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『もう狩ってしまったんですか?』
「いや、亀も格落ちだったから」
そう。
物足りない。
アラバスタードラゴンがいたから妥協出来ただけだ!
『追って行ったのは一番右に向かった奴ですか?』
「ああ」
『これで別働隊は残り2つかな?』
『進行方向は本隊の左側ですね』
「了解だ。そっちを追い掛けてみる」
『気を付けて下さいね?』
『僕等は本隊を追います』
では追跡だ。
狩りだ。
今度の足跡は大き目なのが分かっている。
でも数が少な目。
恐らくだがこっちの別働隊は各々、亀は1体なのだろう。
もう一方の別働隊も1体なのが分かる。
それでも構わない。
キムクイガード・スレイブ2体とキムクイガーディアン・スレイブ1体では雲泥の差だ。
文句など無い。
問題は引き連れている戦力。
アラバスタードラゴン2頭までなら大苦戦で済む。
3頭ともなれば切り札を投入しないと洒落にならないだろう。
今日はまだリミッターカットは使っていない。
きっと、使う事になりそうな予感がする。
いや、そうなる事を期待していますけど何か?
最近、オレも贅沢になったものだ。
業が深い。
その点に関しては弁明の余地は無いのでした。
《只今の戦闘勝利で【ポールウェポン】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【禁呪】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配察知】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ヘザー』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
更に別働隊を2つ、潰してみたんだが。
不満がある。
いや、経験値的にもアイテム的には十分に満足すべき状況だと思うけど。
サンタがいない。
何故だ?
根切りが終わったように思えないんだが。
やはり結界付きの亀がいる本隊に帯同しているのだろうか?
こうなったら、決めた。
夕方以降、本隊に潜入すべきかどうか、踏ん切りが付かなかったけど、決めた。
潜入だ。
サンタは滅ぼさなければ!
それはオレに課せられた崇高な義務にすら思える。
そうだ。
そうしよう。
リスク?
そんなの知らんわ!
ヘザーのステータス値で既に上昇しているのは器用値でした。
もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
ヘザー オーディンガードLv33→Lv34(↑1)
器用値 37(↑1)
敏捷値 67
知力値 67
筋力値 37(↑1)
生命力 36
精神力 66
スキル
剣 馬上槍 弓 小盾 受け 飛翔 心眼 降神
霊能 浮揚 空中機動 自己回復[中] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 光属性 闇属性
風属性 土属性 水属性 雷属性 氷属性 耐麻痺
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ティグリス』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
時刻は午後4時10分。
夕方まではまだまだ、時間が余る。
どうしたものか?
一旦、紅蓮くんの所に合流してもいいかな?
新たな別働隊が出現しているかもしれないし。
そうしましょう。
ティグリスのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは器用値を指定しましょう。
ティグリス 白虎Lv33→Lv34(↑1)
器用値 32(↑1)
敏捷値 91(↑1)
知力値 31
筋力値 66
生命力 66
精神力 31
スキル
噛付き 引裂き 回避 疾駆 追跡 裂帛 霊能
天啓 強襲 隠蔽 夜目 気配遮断 魔力遮断
自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小]
MP回復増加[小] 風属性 共振波 高周波 耐混乱
耐石化 耐即死
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『折威』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
さて、夜に向けて少し布陣も見直しておこう。
パナールもかなり消耗が進んでしまっているけど、もう少しだ!
がんばってくれ!
他の面々はここで一気に見直すべきだろう。
潜入する事も考えないといけない。
それでいて戦力の底上げも進めたい。
やっぱり業が深いな、オレって。
もう今更だけどな!
折威のステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは知力値を指定しましょう。
折威 アークデーモンLv33→Lv34(↑1)
器用値 30
敏捷値 74(↑1)
知力値 74(↑1)
筋力値 29
生命力 29
精神力 74
スキル
杖 弓 爪撃 飛翔 浮揚 回避 呪詛 堕天 反響定位
空中機動 魔力遮断 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]
自己回復[中] MP回復増加[大] 変化 夜目 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 水属性
雷属性 木属性 溶属性 灼属性 魅了 耐魅了
では布陣変更だ。
パナールは残してヘザー、ティグリス、極夜、折威は帰還だ。
ヴォルフ、逢魔、言祝、ルベルを召喚しました。
ルベルは今日の朝方に活躍させている。
その影響でMPバーは全快になっていない。
それでも9割近くにまで回復しているなら十分だ。
戦力の底上げは常にしておくべきなのです。
紅蓮くんを指定してテレポートしたのだが。
どうもいいタイミングじゃなかったみたいだ。
跳んだのはいいけど姿が見えない。
インビジブル・ブラインドで姿を消しているのだろう。
(インビジブル・ブラインド!)
オレも使っておこう。
何故、姿を消していたのか?
その理由も分かっていた。
亀の群れが見えている。
姿を見せている、という事は?
何かを召喚しているのだろう。
亀はどれにも共通の傾向がある。
召喚をしている間は姿を消す事が出来ない。
だが今のオレには福音かな?
獲物を!
オレに獲物を、寄越せ!
『本隊の亀ですけど、増えてますね』
「サリナスに近付いているから戦力の増強かな?」
『別働隊を増やすのかもしれませんね』
『本隊そのものを2つに分けるのかも?』
「もう少し、様子を見るべきだろうな」
しかし相変わらず、魔竜が多いな!
今日は夜になったら潜入する事を決めている。
その決意が揺らぎそうな光景だ。
まともに戦ったら勝ち目は無い。
切り札を全て注ぎ込んでも無理だろう。
まあ当然だが、まともな戦闘はしません。
気分は暗殺者だ。
魔神がいるというリスクがあるけど否は無い。
魔人の指輪、それに魔人の仮面は使う。
それが前提でなければ成立しません。
時刻は?
午後4時40分になってます。
結構、待った気がする。
別働隊が、動いた。
亀の動きを見ると2つだけ問題がある。
どちらも亀3体が中心となる編成に見えるのだが。
殲滅するには苦戦必至?
大苦戦だろう。
但し、キムクイガーディアン・スレイブであればの話だ。
キムクイガード・スレイブだったら極めて残念な事になるだろう。
『本隊、別働隊2つが姿を消しました!移動するようです』
『速度の確認は?』
『計算では明日の昼前後から昼以降に修正になりそうですね』
ふむ。
やはり亀の歩みだ。
それにしても、空中戦力がまともに展開しないな!
フォレストドラゴン達は6頭で編隊を組んでサリナス周辺を警戒している筈だ。
その編隊も2つだけ。
でも並みの戦力ではない。
魔人も大いに警戒しているのだろう。
「じゃあ別働隊を改めて狙おうか」
『もうちょっと時間を置かないと本隊まで相手にする事になりますよ?』
「うん、そうだな」
ふむ。
本隊を挑発したいのであれば、敢えて近い距離にいるうちに別働隊を襲うのもアリかな?
様子を見る、という意味ではやってみてもいい。
オレの切り札は?
【英霊召喚】はいつでも使える。
エクストラ・サモニングもだ。
こうなったら度胸を決めろ!
《只今の戦闘勝利で【封印術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【追跡】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『ルベル』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
最初から不安はあった。
足跡を追い始めた時にはもう半ば覚悟もしていたけどさ。
別働隊の亀が全部、キムクイガード・スレイブじゃねえか!
やり直しを要求する!
だがもうそんな余裕は無いかな?
時刻は午後5時50分。
2つ目の別働隊に追従する戦力は意外に大規模だったのだ。
主力であるアラバスタードラゴンが2体。
でもニュートドラゴンは10体だ!
そしてサンタは数名。
リミッターカットを使っただけの甲斐はあったと思いたい。
ルベルのステータス値で既に上昇しているのは精神力でした。
もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。
ルベル フェアリークイーンLv32→Lv33(↑1)
器用値 20
敏捷値 84(↑1)
知力値 84
筋力値 21
生命力 21
精神力 85(↑1)
スキル
飛翔 浮揚 堅守 夜目 空中機動 瞑想 魔力遮断
魔力察知 魔力回収 魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 雷属性 塵属性 溶属性 灼属性
耐即死 耐石化 耐混乱 耐魅了 共鳴 精霊召喚
ではそろそろ、潜入に向けて準備しようか。
紅蓮くんの所に一旦跳ぼう。
いや、テレパスで済ませちゃおうかな?
何か本隊に変化があるかどうか、問い合わせてみよう。
変化が無いようであればこのまま本隊に向け移動、潜入を試みたい。
『今の所、変化はないみたいですね。移動速度も変化ないです』
「了解だ」
『キースさんはこのまま狩りを?』
「ああ」
『こっちはもう少しで引継ぎです。夕方以降は別チームが追尾する事になりますので』
「分かった」
そうか。
もうそんな時間なのね?
まあそこは仕方ない。
ここからは狩りだ。
いや、潜入だ。
内部に潜入するとして、狙うのは?
魔人だ。
特にサンタは見逃してはいけません。
懸念すべきは魔神だろう。
魔人の指輪も魔人の仮面も凶器へと一変する。
そのリスクは抱え込まないといけない。
だがその覚悟は既にある。
では、行こう。
今のうちにインスタント・ポータルで夕食を摂っておこう。
足を地面に付けて体を動かしておきたい。
そう、対戦だ!
鞍馬が相手でもいいんだが、ここは逢魔の方がいい。
魔人が相手になるのだ。
インスタント・ポータルを展開。
言祝、パナール、ルベルは帰還だ。
召喚するのはナイアス、待宵、キレートです。
夕食はナイアスに任せるのは当然だ。
他はオレと対戦で。
魔人がインスタント・ポータルを察知して解除しに来るかな?
来て貰っても構わない。
むしろ歓迎すべきだろう。
《只今の戦闘勝利で【蹴り】がレベルアップしました!》
体は温まったかな?
いい感じだと思う。
それにしても魔人め。
根性無しか?
襲って来ないとは情けない。
ならばこそ、こっちから襲うべきだ。
そして実際にそうなる可能性はある。
では夕食だ。
ナイアスが作ってくれたのは熱々のグラタンのようだ。
いいぞ。
熱いうちに片付けよう。
で、食事はいいんだが布陣はどうする?
潜入、となれば厳選された面々になるだろう。
テロメア、待宵、キレート、モスリン、ヘイフリックだ。
さて、潜入先の様子はどうなっているやら。
緊張してしまう!
重なった亀の足跡は見間違えようが無い。
それ以上に亀の存在は見間違えようが無い。
念の為にインビジブル・ブラインドは使ってある。
姿は見えてないけど、赤いマーカーは見えていた。
無数のマーカーだが判別は難しい。
その中には亀は確かにいる筈だ。
魔竜もいるだろう。
魔人もいる筈。
いてくれないと困ります。
全部を屠るのは不可能。
だからこそ、狙うのは飽くまでも魔人。
特に結界を生じさせているであろう呪禁導師は全て屠りたい所だ。
次にダークサモナー。
ミスリルゴーレム・オブ・ドラゴンは厄介だしな。
でも心情的に最優先に位置するのが黒いサンタだ。
果たして冷静でいられるかどうか。
自信は無い。
懸念すべきは魔神がいるかどうかだが、そこまで気を回していては何も出来ない。
今は何も考えず、潜入だ!
魔人の指輪は既にオレの左手中指に在る。
魔人の仮面も装備済みだ。
今のオレは魔人パリアッチオ。
それに相応しい行動をすべきだ。
召喚モンスター達は各々、身を隠す術に長けている。
潜入するだけであれば心配あるまい。
さて。
連中に気付かれず、どこまで魔人を屠り続けられるか?
そこが問題だ。
「グフッ!?」
しまったな。
僅かに息が漏れたか。
場所はキムクイガーディアン・スレイブの足元の陰。
今、仕留めたのはフォーチュンテラーだ。
首を絞め落としつつ、折っているんだが少々乱暴だったかな?
静かに。
静かに!
丁寧に、殺るのだ。
気を使うな、この展開。
だがオレの中にある熱は収まってくれない。
黒いサンタを目にしているからだ。
だが仕留めに行く訳には行かない。
周囲には数多くの魔人に魔物がいる。
見られずに仕留めるのは困難を極めるだろう。
いや、無理!
アラバスタードラゴンもウヨウヨいるのに、無理!
不意を衝いて仕留めるのは簡単だが、その後の展開は死に戻りしか有り得ない。
そんな状況です。
まさに魔物の芋洗い状態?
これでまともに進軍出来ているのが不思議だ。
仕方ない。
フライの呪文でキムクイガーディアン・スレイブの甲羅の上と頭上を確かめよう。
地上にいたんじゃ見通しも効かない。
幸運にも空中を飛び回っている筈の魔物達も殆どが地上を移動している。
結界の中から出ないからだ!
それだけに亀の甲羅の上が盲点になっているだろう。
亀の頭上は微妙だが。
そこはそれ。
亀の頭上に鎮座する魔人は一気に仕留めないといけない。
召喚モンスター達には大いに期待すべきだ。
1匹目の亀の頭上にいた魔人は4名。
その編成はデモンズクラウン、デスバード、アクロバットメンター、インセクトメンター。
未見の魔人、デスバードはいたけど特性を見極める暇は無い。
問題無く仕留めた、と思う。
勿論、無音で周囲に気付かれた様子は無い。
但し、リスクは常にある。
甲羅の上に比べたらキムクイガーディアン・スレイブの頭上は低いのだ。
アラバスタードラゴンやニュートドラゴンであれば見えるかもしれない。
たまにだが空中に神魔蜂、それに神魔蜂女王を見掛ける事もある。
暗闇の中であっても気付かれる可能性はあるのだ。
インビジブル・ブラインドを使っていても油断してはいけない。
2匹目の亀の頭上にいた魔人も4名。
ソードダンサー、ビーストメンター、フレイムメンター、パントマイムメンター。
未見の魔人、フレイムメンターは恐らく火吹き男やフレイムマスターの上位だろう。
上半身は裸でムキムキ、ちょっとパントマイムメンターに近い気持ち悪さがあった。
この両者は召喚モンスターに終始、任せてしまったけど反省はしない。
しないったら、しない!
3匹目で問題発生。
名前持ちの魔人が、いた!
ドットーレ。
甲羅の上から見ると円形の帽子が目立つ。
禿を隠しているんじゃなかろうな?
だが他の面々がいけない。
ダークサモナー、呪禁導師、ダークシャーマン、フォーチュンテラー、カードマジシャン。
要排除の魔人、多くないか?
まあいい。
一人一殺でいいだろう。
だがここは確実に、音も無く仕留めたい。
グレイプニルを手にする。
待宵はオレの姿を写し取らせた。
その手にもグレイプニルが!
上手く序盤で魔人を2名、無力化出来るか?
それだけじゃない。
テロメアとヘイフリックは吸血と同時に状態異常を起こせるだろう。
モスリンには憑依だってある。
キレートの奇襲は間違いなく成功出来ると思える。
問題は?
無い。
無いと信じて一気に仕留めるのみ!
《只今の戦闘勝利で【刀】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【捕縄術】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【ロープワーク】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『モスリン』がレベルアップしました!》
《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》
一気に仕留めてみました。
いや、一気に無力化に成功した、と言うべきか?
ドットーレは勿論、オレが仕留めた。
断鋼鳥のククリ刀から伝わる手応えを確かめつつ周囲を見る。
ノクトビジョンは効いている。
暗闇の中、蜂の群れがゆっくりと移動する様子が見えていた。
神魔蜂、それに神魔蜂女王。
複眼、それに夜目があるならこっちに気が付く可能性はある。
でも距離があったからか、こっちに寄って来る様子は無い。
大丈夫?
きっと大丈夫。
色々と綱渡り状態に思える。
これ、いずれ見付かってしまいそうで怖いぞ?
モスリンのステータス値で既に上昇しているのは敏捷値でした。
もう1点のステータスアップは筋力値を指定しましょう。
モスリン ファントムLv33→Lv34(↑1)
器用値 18
敏捷値 48(↑1)
知力値 92
筋力値 18(↑1)
生命力 18
精神力 90
スキル
飛翔 形状変化 密着 影棲 壁抜け 怨声 憑依
呪詛 魔力感知 魔力遮断 物理攻撃透過 魔法抵抗[大]
MP吸収[大] 時空属性 光属性 闇属性 火属性
土属性 溶属性 耐光
魔人の指輪を回収し終え、魔人の死体が全て消えるのを確認。
召喚モンスター達は各々の能力を使って消えて行く。
待宵はキレートの姿を写し取ると共に姿を消してしまう。
透明化だ。
相変わらず、お見事!
一時的にだが待宵はクローンを使ってオレの姿にさせていた。
その分、MPバーの消耗が相応に進んでいる。
少し配慮すべきだろう。
テロメア、モスリン、ヘイフリックはオレの足元へと消えて行く。
影の中へと。
辺りは真っ暗に近い有様であり、影があるのかどうかはオレには判別出来ないんだけどね。
地面に首だけ出してキョロキョロと周囲を見回すヘイフリック。
その頭を掴む腕。
影の中へ先に沈んだ筈のテロメアが再び出現、ヘイフリックの頭を地面に押し付けている。
ヘイフリックは声も出さずに溺れてしまうかのように地面の中に消えてしまう。
ふむ。
奇妙な力関係だ。
どうもヘイフリックは不敵な態度を取りたがる。
でも実態はテロメアの舎弟。
無残。
まあいい意味で仲良くしていて欲しいものだ。
《只今の戦闘勝利で【関節技】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【隠蔽L】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【気配遮断】がレベルアップしました!》
今の亀で10匹目、かな?
そろそろ数えるのも飽きた。
いや、懸念すべきはオレの内部に発生している問題に帰結する。
サンタめ。
地表をトナカイさん達が牽くソリの上で悠然としている様子を見ているともうね。
殺意が溜まって溜まって溜まり続けてもう堪らん!
ああ。
死に戻り覚悟で殺しに行こうか?
そんな殺伐とした心境になりそうで怖い。
耐えろ。
耐えるのだ。
最大の敵はオレ自身の中に在ったようだ。
色々と溜め込んだ物はどこかで吐き出さねば!
亀の頭上にいるであろう魔人にぶつけるしか今は選択肢は無い。
困った事だ。
魔人を仕留めるのはいいけど、雑な仕留め方になりはしないか?
綻びが生じそうで怖い。
気を引き締めないと!
《只今の戦闘勝利で【魔法効果拡大】がレベルアップしました!》
《只今の戦闘勝利で【魔法範囲拡大】がレベルアップしました!》
時刻は?
午後10時を過ぎた。
慎重に事を進めているから魔人の掃討は遅々として進んでいない。
だが亀の頭上にいる魔人に関しては順調と言えよう。
そしてこれで【呪文融合】も18連装から19連装になったな、とか思っていたりします。
でもね。
目の前に問題が転がっている。
ステンテレッロ Lv.50
イベントモンスター 魔人 拘束中
戦闘位置:地上
その姿はある意味、醜悪ですらある。
無意味に思える程、着飾ったその姿。
顔には仮面。
でも顔を見ずとも分かる。
元王弟だ。
どうしたものか?
いや、既にグレイプニルで拘束はしてあるんだけどね。
このまま持ち運んでしまえばいい、と思ったものだが。
運べそうに無い。
その理由は?
元王弟、ステンテレッロの下半身はキムクイガーディアン・スレイブの頭部に埋まってしまっていた。
引き剥がそうとしても無理のようです。
どうも融合してしまっているものであるらしい。
キムクイガーディアン・スレイブはその歩みを止めようともしない。
どうもこの元王弟の意思で亀を動かしている訳では無いみたいだ。
一体、どういう有様なのか?
聞く事は出来るかな?
「無様な姿だな、ステンテレッロ」
「パリアッチオ!不敬であろう、王に何と言う事をするのか?」
「この有様でも尚、王を僭称するので?」
「我こそが王!見るがいい、我が率いるこの軍勢を!不遜なる者共は全て蹂躙し尽くしてくれよう!」
「唯の操り人形として、かね?」
「何を言うか!」
名前持ちの魔人もまた元は人間。
そして名前持ちの魔人の上位に君臨するのが魔神の構図だ。
この元王弟もまた、魔神にとっては都合のいい手勢にしか思っていないだろう。
どこがどう都合が良いのかは別だけど。
「しかし奇妙な姿だ。どうしてこんな事に?」
「我は王として君臨するのだ!我を王と認めぬ奴等を全て駆逐する。その為の新たな力を我は得たのだ!」
「魔物と融合する事がそうだと?」
「いかにも!汝も我に力を貸すがいい。我を拘束した無礼は許す!」
ダメだ、こいつ。
正気を保っているとは思えない。
だってこれ、どう見ても魔神が罰を与えている図じゃないのかね?
梱包して持ち出すのは諦めてここで息の根を止めてしまおうか。
このまま放置するのも面倒だし。
「承知した。力を貸すとしよう」
「汝の非礼の数々も許そう。そうだ、我の侍従として働くがよい!」
もう返答する事もしなかった。
後ろに回り込み、グレイプニルをより強く締め上げる。
元王弟はすぐに声も出せなくなった。
腰の後ろにセットしてあった断鋼鳥のククリ刀を右手に逆手で持つ。
そのまま刃の先で胸の奥を抉る。
抵抗される事も無かった。
グレイプニルがあるから当然と言えば当然だ。
亀の様子は?
変わらない。
そのままゆっくりと、そして確実に動き続けている。
元王弟の死体は?
消えて行く。
残ったのはステンテレッロの持ち物である魔人の指輪。
だがそれだけじゃないみたいだ。
これ、何だ?
【装飾アイテム:仮面】魔人の仮面 品質B レア度9
重量0+ 耐久値???
魔人が固有に所有する誓いのアイテムの1つ。素材は不明。
顔に自然と密着して使用者の意思無しで外れる事がない。
装備する者によりその恩恵が異なる特殊な仮面。
※効果???
【装飾アイテム:王笏】魔人の王笏 品質A+ レア度10
M・AP+??? 重量2+ 耐久値???
魔人の権威を象徴するアイテムの1つ。素材は不明。
その先端には粒の揃ったダイヤモンドが幾つも嵌め込んである。
持つ者によりその恩恵が異なる特殊な王笏。
※効果???
魔人の仮面は?
真っ白な代物で、オレが今装着しているものと違って実にシンプルだ。
それはまあいい。
問題になるのはもう一方の王笏だ。
こんなのもあるのか。
オレには魔人の権威なんて全く関わりが無いんだけどな。
手にしてみるとそれなりの重さがある。
メイスのような殴打武器に使えそうな感じはする。
打突部位がダイヤになっちゃうけど。
そもそも殴る用途じゃあるまい。
【装飾アイテム:宝物】建国王の宝冠 品質A+ レア度?
M・AP+??? 重量2+ 耐久値??? 祭器
王家の権威を象徴するアイテムの1つ。意匠は金紅竜。
全体が金、使用されている宝石は大粒のルビーと多数のダイヤ。
竜との誓約を果たした証として伝国の宝物に指定されている。
建国王の血族に恩恵を与えると言う。
※効果???
他にも残っている。
でも芸術鑑賞しているような状況じゃない。
《アイテム・ボックス》に放り込んでしまおう。
これは王女殿下に渡すべきアイテムだ。
さて。
時間も惜しい。
結界を生成している亀をもっと減らしておきたいが。
どうもこの亀に魔人が近付いている、のか?
そして異変。
急に指が、そして顔が焼けるように熱い!
いい傾向じゃないのは明白だ!
(インビジブル・ブラインド!)
姿を消しつつ亀の頭上から甲羅の上へよじ登る。
魔人の指輪と魔人の仮面は外して《アイテム・ボックス》に放り込む。
懸念していた状況のようだ。
それにこの痛み、どうしてくれよう?
だがダメだ。
短慮はダメだ!
今は逃げろ!
この亀の結界は?
無い、と思う。
ならばこのまま、空を飛んで逃げるのが上策だろう。
(リターン・モンスター!)
待宵とキレートを帰還させる。
その姿は見えてないけどね。
(フライ!)
次は?
暗闇の空へと飛ぶ。
視界は当然だが良くない。
それでも眼下を見渡す事が出来た。
オレに追随する形でテロメア、モスリン、ヘイフリックが跳んでいる。
それはいいんだが。
ノクトビジョンが有効であったのは果たして幸運であったのか?
不運、であったのかもしれない。
赤いマーカーで埋まる視界。
そのマーカーの群れから幾つも、こっちに向かって来ているのが見えていた。
魔竜が飛び立っている!
マズい。
この戦力はマズい!
しかも魔人の指輪と魔人の仮面の反応は魔神の存在を示唆するものだ。
切り札を全て投入しても勝てない。
いや逃げる事すらも至難だろう。
(テレポート!)
だが呪文は失敗。
それは何かに捕捉されている事を意味する。
益々、マズい!
ここは全速力で、逃げろ!
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv116
職業 サモンメンターLv5(召喚魔法導師)
ボーナスポイント残 39
セットスキル
小剣Lv86 剣Lv88 両手剣Lv88 両手槍Lv90 馬上槍Lv95
棍棒Lv87 重棍Lv88 小刀Lv86 刀Lv88(↑1)大刀Lv86
刺突剣Lv86 捕縄術Lv94(↑1)投槍Lv94 ポールウェポンLv95(↑1)
杖Lv99 打撃Lv105 蹴りLv106(↑1)関節技Lv106(↑1)
投げ技Lv105 回避Lv114 受けLv114
召喚魔法Lv116 時空魔法Lv103 封印術Lv103(↑1)
光魔法Lv99 風魔法Lv99 土魔法Lv99 水魔法Lv99
火魔法Lv99 闇魔法Lv100 氷魔法Lv99 雷魔法Lv99
木魔法Lv99 塵魔法Lv99 溶魔法Lv99 灼魔法Lv99
英霊召喚Lv6 禁呪Lv102(↑1)
錬金術Lv86 薬師Lv17 ガラス工Lv24 木工Lv48
連携Lv96 鑑定Lv85 識別Lv96 看破Lv83 耐寒Lv80e
掴みLv80e 馬術Lv97 精密操作Lv80e ロープワークLv94(↑1)
跳躍Lv50e 軽業Lv50e 耐暑Lv80e 登攀Lv60e
平衡Lv97
二刀流Lv88 解体Lv86 水泳Lv46 潜水Lv77
投擲Lv50e
ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv83(↑1)隠蔽Lv85(↑1)
気配察知Lv86(↑1)気配遮断Lv85(↑1)暗殺術Lv60e
身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e
無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv91
魔法効果拡大Lv90(↑1)魔法範囲拡大Lv90(↑1)
呪文融合Lv90
耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e
耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e
耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e
獣魔化Lv16
召喚モンスター
ヘザー オーディンガードLv33→Lv34(↑1)
器用値 37(↑1)
敏捷値 67
知力値 67
筋力値 37(↑1)
生命力 36
精神力 66
スキル
剣 馬上槍 弓 小盾 受け 飛翔 心眼 降神
霊能 浮揚 空中機動 自己回復[中] 物理抵抗[中]
魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 光属性 闇属性
風属性 土属性 水属性 雷属性 氷属性 耐麻痺
ティグリス 白虎Lv33→Lv34(↑1)
器用値 32(↑1)
敏捷値 91(↑1)
知力値 31
筋力値 66
生命力 66
精神力 31
スキル
噛付き 引裂き 回避 疾駆 追跡 裂帛 霊能
天啓 強襲 隠蔽 夜目 気配遮断 魔力遮断
自己回復[中] 物理抵抗[小] 魔法抵抗[小]
MP回復増加[小] 風属性 共振波 高周波 耐混乱
耐石化 耐即死
折威 アークデーモンLv33→Lv34(↑1)
器用値 30
敏捷値 74(↑1)
知力値 74(↑1)
筋力値 29
生命力 29
精神力 74
スキル
杖 弓 爪撃 飛翔 浮揚 回避 呪詛 堕天 反響定位
空中機動 魔力遮断 物理抵抗[小] 魔法抵抗[大]
自己回復[中] MP回復増加[大] 変化 夜目 時空属性
光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 水属性
雷属性 木属性 溶属性 灼属性 魅了 耐魅了
ルベル フェアリークイーンLv32→Lv33(↑1)
器用値 20
敏捷値 84(↑1)
知力値 84
筋力値 21
生命力 21
精神力 85(↑1)
スキル
飛翔 浮揚 堅守 夜目 空中機動 瞑想 魔力遮断
魔力察知 魔力回収 魔法抵抗[大] MP回復増加[大]
時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性
水属性 氷属性 雷属性 塵属性 溶属性 灼属性
耐即死 耐石化 耐混乱 耐魅了 共鳴 精霊召喚
モスリン ファントムLv33→Lv34(↑1)
器用値 18
敏捷値 48(↑1)
知力値 92
筋力値 18(↑1)
生命力 18
精神力 90
スキル
飛翔 形状変化 密着 影棲 壁抜け 怨声 憑依
呪詛 魔力感知 魔力遮断 物理攻撃透過 魔法抵抗[大]
MP吸収[大] 時空属性 光属性 闇属性 火属性
土属性 溶属性 耐光
召魔の森 ポータルガード
黒曜、ジェリコ、クーチュリエ、ストランド、モジュラス、清姫、スコーチ
守屋、シリウス、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄、ジンバル、ビアンカ
虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック




