩しに行く。
でも下半身が馬なんだよな、こいつ。
崩れないって!
(ショート・ジャンプ!)
跳んだ先は剣の魔王の背中。
騎乗する形だけど、無論そんなつもりで跳んだ訳じゃない。
目の前には剣の魔王の後頭部。
どうする?
こうします。
「ガッ!」
頭部を抱え込む。
左側にある腕も抱えて片羽絞めの形だ。
鎧兜は確かに優秀なのだろう。
でもね。
あろうがなかろうが、頭を捻るのに不都合が無ければいいのだ!
だが、手応えがおかしい。
首が真後ろに捻られているのに、ダメージが皆無だって?
「クカカカカカカカカッ!」
奇妙に嗤っているのはいいがね。
頭がダメなら腕はどうかな?
「ギジャッ!」
捉えてあった左腕の関節を極めたまま、折った。
いい音が響き、その腕に在った盾が地面に転がる。
ふむ。
これで残り五本か。
「ケェッ!」
後ろに伸ばした右腕も手首を極めつつ、背中から飛び降りる。
そのまま、体重を掛けて前脚を刈って投げる。
体重差?
多分、剣の魔王の方が重いのだろう。
それが何か?
剣の魔王は見事に転がってしまう。
その腹に戦鬼が蹴りを入れている。
いいぞ、もっとやれ。
でも出来れば脚を潰してくれないかな?
オレの思いに反して戦鬼は剣の魔王の左腕を捉えて折っている。
ま、それでもいいか。
何にせよ、目的は相手の戦闘力を削ぐ事なのだ。
「キシャァァッ!」
捉えた手首を折った。
その手にあった片手剣も地面に落ちる。
膝蹴りを胴体に撃ち込み、顔面を拳で殴り付ける。
鉄球で凹んだ箇所に前蹴り。
続けて頭突き。
そこまでやって、HPバーの減りが2割だと?
一旦、戦鬼と共に距離を置く。
剣の魔王の支援なのか、リザードマンヒーローが戦列を組んで迫っている。
バカめ。
お前等はお呼びじゃない!
もうちょっと、待っててね?
(アポーツ!)
鉄球がオレの手元に戻る。
オレも戦鬼も即座に拾ってリザードマンヒーローに投擲した!
(レールガン!)
オレの場合は呪文も使いますよ?
鉄球が直撃したリザードマンヒーローは頭部と胴体が消失、両腕と両脚、尻尾を残して即死だ。
うーむ。
簡単過ぎて面白くない。
でもこの状況では致し方ないな。
敵の数は確かに多かった。
しかも戦場になっているピラミッドの頂上を目掛けて追加戦力が次々と投入されている!
マズい、と思う。
いいぞ、とも思う。
メタモルフォーゼが解けた後でも暴れる事が出来そう?
その前に全滅の心配をすべきだろうね!
それに、だ。
相手をしている連中の共通点に気が付いた。
剣の魔王の得物は片手剣。
剣の魔竜は得物は無いが、他の連中の多くは剣を得物としている。
どうでもいい事かもしれないけど。
「ガァァァァァーーーーーッ!」
「ゲハァァァァァーーーーーッ!」
気合が入るのも仕方ない。
そうなってしまう。
オレと戦鬼の咆哮は輪唱のようになって周囲に響いている。
まるで怪獣による戦いそのものだ。
そしてオレもまた怪獣であるかのように暴れ続けている。
なんとなくだけど、この戦い方が楽しくなって来た。
まるで麻薬だ。
止められないぞ!
剣の魔王の横に降り立ったのは剣の魔竜。
その全身はかなりボロボロだ。
オレと戦鬼、それぞれの隣にストランドとアイソトープが降り立つ。
いかんな。
MPバーはかなり消耗が進んでいる。
でも、頑張れ!
経験値を稼ぐチャンスですよ?
(ファイア・ヒール!)
ストランドとアイソトープを回復させ、そのまま前へ。
剣の魔竜もまたかなり消耗が進んでいる。
こいつには、効くかな?
地面に転がったままの鉄球を拾いつつ、投擲!
無論、これもだ!
(レールガン!)
鉄球は?
直撃したのは確かだろう。
剣の魔竜の片翼が吹き飛んでいる。
飛ぼうとしていたみたいだが、片翼を失い無様に地面に転がってしまっていた。
済まない。
オレ、飛べないから!
そこでおとなしくしててね?
今は剣の魔王を仕留めに行くのに夢中なのです。
剣の魔竜はストランドとアイソトープに譲るべきだろう。
盾を前に構えて防御の姿勢のまま突っ込んで来るリザードマンヒーロー達。
健気だ。
そしてオレ好みです。
体格差のある相手に突っ込む勇気は高く評価すべきだ!
こっちも一気に前へ!
戦鬼と共に並んでのショルダータックルだ!
来る者は迎撃で。
この場合、基本を踏まえた対応でいいのだ。
《儚き夢を見た》
《何故、ここに夢の在り処を求めたのか?》
《それもまた夢》
《嘆きの行き場は誰も知らぬ》
《見るがいい》
《天に背いた者達の末路を!》
《それは夢ではないのだ》
インフォはスルーで。
追加戦力に関しては不満がある。
剣の魔王に剣の魔竜を仕留めたのがいけなかったみたいだ。
魔物が増えてくれなくなりました。
それが原因であったのだろう。
元の姿に戻って羅喉刀で屠った相手は少ない。
20ちょっと?
少ないよ。
全然、少ないよ!
それでも苦戦だったけどね。
剣の魔王に剣の魔竜だけど、封印が外れたら回復能力が凄かったりした。
それもいけなかった。
早々に潰す事にしたのです。
この辺りの匙加減は難しい。
未見の相手であっただけに、難しいを通り越して無理です。
惜しいという気持ちはどうにか鎮めるしかないですな。
《E2d2のエリアポータルを開放しました!》
《只今の戦闘勝利で【大刀】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【投げ技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【受け】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【雷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヴォルフ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は?
午前5時30分です。
約束の時間には間に合う筈、だよな?
装備の修復だって出来るだろう。
ヴォルフのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
ヴォルフ 大神Lv37→Lv38(↑1)
器用値 42(↑1)
敏捷値 97(↑1)
知力値 41
筋力値 55
生命力 55
精神力 41
スキル
噛付き 疾駆 跳躍 回避 遠吠え 裂帛 神威
霊能 霊撃 念動 隠蔽 追跡 夜目 気配遮断
魔力察知 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[大]
MP回復増加[中] 耐即死 耐魅了 分身
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『護鬼』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
護鬼の戦闘の様子は碌に見てませんでした。
まあある意味で任せて安心なんだけど。
消耗は?
無い、と言いたいけど与えてあった魔結晶は魔力が枯渇してしまったようだ。
まあこれは仕方ない。
持たせてある羅喉刀の強化に必要なのだから惜しんではいられません。
新しい奴を与えておこうか。
護鬼のステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
護鬼 羅喉Lv36→Lv37(↑1)
器用値 68(↑1)
敏捷値 68(↑1)
知力値 41
筋力値 57
生命力 57
精神力 41
スキル
弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避 隠蔽
奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 連携 精密操作
跳躍 平衡 気配遮断 気配察知 自己回復[小]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]
時空属性 光属性 闇属性 火属性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『戦鬼』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
護鬼とは反対に戦鬼の戦う様子は見る機会が多かった。
オレも戦鬼の姿で途中まで戦っていた訳だが。
あんな感じなのね?
何度見ても同じ感想になる。
酷い。
酷過ぎます。
そして素敵だ。
知性の欠片も見られない、一方的な殺戮に見える。
でもそれでいいのだ。
狂気もより一層、大きくなろうというものだ!
戦鬼のステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
戦鬼 オーガロードLv36→Lv37(↑1)
器用値 50(↑1)
敏捷値 68(↑1)
知力値 15
筋力値 92
生命力 92
精神力 15
スキル
打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避 登攀
平衡 投げ技 関節技 体当たり 激高 夜目
掴み ダッシュ 跳躍 平衡 軽業 連携
物理抵抗[小] 自己回復[極大] 耐即死 耐麻痺
耐魅了 耐暗闇 毒耐性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ストランド』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
そしてストランドとアイソトープのコンビは剣の魔竜を仕留めてました。
そこまでは想定通り。
剣の魔王に粘られたのものの、そのタフネスさには感謝してもいい程だ。
残っていた魔物もまた中々の技量であり、戦っていて楽しかった。
数が少ないのは不満だったけどね。
それでも戦車の英霊様が消えて以降はとんでもない苦戦になってます。
出来ればもう一回、挑んでみたい相手だ。
そこはE2d2マップの森の中での狩りに期待すべきかも?
それはまあ後回しだ。
今日はこれからアデル達の拠点を見に行くのです。
その予定は外せないのでした。
ストランドのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1ポイント分のステータスアップは精神力を指定しましょう。
ストランド 青竜Lv35→Lv36(↑1)
器用値 33
敏捷値 67
知力値 32
筋力値 67
生命力 84(↑1)
精神力 33(↑1)
スキル
噛付き 巻付 回避 空中機動 水中機動 水棲
飛翔 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 自己回復[小]
MP回復増加[小] 霊能 熱感知 気配遮断 猛毒
時空属性 光属性 闇属性 土属性 水属性 木属性
耐即死 毒無効 鬼竜変
アイソトープのレベルアップはないみたいだ。
パーフェクトでなかったのは残念だが、次に期待しましょう。
で、ここのエリアポータル名は何でしょう?
剣王の墓地、となってます。
もしかして、このピラミッドが墓地なの?
その上でエリアポータル解放戦とか、罰が当たるんじゃないだろうな?
ちょっとだけ心配です。
ここは召魔の森にテレポートで跳んでから装備の修復をしましょう。
布陣変更はそれからでいい。
召魔の森に戻って装備の修復を終えたらもう午前5時50分になってました。
結構、余裕が無かったみたいです。
では、急いで港町サリナスへ移動だ。
布陣はどうしよう?
アデル達の拠点がどんな有様になっているのか、容易に想像出来る。
動物の楽園?
モフモフな召喚モンスターがいるのは間違いないだろう。
きっと、そうです。
まあその趣味に合わせた編成に出来なくも無いけどな。
ここは無難な形にしましょう。
ナインテイル、ナイアス、逢魔、シリウス、ジンバルにしました。
かなり偏っているのは承知だ。
まあたまにはワイワイと楽しく盛り上がるのもいい。
主にアデルと春菜が、だろうけど。
おっと。
時間、ギリギリになっちゃうぞ!
テレポートがあるとはいえ、急がないといけませんな!
「おはようございます」
「あら、結構ギリギリよ?」
「そうみたいですね」
港町サリナスの城門前は変わらず屋台が並んでいる。
周囲は夜明けの風景。
降灰は無くなっている。
フィーナさんの露店の前が集合場所の目安であったと思うのだが。
露店裏が凄い事になっている。
そこは食事スペースになっている筈なのだが、今は別の光景が見える。
動物との触れ合いスペースだ。
「集合場所に使うのはいいって言ったけど、こうなるとは思わなかったわ」
「はあ」
フィーナさんも甘いなあ。
いや、サモナー系プレイヤーにモフモフを愛でたがる連中が多いのがいけない。
いやいやいやいや!
マルグリッドさんやミオもいるみたいだ。
あれ?
師匠もいる。
ゲルタ婆様もいる。
師匠の頭上にも両肩にも、膝の上にも狐系の召喚モンスターが集っている。
威厳?
そんなの、ありません。
普段は結構、気難しい表情が多いんだが目元も口元も僅かに崩れている。
笑っているのをどうにか堪えているように見えます。
ゲルタ婆様はまさに鉄面皮。
いつもの表情。
でもその手は膝の上で丸くなっている狐を優しく撫でている。
こんな光景をどこかで見たような気がします。
動物セラピー、でしたっけ?
「オレニュー、弟子が来たようじゃぞ」
「む?」
「ども」
軽く師匠とゲルタ婆様に一礼。
早速だがナインテイルが師匠の元に駆け寄って集っている狐達に混ざって行く。
師匠ってば、集られて当然でしょ?
手に何か持ってます。
お菓子みたいだ。
「話は聞いておる。どうにか終息した、と思いたいのじゃがな」
「終わりそうもないので?」
「先に復興の手伝いになるじゃろ。当面は冒険者ギルドの手伝いになるかのう」
まあ、そうですよね?
見た所、サリナスの賑わいはかなりのものだ。
しかも生産職の姿が多い。
復興となると、彼等の力がどうしても要るだろう。
「オレニューよ、気持ちは分かるが手伝って貰わねば困るぞ」
「分かっておる」
「こっちも逼迫しておる。マナポーションも残り少ないのでな」
ゲルタ婆様が立ち上がると師匠を残して去って行く。
マナポーションも残り少ない?
師匠と視線が合う。
まさか、手伝いってマナポーション作成ですかね?
「また、ですか?」
「うむ。またなんじゃよ」
そうですか。
マナポーション作成ですか。
だがこれってチャンス?
マジックマッシュルームの入手先は限られている。
フィーナさんの所でも未だに買えていないのだ。
手伝いの報酬でマジックマッシュルームが入手出来るのであれば?
オレも手伝いたい!
タダ働きでもいいですよ?
「私も手伝いますよ」
「そう言ってくれるのは有り難いがな。明日からじゃ。今日は別件でジュナ様と会う約束がある」
「そうですか」
「手伝う気があるなら、良い。明日の朝にでも家に来てくれ」
「はい」
そうします。
そうさせて下さい。
いや、待て。
ナインテイルの尻尾が邪魔で師匠の表情が見えない!
ちょっと邪魔だって!
『じゃあ、時間ですので移動します!』
『移動の負担を軽減するので、召喚モンスターは一旦、帰還して下さい!』
集合した面々の数は多い。
移動するのも大変な規模になる。
オレも召喚モンスターは全員、帰還させよう。
『じゃあ早速、跳びますよー!』
「了解だ」
オレと一時的にパーティを組んでいるのは?
ヒョードルくん、ヘラクレイオスくん、ゼータくん、駿河、野々村。
イリーナのパーティとユニオンを組んで一緒に跳ぶ事になるようだ。
『どんな感じになってると思います?』
「多分だけど、皆が想像している光景になってると思うが」
『ですよねー』
まあ、アレだ。
駿河と野々村の場合と同じだと思う。
誰もが予想している通りだろう。
未来の姿も予想は容易い。
そのうちにもっと、酷くなって行くに違いないのだ。
『獣魔の森に到着です。中庭にバーベキューの用意がしてありますので、そちらへどうぞ』
『もう召喚していいのかな?』
『いいですよ?』
駿河と野々村が早速、召喚しているんだが。
全部、人魚系だ。
まさにマイペースだな!
オレも召喚する。
ナインテイル、ナイアス、逢魔、シリウス、ジンバルを戻しました。
『おお!』
『ナイアスたん!ナイアスたん!』
こんな所も相変わらずだ。
ある意味で安心しているオレがいるんだが。
毒されてますか?
ヒョードルくん、ヘラクレイオスくん、ゼータくんも召喚を進めているが、大型の召喚モンスターはいない。
剣呑な召喚モンスターもいない。
少なくとも、外見上はですけど。
獣魔の森、というのがこの拠点の名称であるらしい。
まだ城壁は無い。
柵があるだけだが、柵の向こうは既に森のようになっている。
建物の姿は見えない。
そして拠点の周囲も森だ。
オレが拠点としている召魔の森と同様だが、少し気になるのは足元だ。
水が迫っている。
マングローブみたいなんだが、こんな地形を過去に見た事がある。
あれはどこだったかな?
では、広域マップで確認しよう。
ここの位置は、どこだ?
場所は4つのマップの境界だった。
S6E1マップの南東、S6E2マップの南西、S7E1マップの北東、S7E2マップの北西にあるようだ。
そのいずれも、オレは行った事が無い。
(コール・モンスター!)
森の中だから効果は限定的だけど、確認してみよう。
グレートボア、蟒蛇、フラッシュキメラ、グレーターカルキノス、インサニティキャットが見えた。
色々といるみたいだ。
召魔の森の周辺に比べたら物足りないが、今後に期待していいと思う。
では、次は中だな。
どんな感じになっているんでしょうね?
「おお!肉だ肉!」
「やっぱり肉だよなー」
防柵を抜け、森の中を通り過ぎるとかなり広いスペースがあった。
中庭、なのだろう。
そこで4体のバイオロイドがバーベキューの用意をしている。
ナイアスに視線を向ける。
それだけでオレの意図を察したナイアスは目礼を残してバイオロイド達の所に向かう。
手伝いは要るだろう。
これからもっと多くのプレイヤーが来るからな!
周囲を見回す。
森に溶け込むような形で幾つも建屋があった。
そのうちの4つは城館であるのだろう。
壁が蔦で覆われていて、いい味わいがある。
「いい雰囲気だな」
「私も気に入ってます。ポータルガードが偏っているのがちょっとアレですけど」
「ま、そこは仕方ないだろうな」
ポータルガードの呪文を使えるのはアデルと春菜の筈だ。
彼女達が配備したがるのはモフモフな召喚モンスターであるに違いない。
バイオロイド4体は管理上、仕方がなかったのだろう。
続々とプレイヤー達が増えて行く。
そして召喚モンスター達も増えて行く。
会場は広いし、召喚モンスターに大型の体躯の奴はいない。
大混雑にはならないだろうけど、結構な賑わいになりそうだ。
「大丈夫かな?これ」
「森もありますから、どうにか収まると思います」
「大型の召喚モンスターを披露し合うプレイヤーもいると思うが」
「奥に闘技場がありますので」
「成程ね」
全体的にこの獣魔の森だが、森が深い。
召魔の森だと果樹園や田畑もある。
どうもここはそこまで手を回していないのかもしれません。
まあモフモフな召喚モンスター達を第一に考えたらこうなるのだろう。
「来たよ!」
「これで全部?」
「うん、全部!」
「了解。じゃあ最初に乾杯しなきゃね」
どうやら参加者が全員、揃ったようです。
しかしこれ、拠点の披露よりも互いの召喚モンスターを愛でる方がメインじゃないのかね?
人魚系の召喚モンスターに夢中になっているのは駿河と野々村だけではない。
そしてモフモフな召喚モンスターを愛でているプレイヤーは更に多いようだ。
完全に交流会です。
本当にありがとうございました!
「じゃあ、乾杯!」
「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」
さあ、始まった。
まずは食おう。
ここの様子を見て回るのはその後だ。
ところでナインテイルの姿が既に見えない。
マズいな。
きっとあちこちでエサを求めて放浪しているに違いない。
これだけ召喚モンスターが大勢いると目視で確認とか、無理です。
緑のマーカーが乱舞している!
これは酷い交流会になりそうだ。
召喚モンスターを愛でに来ている面々にとってはパラダイスだろう。
まあ、いつもの事なんだろうけどね。
これ程の規模ってそう無いと思えます。
あちこちで既に食事そっちのけで召喚モンスターを愛で始めている。
まさにカオス。
これ、本当に大丈夫なんだろうか?
でもオレが優先すべきなのは食事だ。
両手に持った串焼きを早々に片付けよう。
無論、これで足りる訳が無い。
追加で食べますよ?
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv119
職業 サモンメンターLv8(召喚魔法導師)
ボーナスポイント残 53
セットスキル
小剣Lv90 剣Lv90 両手剣Lv91 両手槍Lv92 馬上槍Lv95
棍棒Lv90 重棍Lv91 小刀Lv89 刀Lv90 大刀Lv93(↑1)
刺突剣Lv90 捕縄術Lv94 投槍Lv97 ポールウェポンLv98
杖Lv103 打撃Lv108 蹴りLv108 関節技Lv108(↑1)
投げ技Lv108(↑1)回避Lv117 受けLv117(↑1)
召喚魔法Lv119 時空魔法Lv106 封印術Lv105
光魔法Lv102 風魔法Lv102 土魔法Lv102 水魔法Lv102
火魔法Lv102 闇魔法Lv103 氷魔法Lv102 雷魔法Lv103(↑1)
木魔法Lv102 塵魔法Lv102 溶魔法Lv102 灼魔法Lv102
英霊召喚Lv6 禁呪Lv105
錬金術Lv89 薬師Lv17 ガラス工Lv24 木工Lv55
連携Lv99 鑑定Lv88 識別Lv99 看破Lv89 耐寒Lv80e
掴みLv80e 馬術Lv99 精密操作Lv80e ロープワークLv94
跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv80e 登攀Lv60e
平衡Lv100e
二刀流Lv90 解体Lv87 水泳Lv49 潜水Lv79
投擲Lv50e
ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv90 隠蔽Lv88
気配察知Lv91 気配遮断Lv88 暗殺術Lv60e
身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv94
魔法効果拡大Lv93 魔法範囲拡大Lv93
呪文融合Lv93
耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e
耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e
耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e
獣魔化Lv18
召喚モンスター
ヴォルフ 大神Lv37→Lv38(↑1)
器用値 42(↑1)
敏捷値 97(↑1)
知力値 41
筋力値 55
生命力 55
精神力 41
スキル
噛付き 疾駆 跳躍 回避 遠吠え 裂帛 神威
霊能 霊撃 念動 隠蔽 追跡 夜目 気配遮断
魔力察知 自己回復[中] 物理抵抗[中] 魔法抵抗[大]
MP回復増加[中] 耐即死 耐魅了 分身
護鬼 羅喉Lv36→Lv37(↑1)
器用値 68(↑1)
敏捷値 68(↑1)
知力値 41
筋力値 57
生命力 57
精神力 41
スキル
弓 手斧 剣 棍棒 刀 小盾 受け 回避 隠蔽
奇襲 変化 神威 瞑想 夜目 連携 精密操作
跳躍 平衡 気配遮断 気配察知 自己回復[小]
物理抵抗[小] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小]
時空属性 光属性 闇属性 火属性
戦鬼 オーガロードLv36→Lv37(↑1)
器用値 50(↑1)
敏捷値 68(↑1)
知力値 15
筋力値 92
生命力 92
精神力 15
スキル
打撃 蹴り 噛付き 投擲 受け 回避 登攀
投げ技 関節技 体当たり 激高 夜目 掴み
ダッシュ 跳躍 平衡 軽業 連携 物理抵抗[小]
自己回復[極大] 耐即死 耐麻痺 耐魅了 耐暗闇
毒耐性
ストランド 青竜Lv35→Lv36(↑1)
器用値 33
敏捷値 67
知力値 32
筋力値 67
生命力 84(↑1)
精神力 33(↑1)
スキル
噛付き 巻付 回避 空中機動 水中機動 水棲
飛翔 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 自己回復[小]
MP回復増加[小] 霊能 熱感知 気配遮断 猛毒
時空属性 光属性 闇属性 土属性 水属性 木属性
耐即死 毒無効 鬼竜変
召魔の森 ポータルガード
ジェリコ、ティグリス、クーチュリエ、獅子吼、極夜、雷文、バンドル
スコーチ、守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、ノワール、虎斑
蝶丸、網代、スパーク、クラック、オーロ、プラータ




