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《只今の戦闘勝利で【両手槍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【連携】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【水泳】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【潜水】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ハイアムス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ふう。
危ない危ない。
海中戦は数日前にもやっている筈なのに。
かなり昔の事に思えてしまう不思議。
感覚を取り戻す軽い戦闘がプルシャの影というのはちょっと厳しかった。
しかも連戦だよ!
まあいい。
経験値稼ぎをする上でレベル高め、数は多めでリクエストしているのはオレなのだ。
運営の嫌がらせの可能性は?
構わん。
続けてくれていい。
ハイアムスのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
ハイアムス アレイオーンLv32→Lv33(↑1)
器用値 37
敏捷値 81(↑1)
知力値 36
筋力値 60(↑1)
生命力 60
精神力 37
スキル
噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 突貫 回避
疾駆 耐久走 奔馬 変化 水中機動 跳躍 水棲
夜目 重装 呪音 振動感知 危険察知 追跡
騎乗者回復[小] 自己回復[中] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 時空属性 光属性
闇属性 風属性 水属性 耐魅了 耐暗闇 耐混乱
序盤からこれではな。
余裕でプルシャの死体に到達、MPバーの補充ついでに海産物を確保出来ると思ってたんだが。
果たしてその暇があるかどうか。
オレも目算も当てに出来んな!
もう始めたからには継続するのが正義だ。
東を目指しましょう。
《只今の戦闘勝利で【水魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【水泳】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アプネア』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
おかしい。
オレ好みの展開なのはいい。
いいんだけど加減ってものを考慮してくれないかな?
プルシャの影、テュポーンの分身だけじゃない。
魔物がいずれも、強い!
気が付いたら下位種の襲撃が皆無になっている。
例えばテュポーンの幻影。
今日は全く遭遇していません。
その影響は既に現実となっていた。
アプネアのレベルアップはいいけど、ステータス異常になってる!
アプネアのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
アプネア モビーディックLv32→Lv33(↑1)
器用値 38(-19)
敏捷値 79(↑1)(-40)
知力値 38(↑1)(-19)
筋力値 42(-21)
生命力 92(-46)
精神力 38(-19)
スキル
噛付き 体当たり 丸呑み 消化 回避 水中機動 水棲
夜目 共振波 低周波 振動感知 追跡 自己回復[大]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[小] 光属性 闇属性 風属性
水属性 氷属性
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『アウターリーフ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ステータス異常はアプネアだけじゃない。
アウターリーフもでした。
ある意味、新装備に更新した成果であるのかも?
オレ、ナイアス、それにハイアムスはダメージは喰らっているけどステータス異常は無い。
プリプレグは元々、生命力が突出していたのが良い方向に作用したのだろう。
それにしても今のティミンめ。
レベル高めになるとあんなに厄介なのね?
呪文がまるで通じない相手だが、手はある。
鱗を剥がせばいいんだが。
さて、どうしよう?
アウターリーフのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
アウターリーフ ゴッズオルカLv32→Lv33(↑1)
器用値 34(↑1)(-20)
敏捷値 90(↑1)(-54)
知力値 33(-20)
筋力値 63(-38)
生命力 63(-38)
精神力 33(-20)
スキル
噛付き 体当たり 回避 水中機動 回遊 跳躍
水棲 夜目 強襲 呪音 反響定位 振動感知 追跡
天啓 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] MP回復増加[微]
自己回復[小] 時空属性 光属性 闇属性 風属性
水属性 耐即死 即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『プリプレグ』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
さて、布陣変更は必至であるのだが。
ここは移動速度を少し、上げよう。
アプネア、アウターリーフ、プリプレグは交代だ。
本当はもう少し、付き合いたかったんだが。
海専任の召喚モンスターの戦力底上げ、という目的はある意味で頓挫したようだ。
反省、ですね。
プリプレグのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
プリプレグ アスピドケロンLv32→Lv33(↑1)
器用値 39(↑1)
敏捷値 39
知力値 46
筋力値 46
生命力 109(↑1)
精神力 46
スキル
噛付き 回避 堅守 体当たり 造林 水中機動
水棲 夜目 匂い感知 振動感知 自己回復[小]
物理抵抗[大] 魔法抵抗[小] MP回復増加[小]
騎乗者回復[小] 光属性 闇属性 土属性 水属性
木属性 浮島 結界生成
では布陣を変更しよう。
ナイアス、ストランド、ロジット、メジアン、ハイアムスとしました。
さて、少し急ごう。
オレも少々、集中力を切らしていたらしい。
情け容赦無く、殺ろう。
そう、サンタを狩る時のように。
うん。
相手は全て、サンタだと思えばいい。
そうしましょう。
《只今の戦闘勝利で【両手槍】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【雷魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【塵魔法】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》
《只今の戦闘勝利で種族レベルがアップしました!任意のステータス値2つに1ポイントを加算して下さい》
うむ。
召喚モンスターの戦力底上げだった筈なんだが。
オレが先にレベルアップ?
問題ありません。
基礎ステータス
器用値 50
敏捷値 50
知力値 78
筋力値 50(↑1)
生命力 50(↑1)
精神力 78
《ボーナスポイントに2ポイント加算されます。合計で41ポイントになりました》
次は知力値と精神力だな。
揃えに行こう。
数字は美しく揃えるべきなのだ。
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ナイアス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
ナイアスもレベルアップなのだが。
交代はしないしさせない。
既にプルシャの死体がすぐ傍にある。
海鮮素材を確保して欲しいぞ!
既にナイアスだけじゃなくロジットも漁に出ている。
獲りすぎたら?
どうせ港町サリナスに行く事になるのだ。
ミオを始めとした料理人達に提供したっていい。
豪勢な昼食になってもいいじゃないの!
ナイアスのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1ポイント分のステータスアップは精神力を指定しましょう。
ナイアス オーケアニスLv33→Lv34(↑1)
器用値 66(↑1)
敏捷値 65
知力値 65
筋力値 28
生命力 28
精神力 65(↑1)
スキル
両手槍 回避 料理 水中機動 水棲 天啓
霊能 変化 夜目 呪歌 呪曲 瞑想 連携
精密操作 自己回復[小] 物理抵抗[微]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 時空属性
光属性 闇属性 水属性 土属性 耐混乱
共鳴
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ストランド』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は午前10時20分だ。
思っていた以上に早くプルシャの死体に到達出来たと思う。
その貢献者は間違いなくストランドにあるだろう。
ティミンの鱗を大いに剥がしてくれていました。
鬼竜変って本当に、便利!
でも短い時間でMPバーは一気に消耗している。
正直、済まなかった。
一旦ここで小休止としたい。
ストランドのステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。
もう1ポイント分のステータスアップは器用値を指定しましょう。
ストランド 青竜Lv33→Lv34(↑1)
器用値 33(↑1)
敏捷値 66
知力値 32
筋力値 66
生命力 83(↑1)
精神力 32
スキル
噛付き 巻付 回避 空中機動 水中機動 水棲
飛翔 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 自己回復[小]
MP回復増加[小] 霊能 熱感知 気配遮断 猛毒
時空属性 光属性 闇属性 土属性 水属性 木属性
耐即死 毒無効 鬼竜変
ではオレもすべき事を済ませておこう。
プルシャの死体からMPバーの回復をしておくのだ。
何しろここまでの海中戦はどれも激戦だった。
いつの間にかオレのMPバーは4割程になっています。
エナジードレインを意図的に使わず、攻撃に傾倒していたからだ。
まあいいさ。
収支は大きくプラスになっている。
少し早めにサリナスに移動しておいてもいいだろう。
気になる事もある。
魔人の群れの動向は当然だが。
迎撃プランはどうなっているんだろう?
フィーナさんの意見を先に聞いておきたい。
「あれ?」
「オッス!」
「やあ、おはよう」
港町サリナスの城門の前でいきなりミオがいた。
いや、屋台がズラリと軒を並べている。
それも結構な規模になっているんだが。
ここはどこのフードコートだ?
「何だって、ここで?」
「サリナス防衛戦に参加するプレイヤーにご馳走するから!」
「中もプレイヤーで混雑するので。臨時の措置ですね」
「一体、どれだけの人数が来るんだ?」
アデルとイリーナも仕込みの手伝いをしていた。
優香もだ。
まだ配給が始まるような時間じゃないけど、活気に溢れている。
「予測はちょっと、無理?」
「気にしない!」
「大雑把だけどそれでいいのか?」
まあいいか。
オレだって他人の事はどうこう言えた立場じゃない。
「魔人の軍勢の本隊はどこまで迫っているかな?」
「最新の情報ではちょっと遅れそうですかね」
リックがまた仮想ウィンドウを幾つも展開しているらしい動きをしている。
忙しそうだけどね。
仕事を頼みたいのだ。
《アイテム・ボックス》から漁で獲ったばかりの海鮮素材を机の上に並べる。
かなりの量だ。
ナイアスもロジットもかなり頑張ったからな!
「おお?」
「キースさん、これ!」
「アワビ!アワビ!」
「イセエビ!イセエビ!」
「ウニにサザエもこんなに!それにマグロが5本も?」
「使っていいぞ」
視線をリックに向ける。
無論、買い取りを頼むのだが。
「量も量だし、安く買い叩いてくれていいよ」
「助かります」
リックの返答と同時にマグロの解体が始まった。
それにしても手際が良過ぎだよ!
「ところでフィーナさんは?」
「もう少しで戻って来ると思います。打ち合わせが長引いてるみたいですね」
「打ち合わせ?」
「ええ。主にNPCと役割分担について調整しに行ってます」
NPCと、ねえ?
相互に協力が出来れば心強いのは間違いない。
その戦力の一端はオレも見ている。
特に森の中ではバオバブエントの攻撃力とダークエルフの奇襲と支援能力は大きな戦果があった。
「今日は空中戦?」
「森の中で迎撃かも!」
「まあサモナー系なら基本、どっちでも対応は可能だ。そう難しく考える事じゃないさ」
アデルもイリーナも迎撃戦でどんな役目になるのか、気にしているみたいだ。
今は料理中だよ?
折角の海鮮素材は美味しく料理して欲しいものです。
オレには出来ないから尚更そう思ってしまう。
ナイアスがマグロの頭部を解体しているのが横目で見えていた。
カマもいいな。
脳天部分もいい。
ああ、そうだ。
お弁当にハンバーガーがあったんだっけ。
「キースさん、昼食には早いですよ?」
「心配ない。改めて昼食は摂る」
「じゃあ今、食べているのは?」
「早弁だ」
「早弁は堂々と食べるものじゃないと思いますけど」
ふむ。
イリーナの言い分にも一理ある。
隠れて食べてしまうのがいいのだ。
悪事を働いているという背徳感がいいのです。
「あら、キース。もう来てたの?」
「ども」
弁当を片付けた所でフィーナさんとサキさん、それにマルグリッドさんが戻って来た。
だが同行している人物がいる事に戦慄する。
ゲルタ婆様だ。
起立!
礼!
着席はお許しが無ければしません!
「ほう、来ておったか」
「は、はい!」
「ふむ。都合がいいかもしれんの」
ゲルタ婆様が椅子に座り机の上に出したのは?
幾つかの紙束だった。
どうも嫌な予感がする。
「一束、お主に提供して良いが、どうじゃな?」
「引き換えに、何を?」
「それはこの婆の口からは言えぬの」
クソッ!
足元、見られてる。
でも欲しい。
紙が、欲しい!
「えっと、他の紙の束は?」
「これから呪符を作るのじゃよ」
「そうですか。では私はその手伝い、というのはどうです?」
「お主がか?良いのじゃがな、不出来な代物は受け取れぬぞ?」
うお。
何という厳しいお言葉!
でもアデルとイリーナには戦々恐々とした様子は見えない。
フィーナさん達もです。
何でだ?
「ヘルガ、お前さんには別の事を頼もうか。魔素融合を進めておいてくれ」
「はい」
生産職の面々の中からヘルガが進み出ると淡々と手伝いを始めている。
魔素融合をするのは魔晶石に魔水晶であるらしい。
結構な数があるぞ?
「どの呪符を作って貰おうかのう」
「えっと。正直、高い品質を求められても自信は無いのですが」
「お主にそこまで求めておらん。そうじゃな、防御や回避に役立つ呪文がいい。一通り作成して見せてみよ」
「はあ」
ここはおとなしく従うべきだろう。
早めにここに来たのは失敗だったか?
《これまでの行動経験で【氷魔法】がレベルアップしました!》
《これまでの行動経験で【木魔法】がレベルアップしました!》
《これまでの行動経験で【錬金術】がレベルアップしました!》
《これまでの行動経験で【鑑定】がレベルアップしました!》
目の前に呪符が重ねられている。
ゲルタ婆様に指示されて量産する事になった2種の呪符だ。
【支援アイテム】メイズ・フォレストの札 品質C- レア度7 重量0+
メイズ・フォレストを施された呪符。
【防御アイテム】ルミリンナの札 品質D- レア度7 重量0+
ルミリンナを施された呪符。
正直、出来に関してはもうね。
しかし問題なのは量だ。
途中から数える事を放棄しちゃいました。
オレのMPバーも残り2割にまで激減している。
プルシャの死体でMPバーは全快にしてあったんだけどな。
まあ消耗しただけの甲斐があったと思いたい。
【防御アイテム】トーチカの札 品質A- レア度7 重量0+
トーチカを施された呪符。
【支援アイテム】ホーリー・プリズンの札 品質A- レア度7 重量0+
ホーリー・プリズンを施された呪符。
オレの対面でゲルタ婆様が作成した呪符の山は2つ。
凹むって!
何なの、この品質の差!
いや、ゲルタ婆様は本業であるのだから当然なのだろうけど。
「今日、森の中で迎撃に参加する者達へ配るとええじゃろ」
「配るのですか?」
「緊急時に使う事じゃな」
「1つのパーティに1枚、ですね?」
「うむ」
机に突っ伏しながらゲルタ婆様とフィーナさんの会話を聞いている。
そうか。
確かに緊急避難で使えば役立ちそうではある。
それに森の中、か。
空中戦は前提にしていない、という事なのだろう。
「上空はドラゴン達がおる。そっちは任せておけば良い」
「はい」
「森の中に群れの全てが侵入するまで、攻撃はさせてはならぬ。そこは徹底する事じゃ」
「了解です」
「うむ。ではドラゴン達と合流せねばならぬ。ここは任せるでな」
ゲルタ婆様が立ち上がる気配がする。
オレは机に突っ伏したまま敢えて動かない。
「これ。褒美の紙は要らんのか?」
「要ります」
即、起き上がると背筋を伸ばす。
いかん。
不貞腐れているような印象を持たれちゃいけません。
ゲルタ婆様は飛び去ってしまっていた。
移動用に召喚したのはロック鳥です。
師匠も空中を移動するのは基本的にロック鳥なんだが。
その威容は師匠のロック鳥に匹敵するだろう。
やはり怖い、この婆様。
「キースさん、そうビクビクしなくてもいいと思います」
「私達には結構、優しいのですけど。キースさんにはちょっと厳しいみたいですが」
「でも少しだけだよー!」
そうか。
ヘルガ、アデル、イリーナには優しいのか。
少しだけって言うけど、もっと優しく接して欲しいです。
戦果は目の前に詰まれた紙の束。
妥協すべき、と思うのだが少々疲れました。
精神的な意味で。
「では改めて、昼食!」
「おおっ!?」
思わず驚きの声が漏れてしまった。
ミオが机の上に差し出したのは海鮮丼に味噌汁。
大盛りなのは当然として、具が豪華だ。
アワビとかイセエビとかもう堪らん!
「キースには頼みたい事があるんだけど、いい?」
「はふ?」
いかん。
既に口の中にアワビを放り込んでました。
フィーナさんへの返答が変な声になってしまった。
ちょっと待って下さいね?
「魔人の群れの追尾をしている紅蓮の所と合流して欲しいんだけど」
「いいですよ」
「紅蓮の合図で攻撃開始になるのよ。念の為、護衛を頼める?」
「成程、了解です。戦術は?」
「森の中で小規模ユニオンで迎撃が基本よ。結界を無効化出来るそうだけど、その後は乱戦になるでしょうね」
「厳しそうですね」
「やっぱり結界は厄介だわ」
「空中戦力は出さないので?」
「不要って言われてるのよね」
ふむ。
魔竜の数は結構多いのだが。
フォレストドラゴン達は全部で12頭の戦力だったと思う。
戦力的には十分だろうけど、数が果たして足りるかどうか。
ドラゴニュート、バードマンといったNPCの戦力も加わるとしても少々心配だ。
森の中からでも戦況確認は可能だ。
場合によっては空中戦に移行してもいいだろう。
「ところで。昼食の配給は手伝わなくていいんですかね?」
「いいのよ」
既に食事を求める欠食児童の群れが見えている。
比喩ではない。
そうとしか見えない!
ナイアスも手伝っているんだけど結構忙しそうだ。
マンパワーが下がるけどいいのかな?
「では、先に移動しておきますね?」
「ええ。紅蓮達には別途、連絡を入れておくわ」
「はい」
「彼等の分の呪符も渡しておいてね?」
「承りました」
フィーナさんから呪符を受け取る。
よし。
ではテレポートで移動だな。
でもその前に布陣は変更しておくべきだろう。
全員、帰還で。
召喚したのは?
ヴォルフ、モジュラス、清姫、船岡、ルベルです。
森林戦を前提にした布陣だ。
船岡を加えている所がポイントかな?
魔人が率いる軍勢はかなりの規模だ。
森の中とはいえ一気に肉薄された場合、防御で飽和する可能性がある。
念の為だ。
テレポートで跳ぶ先は紅蓮くんなのだが。
良く考えたら昼食はかなり豪華なのに彼等は食えないなんて。
同情する。
いや、本当に同情しますよ?
テレポートで跳ぶ。
そこは確かにN1E9マップで地形は平原。
でも遠目に不自然な規模の森が壁のように連なっているのが見えている。
そして地面には幾つもの足跡。
古くは見えない。
魔人が率いる群れは確実にいる。
姿を消しているだけだ。
(インビジブル・ブラインド!)
こっちも姿を消す。
おっと、近くに紅蓮くんがいる筈だが、どこだ?
そんな事を思っていたらユニオン申請が来てました。
紅蓮くんだろう。
「状況は?」
『群れの先遣部隊が森の端に接触したのは確認しました。亀はまだ進入してません』
「時間が掛かりそうだな」
紅蓮くん達に呪符を渡しながらメンバーを見回す。
九重の所のパーティもいるんだが、他にもいる。
ガヴィ、それにリディアの所のパーティもいた。
未だに気まずい。
いや、苦手?
『紅蓮、最初の亀が森に入った!』
『了解、全て進入するまで30分程度は掛かるかな?』
『多分な』
『よし、交代で食事を摂ろう。監視はこのまま継続で』
『了解』
『あー、また携帯食かー』
ああ、やっぱり。
かなりの量の海鮮素材は持ち込んだと思うけど、迎撃戦が終わっても余っているかな?
後で食べられたらいいですね。
「群れが全部森に入るのを監視するのはいいとして、その後は?」
『後方を遮断、牽制攻撃を仕掛ける予定ですね』
「この数だと手数が足りないんじゃないかな?」
『パーティ数で4つですからねえ。でも牽制なら何とか。まともに戦えませんし』
「そうか。そうだな」
しかし牽制か。
後方から戦いを仕掛ける意味は分かっている。
でもね。
相手が引けば戦いを仕掛け、向かってきたら退く。
そういった駆け引きは苦手です。
戦場全体が見えているならいいけど、戦場は森なのだ。
戦況の把握は難しい。
『連絡、来ました!伏兵の配置は完了』
『了解。残る問題は魔物の群れの規模、それに魔竜か』
「だな」
森の各所で不自然に樹木が動いている様子がオレでも見えている。
続々と亀が森の中へと侵入しているに違いない。
そう。
結界が無効化された後が問題だ。
森の中で迎撃を前提に準備している分、こっちに地の利がある。
だが相手は魔物だ。
その戦力を軽く見てはいけない。
特に神魔蜂と神魔蜂女王は森に中では脅威が増す。
プリズムスラッグ、ジャイアントセンチビート、巴蛇だって森の中でも脅威だ。
レッドマンティスも森では比較的戦い易くはなるけど元々強い。
ガルム、ベリルビースト、ビッグホーンリザードも相当な数がいた。
森の中で地の利を利用して迎撃するのはいいが、殲滅するのもまた時間が要るだろう。
さて。
オレは何を狙う?
独自の判断で動いていいとは聞いている。
あの群れで最も軽快すべき奴は何だ?
魔神だ。
昨夜、魔人の指輪と魔人の仮面を通じてダメージを喰らっている。
今も魔神があの群れに帯同していると判断すべきだ。
今回は大丈夫か?
また途中で強制停止になったら泣く。
きっと泣く。
召魔の森にいる運営アバターを破壊しちゃうかもしれない。
そうならない事を祈るとしよう。
インビジブル・ブラインドで姿を消したまま、森と平原との境目を分担して確認する。
間違いなく、魔物の群れはの全てが森の中へと進んだのだろう。
森の中からは樹木が軋む様な音が響いているのが聞こえていた。
『紅蓮、最後尾が森に侵入したのを確認!』
『了解、連絡する!』
時刻は午後0時40分を少し過ぎた所だ。
森の中には伏兵で満たされている。
少し距離を詰めておいた方がいいかな?
狙っているのは結界が無効化した直後だ。
群れが密集しているうちに大火力で先制しておきたい。
いや、本音を言えば魔人を先に潰したかった。
指揮官を失った魔物の群れはある意味で烏合の衆であるからだ。
「では私は少し先行するよ」
『へ?』
『まだ結界がありますよ!』
「分かっているって」
さあ、狩りの始まりだ!
今回は競争相手が多い。
獲物は早い者勝ちなのだ。
序盤が肝心だと思うのです。
(フォレスト・ウォーク!)
では森の中を追跡だ。
相手は大群。
見失う事は心配しなくていい。
神様、お願いです。
出来れば落ち着いた状況下で魔神に逢えますように。
真剣にお祈りしておきました!
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv117(↑1)
職業 サモンメンターLv6(召喚魔法導師)(↑1)
ボーナスポイント残 41
セットスキル
小剣Lv86 剣Lv88 両手剣Lv88 両手槍Lv92(↑2)馬上槍Lv95
棍棒Lv87 重棍Lv88 小刀Lv86 刀Lv88 大刀Lv86
刺突剣Lv86 捕縄術Lv94 投槍Lv94 ポールウェポンLv95
杖Lv99 打撃Lv105 蹴りLv106 関節技Lv106
投げ技Lv105 回避Lv114 受けLv114
召喚魔法Lv117(↑1)時空魔法Lv104 封印術Lv103
光魔法Lv99 風魔法Lv99 土魔法Lv99 水魔法Lv100(↑1)
火魔法Lv99 闇魔法Lv100 氷魔法Lv100(↑1)雷魔法Lv100(↑1)
木魔法Lv100(↑1)塵魔法Lv100(↑1)溶魔法Lv99 灼魔法Lv99
英霊召喚Lv6 禁呪Lv102
錬金術Lv87(↑1)薬師Lv17 ガラス工Lv24 木工Lv48
連携Lv97(↑1)鑑定Lv86(↑1)識別Lv96 看破Lv84 耐寒Lv80e
掴みLv80e 馬術Lv97 精密操作Lv80e ロープワークLv94
跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv80e 登攀Lv60e
平衡Lv97
二刀流Lv88 解体Lv86 水泳Lv48(↑2)潜水Lv78(↑1)
投擲Lv50e
ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv84 隠蔽Lv85
気配察知Lv86 気配遮断Lv85 暗殺術Lv60e
身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv91
魔法効果拡大Lv90 魔法範囲拡大Lv90
呪文融合Lv90
耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e
耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e
耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e
獣魔化Lv16
基礎ステータス
器用値 50
敏捷値 50
知力値 78
筋力値 50(↑1)
生命力 50(↑1)
精神力 78
召喚モンスター
ナイアス オーケアニスLv33→Lv34(↑1)
器用値 66(↑1)
敏捷値 65
知力値 65
筋力値 28
生命力 28
精神力 65(↑1)
スキル
両手槍 回避 料理 水中機動 水棲 天啓
霊能 変化 夜目 呪歌 呪曲 瞑想 連携
精密操作 自己回復[小] 物理抵抗[微]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 時空属性
光属性 闇属性 水属性 土属性 耐混乱
共鳴
ストランド 青竜Lv33→Lv34(↑1)
器用値 33(↑1)
敏捷値 66
知力値 32
筋力値 66
生命力 83(↑1)
精神力 32
スキル
噛付き 巻付 回避 空中機動 水中機動 水棲
飛翔 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 自己回復[小]
MP回復増加[小] 霊能 熱感知 気配遮断 猛毒
時空属性 光属性 闇属性 土属性 水属性 木属性
耐即死 毒無効 鬼竜変
アプネア モビーディックLv32→Lv33(↑1)
器用値 38(-19)
敏捷値 79(↑1)(-40)
知力値 38(↑1)(-19)
筋力値 42(-21)
生命力 92(-46)
精神力 38(-19)
スキル
噛付き 体当たり 丸呑み 消化 回避 水中機動 水棲
夜目 共振波 低周波 振動感知 追跡 自己回復[大]
物理抵抗[中] 魔法抵抗[小] 光属性 闇属性 風属性
水属性 氷属性
アウターリーフ ゴッズオルカLv32→Lv33(↑1)
器用値 34(↑1)(-20)
敏捷値 90(↑1)(-54)
知力値 33(-20)
筋力値 63(-38)
生命力 63(-38)
精神力 33(-20)
スキル
噛付き 体当たり 回避 水中機動 回遊 跳躍
水棲 夜目 強襲 呪音 反響定位 振動感知 追跡
天啓 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小] MP回復増加[微]
自己回復[小] 時空属性 光属性 闇属性 風属性
水属性 耐即死 即死
ハイアムス アレイオーンLv32→Lv33(↑1)
器用値 37
敏捷値 81(↑1)
知力値 36
筋力値 60(↑1)
生命力 60
精神力 37
スキル
噛付き 頭突き 踏み付け 体当たり 突貫 回避
疾駆 耐久走 奔馬 変化 水中機動 跳躍 水棲
夜目 重装 呪音 振動感知 危険察知 追跡
騎乗者回復[小] 自己回復[中] 物理抵抗[小]
魔法抵抗[小] MP回復増加[小] 時空属性 光属性
闇属性 風属性 水属性 耐魅了 耐暗闇 耐混乱
プリプレグ アスピドケロンLv32→Lv33(↑1)
器用値 39(↑1)
敏捷値 39
知力値 46
筋力値 46
生命力 109(↑1)
精神力 46
スキル
噛付き 回避 堅守 体当たり 造林 水中機動
水棲 夜目 匂い感知 振動感知 自己回復[小]
物理抵抗[大] 魔法抵抗[小] MP回復増加[小]
騎乗者回復[小] 光属性 闇属性 土属性 水属性
木属性 浮島 結界生成
召魔の森 ポータルガード
ジェリコ、ティグリス、クーチュリエ、獅子吼、逢魔、極夜、雷文、守屋
シリウス、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、ジンバル、ビアンカ、虎斑
蝶丸、網代、スパーク、クラック